1回中山・1回京都1・2日目

的中の中にも反省材料が ~日曜中山9R ジュニアC~

例年通り東西の「金杯」で幕を開けた今年の中央競馬。ベテラン活躍のデータがある東の「中山金杯」は、6歳アドマイヤフジ→7歳エアシェイディという何とも新鮮味の薄い決着。データ通り「もはや恒例の」と言ってしまえばそれまでだが、正直なところ物足りなさは存分に残った。対する西の「京都金杯」はエイシンデピュティ→アドマイヤオーラというワンツー。好位から器用に立ち回れるタイプと、スローの瞬発力勝負に強いタイプという、こちらも十分に予測可能な組み合わせ。「機動力あるエイシンデピュティが最も軸馬向き」という弊社予想部の読みズバリで「馬連9-16、970円」は1点目の大本線的中となった。配当的に若干不満はあるものの、3番人気-1番人気の決着で1000円弱なら納得するしかあるまい。
それでは本題へ。年明け一番に取り上げるのは日曜中山9R、3歳オープンの「ジュニアC」。『出世レース』として知られている芝1600mの一戦。ここで弊社予想部が軸馬としたのは3番人気の6番マルターズオリジン。「前走後ひと息入れて馬体回復。調教で絶好の動きを披露。先行争いの2頭からややれた好位という絶好の展開が予想されるここは、先行勢の自然消滅を待って抜け出せる」という見立て。ただし、このレースは馬連&3連複の二本立て。3連複の一方の軸は「条件ベストとは思えないが、あるいはケタ違いの可能性がある」と読んだ1番人気の9番オーロマイスターだった。
レースはメスナーとダイナマイトシコクの激しい先行争いでスタート。半マイル通過45秒0という「超」のつくハイペース。軸馬マルターズオリジンは離れた好位を追走していくが、流れ自体は完全に差し・追い込み有利。直線向いて一旦は先頭に立ったマルターズオリジンだが、結果は流れを味方につけたスマートファルコン→オーロマイスターという追い込み決着。クラシックをも展望する有力牡馬には敗れたものの、マルターズオリジンは危なげなく3着を確保。馬連こそ不的中となったが、会員の皆様に「3連複6-8-9、2200円」の本線的中をもたらしてくれた。「まずはおめでとうございます」の言葉を添えて弊社からのささやかなお年賀代わり、とさせていただきたい。ただし、弊社予想部にはひとつ苦言を呈しておく。配当面を考慮し、長考の末マルターズオリジン軸とした気持ちはわからないでもない。しかし、冷静に考えてみれば軸馬は「ケタ違いの可能性あり」としたオーロマイスターの方ではなかったのか。毎週の安定的中が使命の弊社にとって脚質的に届かず馬券圏外もありうるオーロマイスターよりも展開面に利があるマルターズオリジンを軸指名したのだが、時には「丁半」の勝負があるのが競馬。オーロマイスターにそれだけの評価を下しているのなら今回はなおのことだ。獲った3連複2200円より、みすみす獲り逃がした馬連1420円の方が惜しまれてならない。ダブル的中なら「ささやかなお年賀」では済まなかったはず、なのだから。
何はともあれ、今年も悪くないスタートを切ったアスコットシステムズ。今週末にも勝負になりそうなレースは少なくない。引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。