2回福島 3回阪神 1回函館3、4日目

悲喜こもごもの開催2週目  ~土曜函館11R・大沼S~

 例年通り「大沼S」→「マリーンS」→「しらかばS」→「エルムS」と続いていく北海道シリーズのオープン・1700mダート戦。その頂点は言うまでもなく唯一の重賞レースである9月17日の「エルムS」だが、一戦一戦において各陣営の思惑が垣間見えてくるところが面白い。ある意味そこが予想&馬券のツボ、ということになる。
 例えば、幕開けとなるこの「大沼S」を狙いすまして登場してきたのが、弊社が軸馬に抜擢した4番人気のタガノサイクロン。今回斬るレース、というか斬る馬はこれである。オープン昇級後は今ひとつの着順が続いているが、平安Sではサンライズバッカス・メイショウトウコン・サカラートなどをおさえて2番人気に推された馬。もちろん潜在能力は相当なもの。過去2戦2勝の実績がある函館1700mダートのこの一戦に照準を合わせていたことは明白。55キロのハンデは恵まれた印象が強いし、脚質的に手頃な頭数になった点も好材料。にもかかわらず、4番人気と人気も狙い目。これだけ買いの要素が揃っていれば弊社予想部が軸馬に抜擢したことも至極当然だった。結果は3角一気のマクリを炸裂させてフィールドルージュの2着を確保。馬連9-10、1510円の本線的中で、302%という高回収率を達成した。中央場所には中央場所の、ローカルにはローカルの狙い方がある。タガノサイクロンのコース&距離適性の高さに着目した弊社予想部のクリーンヒットと言えよう。
 一方、『挙げた拳の下ろしどころがない』、あるいは『怒りのぶつけ先がない』という状態に陥ったレースが土曜阪神11Rの「グリーンS」だ。対抗馬ペガサスファイトと弊社軸馬3番人気リヴァプールが競り合ったままゴール。馬連9-10、1320円の的中はマズマズとほくそ笑んだその刹那に灯った「審議」の青ランプ。長い審議の挙句「1位入線のペガサスファイト号は~」という降着を知らせるコールが。的中馬券が一瞬にしてただの紙クズと化したあの脱力感。ルールだから仕方がないこととはいえ、理不尽という点ではこの上なし。皆様もさぞや、口惜しい思いをされたことに違いない。しかし、終わったことはいくら悔いても意味がない。今週末から後半戦に突入する今開催。連戦連勝の勝負レースを皆様ご期待のダート戦にて用意している。これらの鞍にて先週の怒りを数倍、数十倍にして取り返す所存だ。引き続きご期待頂きたい。