3回東京・2回中京3日・4日目

週単位での勝負の分れ目は ~日曜中京10R 名古屋城S~

1番人気ディープスカイの快勝で終わった「日本ダービー」。1600mから2400mという臨戦にもかかわらず、完璧に折り合いをつけた鞍上四位のウデには感服するしかない。事実、同じローテーションをとった武豊=ブラックシェルは道中掛かっていたのだから。ディープスカイは強かった、そして鞍上四位は巧かった。それはそれでいい。この「ダービー」で改めて感じたのは人気というものの不思議さだ。「人の気持ち」と書いて人気。確かに「皐月賞」のレース内容&結果を考えるとスマイルジャックは買いにくい。それは120%認める。とはいえ、れっきとした重賞ウイナーだし「皐月賞」は4番人気に推されていた馬だ。それが一度の敗走で12番人気とは、あまりと言えばあまり。新聞その他メディアの扇動で『人の気持ち』が動いた結果なのだが、1番人気ディープスカイとの組み合わせで馬連130倍超は不可思議と言うしかない。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京のメイン、10R「名古屋城S」1600万下のダート1700m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは2番人気の11番ビッグカポネ。「ビッグカポネの前走は中一週のためか時計を出さずに出走。結果4着だが、無論それが実力ではない。その前走を除けばダート2戦2・1着だし、今回は入念に攻め馬を積まれての臨戦。この仕上がりなら初戦から能力全開が期待できる。ならば文句なしの軸馬」という見立て。
レースは外枠から好ダッシュを決めたダノンビクトリーが先導する展開。1番人気シルクウィザードが2番手。ビッグカポネはシルクをガッチリとマークして3番手につけた。4コーナー、ここでシルクウィザードが先頭に立つ。それを待っていたかのようにビッグカポネが並びかけた。そこからは完全なマッチレース。内シルクウィザード、外ビッグカポネの壮絶な叩き合い。最後はビッグカポネがねじ伏せるようにクビ差競り落としてゴール。1馬身3/4差で3着にはドリーミーペガサスが入った。「馬単11→7、1240円。馬連7-11、580円」のダブル的中。正直なところ配当面に若干の物足りなさは残るが、そのあたりは一瞬たりとも「外れる気がしない安心の的中」ということでご勘弁願いたい。
このレースを含め、日曜日は勝負鞍で2戦2勝。ここで改めて感じることは「勝負どころは後にあればあるほどいい」ということだ。「勝負は最終レースのみ」などという某予想家もいるが、なるほど、これはあながち間違ってはいない。土曜日であっても儲かった時点で「今週はこれでお終い」と出来るのが理想ではある。だがそれは人の心理として、競馬が、そして馬券が好きであればあるほど口で言うほど簡単なことではない。そういった意味でも、週単位で言えば『もう後がない』日曜日の2連勝は大きいハズ。加えて『勝負の流れ』というものを肯定するのなら、先週は間違いなく今週末に繋がる連勝だった。
競馬の祭典「ダービー」こそ終わったものの、今開催にはまだまだ勝負どころが目白押し。いつもの繰り返しになるが、「レースに格はあっても馬券に格はなし」が弊社の基本姿勢。取れると判断すれば午後一番のレースでも情け容赦なく取りにいくので、引き続き今週末の提供にご期待頂きたい。