2回東京・3回京都5日・6日目・1回新潟3日・4日目

流れを止めない好配当的中 ~日曜京都10R 都大路S~

『逃げ・先行人気の差し・追い込み。差し・追い込み人気の逃げ・先行』という言葉がある。いわば大昔から語り継がれてきた穴のパターンを指してのものだ。つまり「逃げ・先行馬が人気を集めているレースの差し・追い込み馬。逆に差し・追い込み馬が人気を集めているレースの逃げ・先行馬」が穴を開けるという意味。そんな超古典的な鉄則を今さらのように思い出させる「NHKマイルC」だった。当初から逃げ宣言をしていたゲットフルマークスがケレンなく飛ばす。34.3-45.5-57.2という通過ラップは確かに速め、ではあった。一時は5馬身近く2番手を離す大逃げ。これを見て中団以下につけた人気上位馬の鞍上はほくそ笑んだに違いない。しかし、一見差し・追い込み有利に見えるこの展開も、離れた2番手のジョーカプチーノにとっては34.8-46.0(推定)-57.7(推定)という平均ペースの単騎逃げと同じこと。かりにも重賞ウイナー。「ニュージーランドT」3着で距離のメドも立っている。この流れで簡単に止まるはずもないのだ。直線に入るとゲットフルマークスの自然消滅を待って先頭に立ち、そこから危なげなく押し切った。道中4番手のレッドスパーダが2着。3番手のグランプリエンゼルが3着というほぼ出たなり決着。人気の差し・追い込み勢は枕を並べて討ち死に。誰に文句を言うこともできない。これもまた競馬だ。だから競馬は難しい。だからこそ競馬は面白い。そんな感慨を抱く一戦だった。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都10R「都大路S」4歳上オープン・芝1600m。このレースで軸馬として期待したのは最終的に5番人気となった1番ライブコンサート。「別定G2マイラーズCで殿りに敗れたライブコンサートだが、G1級メンバーの決め手勝負ではさすがに厳しかった。タイム差0秒7なら悲観する必要はない。今回は歴然とメンバー落ちのオープン特別。しかもハンデ戦で1キロ減の56キロは恵まれた。イン突進が勝ちパターンの同馬にとって1枠1番は望外の好枠順。突き抜けに期待して軸馬とする」という見立て。
レースはコンゴウリキシオーが先手を奪い35.0-46.8-58.2~上がり46.2-34.8というスローペース。軸馬ライブコンサートは予想部の目算通りインの好位でジックリと脚をタメていく。馬なりのまま徐々に番手を上げていくライブコンサート。4コーナーでは3番手まで進出してきた。直線は2.3頭分外に持ち出し、あとは追いまくるのみ。すれ違い様にコンゴウリキシオーを交わし、残り200m地点で単独先頭。ゴール前キャプテンベガに内から迫られたものの、クビという着差以上の楽な勝ち内容だった。結果「馬連1-6、2090円」は一点目の大本線的中。展開・流れ・枠順、そしてハンデと、全ての条件がライブコンサートを指していた。それを冷静に読み取った的中と言えよう。
さて、ここで今開催について少しだけ振り返ってみたい。先週末は今回斬った「都大路S」の他には、ここぞという勝負鞍において完勝と言える的中はなかった。それはそれで会員の皆様にはお詫び申し上げたい。ただそんな中でもこういった的中をお届けできたことはプラスにとらえたい。また、レース後の皆様のお声からはさほど悲観の色は感じられなかったが、これは今春から導入しているサポートメールの効果を着実に実感していただいることに加え、前週の「天皇賞・春」で鮮やかに『馬連万馬券的中』をお届けしたこともその要因だろう。絶好調とは言えないまでもまずまずの東京・京都開催。もちろん開催最終週となる今週末も、弊社にとって不安な要素は微塵もないと断言できる。それだけの材料は揃っており、あえてここで全勝という目標を掲げ、今週末を好結果で締めくくる所存である。今週末、そして競馬の最佳境を迎える次開催と、引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。