5回中山・5回阪神1日・2日目

選択眼が産んだ3連複的中~土曜阪神8R・3歳上1000万下~

『強い逃げ馬が強いレースをして勝った時の2着は追い込み馬』という格言がある。まさにその通りの結果となったのが「JCダート」だった。3Fから順に36.3-48.8-60.7~上がり49.2-37.1という平均ペースで逃げたエスポワールシチー。普通なら自身を含めた先行・好位勢に有利な流れだ。しかし、4コーナーから後続を突き放し独走態勢に入ったため、先行したサクセスブロッケン・ワンダーアキュートあたりはゴール前100mで失速。結果的に直線一本で強襲したシルクメビウス・ゴールデンチケットの餌食となった。法人馬主としては老舗中の老舗と言える「~シチー」だが、どこまでいっても安っぽいイメージが抜けない。しかし、この馬に関してはまるで別格の扱いが必要ということを改めて思い知らされた。「JCダート」史上でも屈指の能力を誇る『絶対王者』の誕生と言っていい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神8R「3歳上1000万下」ダート2000m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待を寄せたのは2番人気となった13番キクノアポロ。「京都1900mの前走を好タイム2着と力走したキクノアポロが軸馬。目標にされた分の半馬身差惜敗だが、3着以下には4馬身差をつけているのだからクラス卒業は目前。今回も得意とする時計の出る馬場で、距離的にも文句なし。先行抜け出しが期待できる」という見立て。

レースは10番グレイトロータリーの逃げで47.4-60.3~上がり50.1-37.1というかなり速い流れ。1番アムールマルルー、14番トップジャイアンツと続き、軸馬キクノアポロは外目の5・6番手という位置取り。普通なら絶好位というところだが、このレースに関してはこれでも行きすぎ。4コーナー3番手と型通りの正攻法を取ったが、直線に入り先頭に立ったところでオツリがなくなった。そこを道中は後方待機から直線勝負に徹した7番フリソ(1着)と6番ハイローラー(2着)が強襲。アッサリと抜き去ってゴール。言わば「展開のアヤ」で敗れたキクノアポロだが、地力の高さで3着は確保。結果「3連複6-7-13、1110円」の的中となった。残念ながら馬連とのダブル的中は逃したが、サポートにて3連複本線勝負としたこと、そして対抗馬選択の確かさが呼んだ的中と言えよう。

他にも6番人気ファイアーフロートを軸馬に抜擢して「馬連1660円&3連複3700円」のダブル的中となった日曜阪神12R[ゴールデンホイップT]など、今開催はマズマズのスタートとなった弊社予想部。全体的な意味でのいい流れは続行中と言えるし、改めて『2週連続で悪いことはないアスコット』を証明できた点に一定の評価をいただけるものと自負している。

今年の中央競馬も残り3週となり慌ただしさを増す中、今週末からは4回中京開催が開幕となる。アスコットが稼ぎどころとする「裏開催ローカル」がまた始まる。『華々しいG1の影に隠れる真の勝負鞍』の存在は、弊社の会員の方々にしてみれば当然の認識であろう。大いなるご期待を持って今週末をお待ちいただきたい。