1回東京・2回京都3日・4日目・1回小倉1日・2日目

この一鞍を機に反転攻勢を ~土曜東京6R 4歳上500万下~

小倉初日のメインは「小倉大賞典」。大外からノシをつけてフサイチアウステルがハナに立つ。一見すると速そうな流れだが、実際は3Fから35秒0-46秒7-58秒4というスローに近い平均ペース。従っていつもより遥かに前の4・5番手につけたサンライズマックスの位置取りは大正解。本当に、感心するほど安い重賞レースの横山典は巧い。直線、番手から抜け出したミヤビランベリが粘る。それを目標にサンライズマックスが伸び、更にその外からヤマニンキングリー。インに突っ込んだ2番人気バトルバニヤンは一瞬いい脚を使ったが、ゴール前で行き場を失い万事休す。一歩早く抜け切ったサンライズマックスに、ヤマニンキングリーが半馬身差まで迫ったところがゴール。1分44秒9という超高速決着を読み切った横山典の好判断が光る。ヤマニンキングリーの2着は全くの順当。若干驚かされたのがクビ差3着のミヤビランベリ。この一戦で番手でもレースができることを証明した。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京6R「4歳上500万下」芝2400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは4番人気の3番フランドルシチー。「上位拮抗の一戦だが、軸馬には単騎マイペースが見えているフランドルシチーを推す。芝・ダート兼用で今回の条件にも不足はないし、大型馬らしくレースを使い込まれて良くなってきた。展開面のアドバンテージが大きいここは押し切りに期待する」という見立て。
レースは最内からスタートを決めたスマートステージが逃げに回る意外な展開。しかし、軸馬フランドルシチーは慌てず騒がずジックリと3番手で脚をタメる策。予想された通り1000m通過62秒6という超スローペースになり、向正面半ばの段階でハッキリ先行有利と見て取れた。流れを読み切った鞍上・蛯名、4コーナー手前からフランドルシチーを促し直線入り口で先頭という形。そこから500mの長い東京の直線だが、フランドルシチーの脚いろは全く衰えず堂々と押し切って1着ゴール。中団から差してきた14番ピエナグッドラックとの着差はクビだが、内容的には文句のつけどころのない完勝。地力の違いをまざまざと見せつけた。結果「馬連3-14、1030円&3連複3-14-15、1270円」のダブル的中。いやはや、なにはともあれ「皆様お待たせしました」という感じの会心の的中鞍。ここ数週の歯痒い結果から「アスコットさんらしくない」とご心配をいただいていたわけだが、ようや勝負どころでキッチリ『いいヤツ』をお見せできたというのが正直なところ。とはいえ、この的中で安堵している場合ではない。他にも土曜東京9R「春菜賞」で馬単1320円の的中などお届けできたが、ここぞという勝負どころでは取りこぼしとしか言えないような不的中があり、アスコット得意の「固め打ち状態」には程遠い。無論、その点も踏まえて次週に臨む所存。引き続き今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。