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勝負度合いの重要性 ~土曜京都11R 渡月橋S~

『京都外回りは差し・追い込みが断然有利』。誰もが知っていることだが、それも『展開を読めずして傾向は成り立たない』ということを再認識させられたエリザベス女王杯。ウォッカが出走していれば展開も着順も大きく変わった可能性もあるが、それはタラレバの話。レース傾向しかり、展開しかり、能力比較しかり、改めて競馬予想が複数のファクターにより成り立っていることを痛感させられたレースだった。
 それでは先週のレース回顧へ。今週斬るのは土曜京都11Rの渡月橋S。ダート1400mの準オープン戦だ。このレースで軸馬としたのは2番人気ウエスタンウッズ。「委細構わず速攻勝負に出るウエスタンウッズが軸。東京1400mのハイペースを粘りに粘った前走の内容極上。単騎逃げ確約の京都1400mで評価を落とす必要は全くない。雨が降って高速決着になればなお更好都合。目イチ勝負」という見立て。レースは予想通りウエスタンウッズの逃げ。前半はピクシーダスト、ベリーベリナイスらも先行争いに加わってきたが、そこは1200mでも楽にハナを切れるスピードの持ち主。全く余裕をもって直線へ。相手関係も楽なここは直線で脚色が鈍ることなく、そのままゴール。最終的には1番人気のアルバレストに1馬身1/2をつけての完勝。馬連5-8、1410円の的中となった。戦前、混戦の様相を呈していたレースだが、終わってみれば1番2番人気の順当な組み合わせ。それでいてこの配当はかなり「オイシイ」。レースの回収率は350%だった。着差をみると予想以上に軸馬が力をつけている感もあり、馬単でも良かったレースではあるが、こういうレースを事前に読み、4点で的中しているのだからそこはご勘弁願いたい。
あえて言えば、このレースをイチ押しの勝負鞍として提供できなかったこと。結果論では無く、このレースの選択肢も十分あった。勝負度合いの違いひとつで会員の皆様の収支が大きく変わることを胆に命じるべきである。その点については予想部に猛省を促したい。
 以前にも少し触れたが「ちょっとしたボタンのかけ違い」での不的中が目についた先週末。永くおつき合い頂いている会員様が過半数を占める弊社ではあるが、ご入会のタイミングひとつで心象は大きく異なることを常に考え、一週一週を大切に行くように心掛けたい。またすでに会員の皆様にお伝えしている今開催の大勝負レース『JCダート』。先週からこのレースに関する反響が凄まじいが、加えて吉報がある。それは今週末の『マイルCS』だ。通常、弊社においてほとんど提供されない重賞レースではあるが、逆を言えば提供される時はかなりの確勝を持っての提供に他ならない。それはこれまでの実績からもご理解頂けるハズだ。いずれにせよ、おそらくこのレースもかなりの勝負鞍として提供されるので、これまで同様、今週末からの開催後半戦にも引き続き多大なるご期待をお寄せ頂きたい。