3回中山・2回阪神3日・4日目

冷静に考えると望外の好配当 ~土曜中山11R 春風S~

『スローペース症候群』と言われて久しいが、「それにしても…」と思わず頭を抱え込んでしまったのが先週末の「ダービー卿CT」。3ハロン通過36秒0-半マイル47秒8~上がり46秒4-34秒6=1分34秒2。同日6R「3歳500万下」は同じ芝1600mで前半34秒5-46秒1~上がり48秒1-36秒3=1分34秒2だから、いかに遅いペースだったか、ということがひと目でわかるはず。まぁ「古馬G3」と「3歳500万下」が同タイムということ自体がお話になりませんという感じで、「ダービー卿CT」は絵に描いたような『出たなり』決着となった。メンバー構成からスローペースは読めていたレースだが、ハナ候補マルカシェンクが出遅れた時点でそれに拍車がかかってしまった。「神でもない限りスタートミスや道中の不利までは予測できない。それもまた競馬」ということを改めて思い知らされるレースではあった。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山11R「春風S」、4歳上1600万下のダート1200m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは5番人気の12番ルミナスポイントだった。「休み明け3戦目、型通りデキを上げてきたルミナスポイントが軸馬。4走前の貴船Sでは定量55キロでタイセイアトムとハナ差の大接戦を演じて2着。タイセイアトムはその次走でG3ガーネットSを楽勝しているのだから価値がある。今回のハンデ54キロなら十分勝負なる馬だ。人気的に妙味あるここで狙い撃ち」という見立て。レースは大外からスタートを決めたノーザンキッズが逃げる展開。すぐ外に1番人気のワールドハンターが並んで行く。3ハロン通過34秒9、中山1200mダートとしてはさして速くない流れ。それに即応して横山典=ルミナスポイントも早めに追撃開始。4コーナー手前では前を行く2頭のすぐ後ろまでポジションを上げる。直線、ノーザンキッズをアッサリ競り落としたワールドハンターが悠々と先頭に立つ。軸馬ルミナスポイントは残り200m地点で単独2番手に浮上。「安心の的中劇」と思ったのも束の間、内からトップディアマンテ、外からマルターズマッシブの猛追を受ける。しかし、最後は差し返すような形でグイと出てゴール。ワールドハンターの逃げ切りは許したものの、3着トップディアマンテ、4着マルターズマッシブをアタマ+アタマ差退けて2着確保。「馬連8-12、1420円」の的中となった。純粋な能力比較なら馬連400円でも不思議のない組み合わせ。デキ上昇と人気面からルミナスポイントを軸馬とした判断は大正解だった。それにしてもこの2頭で1420円はオイシイ配当だった。
今回のこのコラム、「このレースを斬った」というより、「このレースしか斬るレースがなかった」というのが本音。当然、甘い顔をしていられるのもここまで。後は苦言に次ぐ苦言ということになる。正直なところ、最近の「流れの悪さ」は皆様ご存知の通り。例えば「軸馬完勝→2着馬ヌケ」とか、「提供券種の選択ミス」などの不的中が続いていた。無論それに対する懸命の調整は続けているのだが、先週末の勝負鞍の結果には落胆のひと言。レース選択&軸馬選定&対抗馬選択、その全てがズレていた。そのことは実際に提供を受けた皆様が一番お感じになっていたはず。特にご入会されたばかりの皆様には大変申し訳なく思う。しかしながら『2週連続悪いことが続かないアスコット』という点も不動の事実。それは過去の勝負鞍の的中が雄弁に物語っている。加えて言うなら、すでに会員の皆様にはお伝えしている通り、今後は更に予想の質が向上する可能性も十二分に秘めているのでご安心いただきたい。いずれにしろ今週末以降はGⅠレースが目白押しの本格的な春競馬となるが、弊社はあくまで「馬券に格は無関係。獲れるレースをキッチリ当てる」を貫く所存である。その提供スタンスで弊社本来の実力を実感していただくので、是非とも引き続きご期待ください。