3回新潟 3回小倉 1回札幌7、8日目

違和感のある馬を探せ ~土曜小倉9R・不知火特別~

馬券必勝法のひとつに『出馬表を一瞥して違和感のある馬を探せ』というものがある。例を挙げると「いつも短距離を使っていた馬が突然2000mのレースに出てきた」みたいな感じ。要するに「どうしてここへ?」という馬を発見したら陣営の思惑を考えてみなさい、ということだ。
他でもない、本日取り上げるレースのカギがそこにあった。レースは土曜小倉9R、3歳上1000万条件の不知火特別。芝1800mの一戦だが、弊社予想部が軸馬として推したアドマイヤミリオンこそが『違和感のある馬』であった。実はこの馬、デビューからの6戦は全てダートに出走していた。休み明けから未勝利→500万と連勝して今回は1000万への昇級初戦、そして生涯初の芝出走だった。前週のダート戦には見向きもせずここ一本の調整。いかにも違和感ありありだが、弊社予想部では当初からこの馬は芝向きと見ていた。実際に『元々芝向きと思っていた馬。ソエが良くなったら芝を使う』という話も以前からあったこと。高速決着の前2走を楽勝したことで陣営も「ソエ完治」を実感したのであろう。それが今回の芝路線への変更という形になったはず。そこまで読み切ればこのレースはハッキリ言ってた易い。「昇級&初芝と条件は厳しいが、それらを問題としない高性能の持ち主。多少とも人気を落とすのならむしろ買いの一手。このクラスでも絶対能力が違う」として自信の軸馬指名。レースは3コーナー過ぎから委細構わず大外をひとマクリ。勢いそのままに差し切って1着ゴール。対抗馬2頭による熾烈な2着争いは、最後ハナだけ4番人気のマルイチハミングが制した。馬連5-9、2480円の的中。回収率は496%に達した。
レース直後から「よく初芝の馬を狙ったね」というお電話をたくさん頂いたが、それには前述したような経緯があった。往々にして「芝の適性を試すため」というケースも少なくないのだが、弊社はその手の話なら簡単には乗らない。そのことだけは記憶に留めておいていただきたい。
夏のローカルが終わり今週末からは待望の中央開催がスタートする。毎年問題になる「遠征馬対待機馬」の比較も弊社にお任せいただきたい。登録馬をザッと見ただけで各レース勝負馬がチラホラ。どうか弊社の開幕ダッシュにご注目いただきたい。