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ワイドを甘く見てはいけない ~土曜東京7R 3歳上500万下~

「出走各馬の状態を完全に把握し、展開を完璧に読み切る。そして、まさにその通りのレースになったとしても、ハナ・ハナの1着3着、あるいは2着3着が有り得るギャンブルスポーツ」、それが競馬だ。ハナ・ハナの大接戦の結末まで読み切ることは実際のところ不可能。それは言ってみれば『神の領域』の話。どこまでいっても人間である我々がそこまでを望んではいけない。しかし、そんなただの人間に手を差し伸べるような『神器』がある。いささか大げさな言い方になるが、それがワイドという馬券の存在理由なのだ。馬券生活者=いわゆる『プロ馬券師』と呼ばれる人間たちの多くが「勝負はワイド」と語っていることを知ってほしい。その真似をしろなどと言うつもりは毛頭ないが、もっともっとワイドは活用されて然るべき馬券だと思う。
それでは先週のレース回顧へ。取り上げるのは土曜東京7R・3歳上500条件のダート1600m。実のところ、このレースを斬るために長々とワイドの効用から書き出した次第だ。ここで弊社予想部が軸馬として指名したのは4番人気の10番ナムラオルフェ。「近2走この鞍上で2・4着と好走。3キロ減54キロがかなり効いている感じで粘り強いレース内容が目を引く。ここも好位から渋太く脚を伸ばしてくる」という見立て。さてレース。予想通り好位3・4番手につけた軸馬ナムラオルフェは、直線ジリジリと差を詰めにかかる。が、1番人気ヘイアンルモンドには遠く及ばず、最後は14番ニューグランジとの熾烈な2着争いにも遅れをとり3着でゴール。もちろん馬連のみの提供なら不的中、1円も返ってこない。しかし、このレースで弊社予想部はワイドも買い目に入れていた。ワイド10-14、1030円の的中である。ワイド提供など普通の情報会社では有り得ないことかもしれない。3連単症候群の馬券フリークには理解出来ないかもしれない。ひょっとするとタブーに近い行いかも。しかし、ハッキリ言って馬券は取った者勝ち。ワイド200円、300円の配当ならいざ知らず、1030円の払い戻しに馬連も馬単もワイドも変わりなし。「惜しくない2着3着でもちゃんとお金が返ってきた時の嬉しさ」をご実感いただければ幸いだ。他の的中を差し置いて、あえてこのレースを取り上げた意味、それをお考えいただきたい。
先週のメインは言うまでもなくG1「マイルCS」。本来であれば当然この場で斬るのはこのレースになるのだが、結局、相手関係からも4頭までに絞込み出来ず、イチ推しの勝負レースとして提供できなかったことに若干の悔いが残るし、ツヤ消しではあるが、「ご心配なく、ちゃんと的中をお届けしました」。4番人気スーパーホーネット軸に馬連7-8、1870円を一点目の大本線的中。アグネスアークが故障を発症していなければ3連複とのダブル的中となったのだが、それはまぁ言っても仕方のないこと。結果論だが、このコラムで事前告知したレースはほぼ的中をお届けしている事実は事実。そこだけは予想会社としてちゃんとお伝えしたいところ。今週末は変則3日間開催となるが、かねてよりお伝えしている『JCダート』。これが今週の最大の勝負鞍。この場でお伝えするのはそれ相応のリスクはあるが「これは確実に獲れる!」と自信を口にする弊社予想部。もちろん外国馬の能力比較も弊社では調査済み。全会員の皆様には安心して勝負していただくつもりだ。今開催最終週となる今週は『勝負どころでキッチリ結果を出すアスコット』をお見せできるので、どうか今週末に多大なるご期待をお寄せいただきたい。