1回中山・1回京都1日・2日目

焦点はハナ差の3着争いだった ~日曜中山9R 寒竹賞~

G3、あるいはG2なら強いのに、G1となるとどうにもレースにならない。そんな馬は少なくない。と言うより、ごく一部の超A級を除くオープン馬はほとんど全てがそれ。たとえば少し前のエアシェイディあたりがその典型。「中山金杯」を連覇したアドマイヤフジもどうやらそんな一頭のよう。ディープインパクト世代の顔役的存在で、この日のレース内容も堂々たる横綱相撲。しかし、G1で同じレースができるかというと甚だ疑問。まぁ「中山金杯」を勝つような馬は所詮その程度、と言ってしまえばそれまでなのだが……。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山9R「寒竹賞」3歳500万下・芝2000M。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは5番人気と意外なほどの低評価だった6番ピースオブラック。「全体の時計も上がりも平凡なピースオブラックの新馬戦だが、仕掛け詰めの追走から直線で更にもうひと伸びのレース内容がかなり衝撃的。このタイプ、あるいはケタ違いの可能性がある。ここは素質を感じる牡馬との対戦となるが、得体の知れない強さに期待して軸馬とする」という見立て。
レースは9番タイフーンルビーが1000M通過58秒3という超ハイペースで大きく離して逃げる展開。軸馬ピースオブラックは後方3番手という、流れを考えるとある意味で絶好位を追走。4コーナーでも2番手以下を離していたタイフーンルビーだが、残り100M地点でさすがに失速。それを真っ先に交わしたのが1番ベストメンバー。続いてピースオブラックも問題なく抜き去る。そのままの順番でゴール板を通過。3着は内で逃げ粘ったタイフーンルビーと外から差したメイショウパルマの写真判定。結果、後者がハナ差で3着。「馬連1-6、1610円&3連複1-2-6、1040円」という、幕開けイキナリのダブル的中が成立した。それはそれで大いに結構。会員の皆様には本当の意味で「明けましておめでとうございます」のひと鞍にはなったと自負している。しかし、返す返すも残念なのがハナ差の3着争い。逆の目が出ていれば、3連複1-6-9の最終オッズは何と53.7倍。これなら皆様への格好のお年玉となったのだが……。繰り返しビデオで確認しても残っているように見えるは、恐らく『欲目』ということなのでしょう。いずれにしても「ダブル的中はダブル的中」と心の内に言い聞かせてはみるのだが、それにしても、という思いは人情としてご理解いただけるはず。間違いなく、会員の皆様も同じ思いを抱いているのだから。
正直なところ勝負鞍でもう一本的中が欲しかった開幕週だが、まずは無難な滑り出しとなったアスコットの2009年。昨年度のトータル的中率42%は例年通り特筆すべきことではないものの、下半期は50%をキープする安定感のある内容。しかも全敗週が一度もなしとまずまずの結果。今年はその的中率を維持しつつ、例年以上に『配当妙味のあるレース選択』で攻めの姿勢を忘れず、皆様に毎週末の的中をお届けする所存である。今週末からは早くも3場開催となるが、言うまでもなくその準備は万端に整っている。競馬開催日の提供を楽しみにお待ちいただきたい。