1回東京・2回京都7日・8日目・1回小倉5日・6日目

開幕ダッシュを誓う今週末 ~土曜東京7R 3歳500万下~

先週末の東京開催、芝のレースは不思議な現象が続いていた。やるレースやるレース、とにかく外が伸びてこない。直線は内ラチから5・6頭分外までを通った馬だけの競馬に終始。Dコースは元々インの前残りという傾向だが、それにしてもこれほど極端な結果はかつて記憶になし。そんな中、外から一気に追い込んで勝ち切った日曜東京10R「アメジストS」のトウショウウェイヴは強い。これでいよいよオープン入りだが、少なくとも東京コースなら相当なレベルの馬を相手にしても勝ち負けになりそう。お忘れなく。土曜の東京メイン「クイーンC」も例に漏れず、内から抜け出したディアジーナを更に内からダノンベルベールが差し込む展開。最後はクビ差ディアジーナが凌いだ形だが、これは正味1キロの斤量差の分と考えていい。「桜花賞」向きということなら文句なくダノンベルベールの方だ。ただしディアジーナは「まだいたの?」という感じのメジロマックイーン産駒。マイルのG3を勝ち切ったことに価値を見出すべき。もちろん「オークス」まで目が離せない。いつもより遥かに前に行った1番人気ミクロこそモスは、直線で満足に追い切れないまま4着と惜敗。ある程度参考外として構わないが、「いいところにつけると爆発的な脚は使えない」という点はハッキリした。次走以降注目は最内枠から出負け→道中もまるでスムーズさを欠いて8着のパールシャドウ。どこかで穴を出すはずだ。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京7R「3歳500万下」ダート1600m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に推された13番スタッドジェルラン。「メンバー構成に恵まれたスタッドジェルランが軸馬。前走の2着馬は前週のオープン特別・ヒヤシンスSを圧巻の末脚で制したカネトシコウショウ。3着馬は同じく前週の小倉500万・くすのき賞を5馬身差圧勝のシルクメビウス。超ハイレベルの一戦でその2頭に続いたのだから、このメンバーでは一枚抜けた能力の持ち主と言える。ここは好位から危なげなく抜け出してくれるはずだ」という見立て。
レースは内寄りからスタートを決めた4番ダスタップが逃げる展開。半マイル通過48秒7というユッタリした流れの中、軸馬スタッドジェルランは中団の少し前の位置取りから悠然とレースを進める。直線に入ると2番手で脚を温存していた8番ファインビスティーが満を持して先頭に立つ。残り200m地点からそれ一頭を目標に猛然と追い込んだスタッドジェルランだが、いわゆる『展開のアヤ』で1馬身1/4差の2着まで。しかし、3着以下には4馬身の大差をつけ力の違いを見せつけた。結果「馬連8-13、440円」は一点目の大本線的中。無論配当的には全く物足りないが、『一点目だからちょっと張り込んだよ』という会員の方も少なくなかったようだ。
それにしても、である。どうにも配当に恵まれない開催になってしまったことは事実。とうとう最終週まで払拭することはできなかった。アスコットらしく毎週毎週的中はお届けできたものの、その点の歯痒さは会員の皆様はもちろん、我々も同様。今週末開幕の2回中山、1回阪神開催こそ、積もりに積もったストレスを100%解消していただく所存。開幕ダッシュを掲げる今週末の提供に、まずは多大なるご期待をお寄せいただきたい。

1回東京・2回京都5日・6日目・1回小倉3日・4日目

噛み合ってきた勝負どころ ~日曜京都12R 4歳上1000万下~

最初の1000mが60秒5、次の1000mが61秒1、その次の1000mが62秒6という、長距離戦としては珍しいほどの前傾ラップとなった「ダイヤモンドS」。ただでさえ差し・追い込み絶対有利の東京長距離戦で、49秒1-37秒1と上がりのかかる流れ。前と後ろがソックリ入れ替わる結果となったのは必然と言える。そんな中、1着モンテクリスエス・2着ブレーヴハートの『息の長い末脚』がモノを言った。同じ追い込みでも3着スノークラッシャー・4着ベンチャーナインは切れ味で勝負するタイプ。従ってもう少し緩い流れなら結果は逆になっていた可能性もある。斤量云々は横に置いておくとして、「超スローペース→上がり勝負」がパターンの「天皇賞・春」に今回の結果がそのまま反映されるとは思えない。無論モンテクリスエスのスタミナ能力の高さは疑う余地なし。1番人気フローテーションは掛かって先頭に立った時点でアウト。東京3400mであの形は致命的。それをマークして早めに動いたエーシンダードマンは、ハッキリ言って鞍上・内田博の判断ミス。この舞台は『超消極策』こそが大正解ということを改めて痛感した。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都12R「4歳上1000万下」ダート1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気の9番プロフェッショナル。「放牧明けを2戦して本調子を思わせる動きを見せたプロフェッショナルが軸馬。ダート転向後5戦、4着以下のない堅実な末脚は信頼度絶大。前2走に比べると明らかに一枚落ちのメンバーで、1000万卒業の絶好機が巡ってきた。直線の抜け出しに期待したい」という見立て。
レースは大外からジワッとナムラジョンブルがハナ。前日来の高速馬場を意識してか、本来は差し勝負の軸馬プロフェッショナルもいつもより遥かに前目の位置取り。番手につけた2番人気の4番バロズハートをマークするように3番手からレースを進める。4コーナーで先頭に立つバロズハート。連れてプロフェッショナルも動いて2番手に浮上。直線はプロフェッショナルの独壇場。すれ違い様にバロズハートを交わし、そこから更に加速。最後は手綱をおさえるほどの大楽勝だった。2馬身半差の2着にバロズハートが粘り込み「馬単9→4、690円&馬連4-9、410円。配当的に声を大にして言うのもはばかれるが、目イチ勝負鞍でのダブル的中を果たした。
他にも土曜小倉6Rなど的中をお届けできたものの、どうにも配当面に恵まれない週という印象が強い。その結果として『的中は出ているんだけど……』という声を頂戴しているが、その反面、『勝負どころの精度が戻ってきたね』という声も頂いている。このあたりは競馬暦の長い会員の皆様が多い弊社だからこその声ではあるが、ご利用者の皆様自身、配当的な物足りなさの中にも確実に提供レース選択や予想が結果に結びついてきた実感があるのだろう。諸手を挙げて満足できる現状ではないが、弊社としても全力を挙げてその部分の改善に取り組んでいる。その成果が着々と実を結んできており、『安定感』と『爆発力』が同居する弊社の真骨頂を、今週末以降、ごく近いうちにお見せできるものと確信している。
いずれにしても今年のG1第一弾「フェブラリーS」をはじめ、今週末にも興味深いレースが揃っている。弊社から発信される全ての情報のチェックをお忘れなく。改めてお願いさせていただく。

1回東京・2回京都3日・4日目・1回小倉1日・2日目

この一鞍を機に反転攻勢を ~土曜東京6R 4歳上500万下~

小倉初日のメインは「小倉大賞典」。大外からノシをつけてフサイチアウステルがハナに立つ。一見すると速そうな流れだが、実際は3Fから35秒0-46秒7-58秒4というスローに近い平均ペース。従っていつもより遥かに前の4・5番手につけたサンライズマックスの位置取りは大正解。本当に、感心するほど安い重賞レースの横山典は巧い。直線、番手から抜け出したミヤビランベリが粘る。それを目標にサンライズマックスが伸び、更にその外からヤマニンキングリー。インに突っ込んだ2番人気バトルバニヤンは一瞬いい脚を使ったが、ゴール前で行き場を失い万事休す。一歩早く抜け切ったサンライズマックスに、ヤマニンキングリーが半馬身差まで迫ったところがゴール。1分44秒9という超高速決着を読み切った横山典の好判断が光る。ヤマニンキングリーの2着は全くの順当。若干驚かされたのがクビ差3着のミヤビランベリ。この一戦で番手でもレースができることを証明した。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京6R「4歳上500万下」芝2400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは4番人気の3番フランドルシチー。「上位拮抗の一戦だが、軸馬には単騎マイペースが見えているフランドルシチーを推す。芝・ダート兼用で今回の条件にも不足はないし、大型馬らしくレースを使い込まれて良くなってきた。展開面のアドバンテージが大きいここは押し切りに期待する」という見立て。
レースは最内からスタートを決めたスマートステージが逃げに回る意外な展開。しかし、軸馬フランドルシチーは慌てず騒がずジックリと3番手で脚をタメる策。予想された通り1000m通過62秒6という超スローペースになり、向正面半ばの段階でハッキリ先行有利と見て取れた。流れを読み切った鞍上・蛯名、4コーナー手前からフランドルシチーを促し直線入り口で先頭という形。そこから500mの長い東京の直線だが、フランドルシチーの脚いろは全く衰えず堂々と押し切って1着ゴール。中団から差してきた14番ピエナグッドラックとの着差はクビだが、内容的には文句のつけどころのない完勝。地力の違いをまざまざと見せつけた。結果「馬連3-14、1030円&3連複3-14-15、1270円」のダブル的中。いやはや、なにはともあれ「皆様お待たせしました」という感じの会心の的中鞍。ここ数週の歯痒い結果から「アスコットさんらしくない」とご心配をいただいていたわけだが、ようや勝負どころでキッチリ『いいヤツ』をお見せできたというのが正直なところ。とはいえ、この的中で安堵している場合ではない。他にも土曜東京9R「春菜賞」で馬単1320円の的中などお届けできたが、ここぞという勝負どころでは取りこぼしとしか言えないような不的中があり、アスコット得意の「固め打ち状態」には程遠い。無論、その点も踏まえて次週に臨む所存。引き続き今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。

1回東京・2回京都1日・2日目

乾坤一擲の猛反撃を期す ~日曜京都10R 松籟S~

最近ではほとんど記憶にないほどの本格的な道悪競馬となった1月31日。東京初日のメインは「東京新聞杯」。不良馬場ということで当然のように道悪巧者、あるいは先行策を取る馬が新聞の印以上に売れていた。1番人気タマモサポート、2番人気ローレルゲレイロ、3番人気サイレントプライドという人気順が象徴的。レースはローレルゲレイロの逃げで始まった。サイレントプライド・ファストロック・タマモサポートという先行集団も予想通りの顔触れ。しかし、前半47秒2~後半49秒7というハイペースになったことだけは想定外。『鞍上が道悪を意識するあまり前へ前へ押し上げ、その結果ペースアップ』という、逆の意味の典型的なパターンとなった。結果、ゴール前200mで先行・好位勢は全て自然消滅。道中は中団から後方で脚をタメていた5番人気アブソリュート→15番人気キャプテンベガ→9番人気スマイルジャックという1・2・3着で3連単88万8960円の大波乱となった。馬名を聞いただけなら「そんなに荒れるの?」という感じで、自然(天候など)と人間心理(馬券を買う側と馬に乗る側)の相乗作用による波乱劇。だから競馬は難しい。しかし、だからこそ面白い。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都10R「松籟S」4歳上1600万下・芝2400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に4番人気となった5番タニノディキディキ。「徐々にクラス慣れしてきたタニノディキディキが軸馬。差し一手で常に展開が問題になる馬だが、ここはアグネススターチとセタガヤフラッグの顔合わせで極端なペースダウンは考えにくい。ならばこの馬の息の長い末脚がモノを言うはず。ハンデ戦の54キロで狙い撃ち」という見立て。
スタートを決めて逃げに回ったのは9番ツアーデフォース。意外な馬の先導となったが、1000m通過60秒6というソコソコ速い流れになった点は予想通り。必然的に48秒9-36秒6という上がりのかかるレースとなり、道中最後方を進んでいた軸馬タニノディキディキには願ってもない展開。直線に入ると好位4番手で脚をタメていた3番ハギノジョイフルが最内から先頭に立つ。これが抜け出して2着争いとなった。好位から粘り込みを図る4番アーネストリーを、ゴール前大外から強襲してきたのが軸馬タニノディキディキ。最後は完全に馬体を合わせてゴール。写真判定の末2着タニノディキディキ、ハナ差で3着アーネストリーとなった。結果、「対抗5点目」との組み合わせで馬連好配当的中こそ逃したものの「ワイド4-5、540円」の的中。図らずも先週末からスタートした『サポートメール』にて「ワイドも必須」としておいたことが功を奏した。
他にも日曜東京9R立春賞で馬単5点指示で4900円の好配当的中をお届けできたものの、ここぞ!というその日イチオシの勝負鞍の的中は残念ながら今回斬った「松籟S」のみ。正直なところ、この拙文を書いている当人自体が我慢ならない思い。ただ、決して八方塞りの状況ではないことも確か。開催も変わり、微調整を行いながら、「一本でも多くの的中を」を胸に予想部に在籍する全ての人間がこれまでと変わらぬ仕事を行っている限り、過去の実績からも今後必ず実を結ぶことは間違いない。レース選択と勝負どころが噛み合った際の弊社の破壊力はある程度弊社とお付き合いのある方であればご納得いただけるだろう。
この業界は結果が全て。その結果を出し続けてきたからこそ、今のアスコットがあることを忘れずに、今週末こそ、全社一丸となって乾坤一擲の猛反撃を期す所存。情報のお聞き漏らしのないよう、心よりお願いしておく。