2回福島 3回阪神 1回函館5、6日目

軸馬からどう買うか? それが大問題  ~土曜函館10R・大森浜特別~

 先週も土曜函館7R・3歳上500万下、日曜函館7R・3歳上500万下と、コンスタントに的中をお届けしている当社予想部。これだけ荒れに荒れている今開催の中で、どちらの的中も「獲れるレースをキッチリ獲る」レース選択で結果をお届けしたのだから、何一つ異論はない。異論はないのだから、本来ならどちらかのレースを斬るべき。だが、どちらを取り上げても『ドラマがない』というのが本音のところ。そこで今週は趣向を変えて、あえて不的中に終わったレースをズバッと斬ることにする。この業界においてはタブーに近いことかもしれないが、それもこれも「何事も包み隠さず開示するアスコットシステムズ」の姿勢の顕れとご理解いただきたい。
 問題の一鞍は土曜函館10R・大森浜特別。当社軸馬は「前走後ひと息入れて直してきた。重賞で大崩れしなかった地力は古馬相手でも十分通用。一気に突き抜けてくる」として3歳馬スズカライアン。勝ったクサタロウも対抗馬の一頭として取り上げていた。普通なら馬連9-11、2660円の的中となるのだが、結果は痛恨の不的中。何故? 当社が提供した買い目は断然の1番人気ロードアルファードを一方の軸とした3連複だったため。ロードアルファードは3着コアレスウィークから半馬身差の4着止まり。寸でのところで的中を逃してしまった。
 このレースの場合、当社が対抗馬として挙げたのは4頭だった。軸馬からの馬連提供なら当然4点ということになる。対して2頭軸の3連複提供なら3点で済む。この1点の違いが大問題であることは経験則としてご存知のはず。予想部内でも「馬連か3連複か」の二者択一で意見は割れた。馬連4点、3連複3点、都合7点のオッズを照らし合わせながらの議論であったことは言うまでもない。最終的には「藤田伸二が乗る断然の1番人気馬。そして能力、このクラスでの安定感、共にも断然」という結論に至り3連複提供となった。これが大森浜特別不的中の真相だ。
 結果だけ見れば単なる「不的中」のレースであり、どう転んでも「的中」になるわけではない。それは百も承知。だが今回、あえてこのレースを斬ったのは、他でもない「軸馬からどの馬券を買うか?」が大命題となる今の競馬の難しさを改めて痛感する一戦だったことであり、また、それは我々だけでなく、馬券を購入する一般の方、全員に共通する命題でもあるからだ。しかも馬券を買う以上、今後も毎週つきまとうテーマでもある。それゆえ、結果を求められる我々にとって、この手の不的中は会員の皆様以上に重くのしかかる。さっさと忘れて次週に気持ちを切り替えるのは簡単だが、戒めとして忘れないためにも、このコラムで書かせてもらった次第である。もちろん今後は、この一戦を教訓として情報提供に臨んでいく所存だ。夏競馬もいよいよ佳境に入り、今週末以降、馬券の買いどころも目白押しの状態。事実、先週提供に至らなかった皆様ご存知の勝負レースも今週末、来週末と連続で用意できるメドがたっているので、引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。