3回中山・2回阪神1日・2日目 1回中京9日・10日目

単勝馬券の効用とは ~土曜中山12R 4歳上500万下~

「単勝の提供が多いのはなぜ?」というご質問を複数の会員の方からいただいている。この場を借りて簡単にお答えしておこう。無論いくつか理由はあるのだが、一番大きいのは『買い目(目数)を絞れるから』ということ。数字を挙げて説明しよう。例えば「軍資金2000円。これをとりあえず10000円にしたい」場合。単勝の1点買いなら2000円×オッズ5倍=10000円という単純な計算。これなら、いわゆる『ムダ券』はゼロだ。それでは馬連の2点買いなら? 話を簡単にするために均等買いを前提とする。答えは言うまでもなく1000円×オッズ10倍=10000円だ。しかし実際問題として10倍つく馬連を2点で的中できるだろうか? 断言するが口で言うほど容易いことではない。競馬をやる方なら実感として理解できるはずだ。仕方なく馬連4点買いをすると500円×オッズ20倍という計算になる。おわかりだろうか? 感覚的に言えば『同じ元金を同じ目標額にするめには、買い目が1点増える毎に足し算ではなく掛け算分のオッズが必要になる』ということ。ちなみに3連単の20点買いなら100円×オッズ100倍が絶対条件。単勝ならたった5倍のオッズでOKなのに…なのだ。もちろん2・3着にどんな馬が入ろうと単勝には関係なし、という点も見逃せない。そのことも強調しておこう。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山12R「4歳上500万下」ダート1200m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは3番人気の7番ダイワエンパイア。「昨年9月以来の実戦になるダイワエンパイアだが、先月上旬から丹念に乗り込まれ臨戦態勢は万全。体もキッチリと仕上がっている。今回初のダートだが、血統・フットワークからむしろプラス材のはず。このクラスでは一枚上のスピードの持ち主。先行押し切りに期待する」という見立て。そして最後に『単勝が勝負馬券』ということが明記されていた。レースはスタート決めた軸馬ダイワエンパイアが2番手以下を終始3・4馬身離して逃げる展開。4コーナーから直線に入っても脚いろは全く衰えず後続との差を保ったまま。結局、いわゆる「オイデオイデ」の逃げ圧勝。影をも踏ませず、という形容がピッタリの大楽勝を納めた。良馬場の勝ちタイム1分10秒6は1000万を飛び越えて準オープンでも勝ち負けになる快時計。2着マルターズビクターには3馬身半の大差をつけ、弊社予想部の見立て通り一枚上のスピードを実証して見せた。「単勝7番550円。馬連7-12、870円」のダブル的中。言うまでもなく、ここで強調したいのはダブル的中ではなく「単勝550円」の方だ。これだけの馬の単勝が550円もついたことはむしろ驚異的。ムダ券なしの5.5倍でこのレースでは大幅な黒字収支を達成した会員の方も少なくなかったようだ。今後も随所で旨みのある単勝提供を続けていく所存である。
先週末は土曜日に中山10R「富里特別」も的中させて、良いイメージで迎えた日曜日であったが、残念ながら的中はそこで打ち止め。日曜日に的中をお届けできず、尻つぼみとなってしまった。惜しむらくは日曜日中山7R。軸馬はもちろん、対抗馬も指名しておきながら馬券的に的中をお届けできなかったことは痛恨の極み。これは完全な予想部のミスである。「結果論」と言ってしまえばそれまでだが、それは間違っても弊社が口にしていいことではない。馬連でも好配当決着となっていただけに、会員の皆様にしてみれば、この的中一鞍だけでも収支は大きく違っていたはず。今後こういうケアレスミスのないよう一鞍一鞍、提供の直前まで精査していく所存である。
今後「桜花賞」→「皐月賞」と続いていくG1ロード。そして、その裏に確かにある馬券の勝負どころ。無論、今週末にも興味あるレースは少なくない。弊社が配信する全ての提供にご期待いただきたい。