3回新潟・3回小倉7日・8日目・2回札幌11日・12日目

いよいよ競馬が戻ってくる ~日曜小倉9R 八幡特別~

過去に例のない3場同一週施行となった「2歳S」。そのレベル比較をしておくと、相も変わらず1200mで行われている「小倉2歳S」は論外。時々忘れた頃に短距離路線で活躍する馬は出てくるものの、3歳クラシック戦線には全く繋がらない一戦。離された3着以下に敗れた馬は言うまでもなく、マッチレースを演じたジュエルオブナイル・ダッシャーゴーゴーに関しても「ほんの記憶程度」でOK。それも2歳時だけのことで、年が明ければ自然消滅していくはず。例年通り超スローペース→上がりだけの瞬発力勝負になった「新潟2歳S」の評価は微妙。この時期の2歳馬にとって新潟外回り1600mはかなり特殊な条件で、普通とは違う才能が要求される。それはつまり「スローペースでも掛からない」ということ。従ってレースレベル云々は先になってみないとわからない、これが正直なところ。ただし、このレースに関しては敗れた馬からも後々台頭してくるケース多々。クロフォード・ギュンター・ハーティンハート・サウンドバラッド・サトノディライト・シルクフィーリングあたりの動向は注目していきたい。結局のところ各地からの有力馬が揃い、勝ちタイム1分49秒7も悪くない「札幌2歳S」が最もハイレベルという結論。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉9R「八幡特別」3歳上1000万下・芝1200m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気となった14番グッドルッキングだった。「現地滞在の効果で体重を増やしつつ成績を上げてきたグッドルッキングが軸馬。前々走がマルカベストの好タイム2着。前走はハイペースの2番手から危なげのない抜け出し。とにかく安定感十分の走りが目立っている。昇級とはいえ、引き続き52キロなら確実にV争いだ」という見立て。
レースは最内枠から追っつけてヴェンティがハナに立つ。大外枠からトップスタートを決めた軸馬グッドルッキングは全くムリをせず持ったまま2番手という展開。そのままの形でレースは淡々と進み、直線を向いてすぐにグッドルッキングが先頭に立つ。そして一旦は2馬身ほどのリードを取る。1番人気馬に相応しい正攻法の競馬だが、後続にとっては格好の目標となる。勝ち切ったかと思えたその刹那、13番エーシンビーセルズの強襲に遭い並んでゴール。写真判定の結果1着エーシンビーセルズ、ハナ差で2着グッドルッキング。いわゆる『競馬に勝って勝負に負ける』という形だが、「馬連13-14、1190円」の的中には何ら関係なし。夏のローカル最後の勝負鞍で結果を出すことができた。

とはいえ、土曜のイチオシ鞍、小倉8R「唐津特別」では完全な騎乗ミスによる軸馬のハナ差3着など、正直なところ大団円とはいかなかった。その点は包み隠さずご報告させていただく。しかし、総体的にみて夏のローカル開催は好調のまま推移したアスコット予想。昨年のような「高配当ラッシュの夏競馬」とはいかなかったものの、的中率で言えば、昨年を上回る結果で締められただけに、収穫の秋に向け不安な要素は何ひとつ見当たらないと言って良いだろう。

また、この秋は更なる高みを目指し、新プロジェクトを始動させる予定。詳細は追ってご報告するが、いずれにせよ『競馬が戻ってくる』今週末以降の中山・阪神開催に多大なるご期待をお寄せいただきたい。