5回中山 5回阪神 3回中京5・6日目

最終開催、最終週にも勝負鞍が ~日曜阪神12R 3歳上1000万下~

平坦小回りコース、特に福島と中京で施行される2000mの重賞レースは絶対的に逃げ・先行不利。これは100%事実。「早目に動かないと間に合わない」そんな後続の騎手心理が働くため3コーナー手前からの壮絶なマクリ合い→逃げ・先行馬跡形もなしというパターン。しかし、先週の「愛知杯」はちょっと違った。結果的には直線勝負のディアデラノビア→ニシノマナムスメ→アドマイヤキッスの決着で一見「例によって」なのだが、その中身は違う。このレースに関しては逃げた方、つまりシェルズレイ=和田竜二の胸の内に『マクられる前に引き離してしまえ』という思いが強くあったようだ。そのため必要以上にペースを上げて行き、結果的に自滅となった。同じ平坦小回りの重賞でも、これが1800mとなるとまるで傾向は変わるのだから本当に競馬は難しい。改めて実感する次第。ただし念のために書いておくが、この「愛知杯」、弊社予想部は「馬単6→8、3510円&3連複4-6-8、1270円」のダブル的中を果たしている。あくまでも、念のため。
それでは本題へ移ろう。今週斬るのは日曜阪神12R、3歳上1000万下のダート1400m。このレースで弊社予想部が軸馬として指名したのは1枠1番オネストジョン。「昇級戦となった前走で2着からクビ+アタマ差の4着と好走し、早くもこのクラスでのメドが立った。ここはイン速攻から問題なくハナへ行ける組み合わせ。押し切れるはずだ」という見立て。さてレースは。文字通りイン速攻を決めた軸馬オネストジョンがケレンなく逃げる。抜群の手応えで4コーナーから直線、後続を引き離しにかかる軸馬。完全な勝ちパターンと思えたが、そこにただ1頭だけ迫ってきたのが6番ヘイローフジ。それでもオネストジョンは粘りに粘ったが、ゴール寸前でクビだけ交わされてしまった。結果的に見ると前半3ハロン34秒6が若干速さすぎた感じ。とはいえ3着には2馬身半の差をつけているのだから、このレースに関してはヘイローフジが走りすぎ。仕方のない2着と言えよう。無論ヘイローフジも対抗馬の1頭で馬連1-6、960円の危なげのない的中。それはそれで納得すべき結果ではあるのだが、弊社予想部内では寸でのところで取り逃した馬単1→6、1470円の方を惜しむ声が圧倒的、というのが本当のところ。「馬連的中ならばマズマズ」は利用者の方の台詞。常に結果を残さなければ「悪」と思われるのがこの業界。今回は自身への戒めとしてこのレースを斬らせて頂いたが、結果は結果として受け止め、この反省を今後に活かすしかあるまい。
いよいよ迎える2007年最終開催の最終週。こう書くと何か切羽詰った印象だが、今開催の結果をご存知の会員の皆様にとっては「別の話」のはず。最終週とはいえ、まだまだレース数にすれば70鞍以上残っている。無論その中には弊社予想部取って置きの勝負鞍も少なくない。2年連続で馬連万馬券的中をお届けしているこの年度末週。弊社にとってはゲンのいい週だ。田舎選挙でもないが、どうか最後の最後まで変わらぬご支援をお願いしたい。