2回東京・3回京都1日・2日目・1回福島5日・6日目

混戦のオークスTRを制す ~日曜東京11R・フローラS~

福島競馬場の水はけが悪いことは大昔からのこと。数年前に路盤工事が施されたが、急激に改善された印象はない。とはいえ「福島牝馬S」の勝ちタイム、1800m1分53秒7にはさすがにのけぞった。確かにハイレベルのメンバーとはお世辞にも言えないが、古馬の重賞でこのタイムはある意味驚異的。こうなると実力もへったくれもないという感じで、敗れた馬たちの関係者コメントは一様に「この馬場では……」となる。確かに仕方がないこととは思うのだが、レース前から言い訳が用意されていたようで気持ちがいいとは言えない。ただ、弊社においては『今週の上昇馬』でも取り上げていた通り、勝った7番人気のブラボーデイジーを指名したことに大しては一定の評価をいただいている。また、このレースとは真逆に驚異のレコード決着となったのが「アンタレスS」。京都1800mダート1分47秒8には度肝を抜かれた思い。ハナを切ったウォータクティクスの1000m通過は59秒8。上がり48秒0-36秒3では後続は手も足も出ない。「福島牝馬S」とは正反対の意味で次走の参考にはなりにくい結果となった。無論、勝ち馬のスピード能力が超一級品であることは確か。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京11RのG2「フローラS」芝2000m。このオークストライアルで弊社予想部が軸馬として期待したのは3番人気となった12番ワイドサファイア。「ワイドサファイアの前走は牡馬相手の毎日杯。桜花賞出走を賭けての挑戦だったが、最後は力負けの0秒3差7着。しかし、このタイム差なら上出来と言える。エルフィンSではレッドディザイアとハナ差の大接戦を演じた馬。そのレッドの桜花賞の走りを見ればこの馬の力も推し量れるはず。距離やコースに何ら不安はないし、攻め馬の動きからデキも抜群。ここで権利を取らなければ次はない1勝馬。賞金上位馬とのモチベーションの違いが結果に直結するはずだ。迷わず軸馬とする」という見立て。
レースは内よりからスタートを決めたベイビーローズが先導する展開。好位の外目にディアジーナ、その後ろにハシッテホシーノがつけ、軸馬ワイドサファイアは中団で脚をタメる形。前後半60秒6~61秒6の平均ペース。直線に向きユックリと追い出したディアジーナが先頭に立ち抜け出す。それを追ってワイドサファイアとハシッテホシーノが脚を伸ばしてくる。残り200m地点でディアジーナの勝ちはほぼ確定。焦点はワイドサファイアとハシッテホシーノの2着争いとなったが、最後まで決着つかず並んだままゴール。弊社と弊社の会員の皆様にとっては「ハラハラドキドキ」の写真判定となったが、結果ハナ差でワイドサファイアが先着。無事「馬連12-16、1010円」の的中にこぎつけた。
この混戦レースを仕留めたことに関しては一定の評価がいただけるものと自負している。しかし、久しぶりに厳選勝負鞍で的中をお届けできなかったことは率直にお詫び申し上げたい。前開催で5割の的中率を計上していただけに、弊社としても「青天の霹靂」という以外の言葉がない。とはいえ『2週に渡って悪いことが続かないアスコット』という伝統は、お付き合いの長い会員の方ならよくご存知のはず。『滅多にない』や『過去数回ある』という曖昧な表現ではなく、『過去一度も無い』こと。今現在、弊社予想部一同、今週末に向けて目の色を変えて仕事にあたっており、今週末の巻き返しは明白。引き続きと言うより、むしろいつも以上のご期待のうえ今週末をお待ちいただきたい。