1回東京・2回京都7日・8日目

渾身の3連単的中 ~土曜京都11R・京都記念~

3Fから順に35秒1-47秒0-58秒8~上がり47秒6-35秒8=1分34秒6。これが昨年の「フェブラリーS」。対して今年は34秒8-47秒0-59秒2~上がり47秒9-35秒7=1分34秒9。一目瞭然だが、レースの流れ自体はほとんど変わっていない。変わったのは紛れもなくエスポワールシチー自身。逃げた昨年は4コーナーを回ってすぐにスパートをかけ一旦2番手以下を引き離していた。結果的にここで脚を使ったことが最後に響いて上がり36秒0と失速。サクセスブロッケン・カジノドライヴ・カネヒキリの差し込みを許す。今年はローレルゲレイロを行かせて慌てず騒がず2番手からの競馬。昨年スパートした地点で持ったまま並びかけ、ラスト350mから再加速して独走に入る。2番手から上がり35秒6でまとめられては後続は手も足も出ない。結果2馬身半差の大楽勝となった。1年で馬はこれほど成長するということを強く感じるレースだった。ちなみにこの「フェブラリーS」。弊社はエスポワールシチーを確信の軸馬に据え「馬連3-4、890円&3連複3-4-6、1160円」をどちらも一点目の大本線で的中している。会心のダブルだった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都11R「京都記念」4歳上オープン・芝2200m。このレースで弊社が軸馬としたのは1番人気の13番ブエナビスタだった。『ブエナビスタには逆らえない。ここは文句なしの軸馬。斤量は2キロ増えるが、自身には何ら影響のない55キロ。有馬記念と同じ4キロ差でも、59キロのドリームジャーニーに遅れを取るとは到底思えない。好位から余裕で抜け出して押し切るはずだ』という見立て。

レースは同型不在で1番ホクトスルタンの単騎マイペース。1000m通過1分2秒2という超スローペースになった。3番セラフィックロンプが2番手を追走。ブエナビスタは予想通り3番手の絶好位を占めた。斤量を背負っている7番ドリームジャーニーはいつもより前からの競馬で、中位7・8番手につける。12番ジャガーメイルはそのひとつ前。2番サンライズマックスは最後方待機。ほとんど馬順に変化のないまま4コーナーから直線へ。懸命に粘るホクトスルタンの外へ持ったブエナビスタが並びかける。それに連れてジャガーメイルが動く。ドリームジャーニーも早めに仕掛けられてはいたが、やはり59キロが応えている様子でジリジリとしか差は詰まらない。残り200m地点で一瞬外からジャガーメイルが出たようにも見えたが、実はブエナビスタ、この地点でも鞍上の横山典は本気で追っていなかった。結局ラスト50mだけ気合を入れられスッと半馬身ほどリード。そのまま危なげのない1着ゴールとなった。着差こそ半馬身だが、実質的には大楽勝だ。更に1馬身半差で3着はドリームジャーニーが確保した。この結果により「3連単13→12→7、3980円」の的中。『59キロのドリームジャーニーは3着の可能性あり』とした判断が意外な好配当の的中に結びついた。他にも冒頭の「フェブラリーS」や土曜京都9R「こぶし賞」馬連1550円など、随所でクリーンヒットを飛ばしている。

無論、勝負鞍においても的中はお届けしている。的中率ということで言えば50%だ。どちらも『本日イチオシ』とした土曜京都7R「4歳上500万下」の馬連。そして日曜東京7R「4歳上1000万下」は馬連&3連複のダブル的中だから、予想部としては文句を言われる筋合いはないはず、と考えるかもしれない。しかし、ここはあえて苦言を呈しておく。先週と同様の指摘になるが、提供するレースと軸馬が余りにも面白くない。軽い言い方をすれば「このレースならこの馬だよね」という感じ。それでも結果的に的中している今はいい。しかし、どこかで流れが変わった時に一抹の不安が残る。闇雲に配当を追及して「安定的中」に対する会員様の信頼を裏切ることはできないのは百も承知。ただ、数ヶ月続く一連の流れを崩すのを恐れ、守りに入ってはいないだろうか。もう一歩踏み込んだ予想、そいて買い目を熱望しておく。

開催替わりとなる今週末からは早くもG1の前哨戦がスタートする。この開催を待って大攻勢をかける陣営も少なくない。それらの中から選りすぐった勝負鞍をお届けする所存。引き続き楽しみにお待ちいただきたい。

1回東京・2回京都5日・6日・1回中京7日・8日目

危なげのない的中鞍 ~土曜京都7R・4歳上500万下~

今週末に迫ってきた今年最初のG1「フェブラリーS」。言わずもがなのダートの猛者たちが名を連ねる中、異彩を放っているのがスーパーホーネット・リーチザクラウン・レッドスパーダ・ローレルゲレイロという4頭の芝重賞ウイナー。思えば昨年は、故障がなければあのダイワスカーレットも参戦を予定していた一戦。ひと昔前までダート戦というと、「芝で頭打ちとなった馬たちが仕方なく回ってくる」というイメージが確かにあった。しかし、現在の世界基準は「芝もダートも強い馬は強い」という考え方。逆に言えば『どちらか一方しか強くない馬は、本当に強い馬とは言えない』ということ。その意味で我が国の関係者の意識がようやく世界に近づいてきた、ということで歓迎したい。無論そのことが即、今回の4頭が期待できるという意味ではない。それはともかくとして、弊社も勝負鞍と認識する「フェブラリーS」にご期待いただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都7R「4歳上500万下」ダート1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気となった2番ストームツイスター。『軸馬は久々&昇級の前走をアタマ+半馬身差の3着と力走したストームツイスター。叩いた効果が十分に窺える中間から直前の動きで、今回は相手関係にもかなり恵まれた。鞍上を強化して臨むここは、自然体の先行策から危なげなく押し切ってくれるはずだ』という見立て。

レースは絶好枠からスタートを決めた軸馬ストームツイスターが逃げる展開。3F通過35秒1という、この距離としてはさして速くない流れに持ち込む。スピード能力段違いの同馬がこの展開&流れに持ち込めば結果は見えている。直線に入っても脚いろは鈍るどころか更に加速する感じ。結果的には2着を6馬身も千切る大楽勝となった。焦点は2着争い。強い先行馬が圧勝する時の常で他の先行・好位勢は直線一杯一杯となり、まずは中団から5番コパノマユチャンが2番手に上がる。それで決まりかと思われたが、ゴール寸前最後方待機の10番チャームドリームが強襲。クビ差交わして2着をさらっていった。この結果により「馬連2-10、1050円」の的中。いわゆる「相手ヌケ」でマズマズの配当とはなったが、事実を包み隠さず書くと先週の勝負鞍における的中はこの一本だけ。辛口が身上の当コラムとしてひと言苦言を呈したい。昨年終盤から長く続く好調さに任せて慢心はなかっただろうか。先週提供されたどの勝負鞍をとってもインパクトがなさすぎる。軸馬選定&対抗馬選択ともに無難なものばかり。無論その結論に至る過程においてプロの目が注がれていたことは100%認めるが、会員の方々が実際に目にするのは買い目だけ、ということを十分に意識する必要がある。そのあたりの再チェックを強く要請したい。

今ひとつ精彩を欠いた勝負鞍ではあったが、全ての流れが悪かったわけではない。今年好調の重賞。先週の「シルクロードS」に続き、またまたクリーンヒットを放った。まずは「きさらぎ賞」。ここは『持続力十分の末脚は外回りコースで更に威力を増す』として11番レーヴドリアンを自信の軸馬に据える。そして『いかにも相手なりの走り』と判断して2番ネオヴァンドームを対抗馬のとして取り上げたところが好調の表れ。これが「馬連2-11、1300円」の的中に繋がった。しかし、これだけでは終わらない。続く「ダイヤモンドS」は『格より距離適性重視』のスタンスで単勝オッズ17.2倍の6番人気にすぎなかった1番ベルウッドローツェを軸馬に抜擢。こちらは買い目を絞ったうえ、一点目の大本線で「馬連1-13、2060円&ワイド1-13、930円」という好配当ダブル的中だ。昨年までの爆発力に加え、安定感も兼ね備えた今年の重賞予想。大レース目白押しとなる今後は更に目が離せない存在と言えよう。

冒頭の「フェブラリーS」を筆頭に勝負鞍候補満載の最終週。捲土重来を期す弊社予想部になお一層のご期待をお寄せいただきたい。

1回東京・2回京都3日・4日・1回中京5日・6日目

まだまだいい流れは続いていく ~日曜京都12R・4歳上1000万下~

昨年の秋以降、関西圏(京都・阪神)で行われた古馬の芝短距離(1400m以下)重賞は5鞍。その全てを関東馬が制していることをご存知だろうか。順に「セントウルS」アルティマトゥーレ、「スワンS」キンシャサノキセキ、「京阪杯」プレミアムボックス、「阪神C」キンシャノキセキ(2着プレミアムボックス)、そして今回の「シルクロードS」は1着アルティマトゥーレ-2着ショウナンカザン-3着シンボリグランと上位独占。『なんでもかんでも関西馬』という考え方は80%以上正解だが、このカテゴリーに関してだけは『圧倒的に関東馬優位』とご記憶いただきたい。ちなみに「シルクロードS」。「重賞オプション」で提供した弊社は4番人気のショウナンカザンを軸馬に抜擢し「馬連3-12、1950円」の好配当を一点目の大本線で仕留めている。関東馬断然優位というこれまでの流れを踏まえたうえ、前残りの展開を読み切った完璧な的中劇だった。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都12R「4歳上1000万下」ダート1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気となった8番ティアップワイルド。「本日イチオシの勝負鞍。軸馬は叩き2戦目でキッチリと変わって見せたティアップワイルド。2度の休み明けを除くと1400m1・2・1・2着という距離巧者。前走後も動き&気配ともに抜群。前走あたりに比べるとかなり組み合わせに恵まれた印象強く、自然体の先行策から問題なく押し切ってしまうはずだ」という見立て。

レースは6番メルシーヨークが逃げて3F通過35秒1という平均ペース。軸馬ティアップワイルドはスッと好位3番手を取る。型通り4コーナー手前から追い上げに入り2番手で直線を向いた。直線に入ってすぐに先頭。必勝パターンかと思われたが、道中この馬だけをマークしていた12番ワールドワイドの猛追には抗えずアッと言う間に交わされてしまう。しかし、そこから地力の違いを見せ3着テイエムフルパワーを1馬身1/4離して危なげなく2着は確保した。この結果により「3連複4-8-12、830円」の的中となった。地味めの配当とはなったが、『イチオシ勝負鞍』と断じたうえ、『3連複主力』と明記しての提供ということで想像を遥かに上回る反響をいただいている。

他にも土曜中京8R「馬連1-16、720円など、勝負鞍における的中率50%と相変わらずの安定感をお見せした先週末のアスコット予想。また、冒頭の「シルクロードS」や土曜東京12R「馬連4-7、1620円など、配当的妙味十分の的中も現出。ここ2カ月以上続いている『いい流れ』の勢いに衰える気配など微塵も感じられない。さらに今開催は『ダート戦のアスコット』の真骨頂をお見せするべく、今開催の後半のダート戦で大勝負を予定しているので、今週末以降も引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。

1回東京・2回京都1日・2日・1回中京3日・4日目

的中連鎖は続く ~土曜中京10R・高山特別~

やや重という発表以上に悪化した馬場で行われた「京都牝馬S」。そんな馬場状態を考慮しても36秒7-49秒4-61秒7という流れは驚異的に遅い。普通なら逃げたザレマと番手からチョイ差しのベストロケーション。この2頭の出たなりが成立して当たり前のところ。そして実際、その通りの結末になりかかっていた。それを道中最後方から4コーナーは外も外。直線も内にひしめく馬群の5・6頭分外から突き抜けてしまったのだから、ヒカルアマランサスはハンパではない強さだった。負ければ鞍上のデムーロは『ド下手』と罵倒されても仕方のないところ。それほど酷い騎乗だった。無論別定52キロという斤量面の大アドバンテージを忘れるべきではないが、「ヴィクトリアM」の有力候補として名乗りを挙げたことは確か。次走以降に注目したい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京10R「高山特別」4歳上500万下・芝2000m。このレースで弊社予想部が軸馬の期待を寄せたのは1番人気となった16番リアルプリンスだった。「ローカルの500万としても手薄なメンバー構成。この組み合わせならリアルプリンスの力が一枚上とみて軸馬に期待する。位置取り自在のレース巧者だが、この鞍上なら間違いなく先行勝負。強気に行けば押し切れる相手関係だ。あえて逆らう必要はない」という見立て。

レースは最内からスタートを決めたベルタリドがハナに立つ展開。外枠の軸馬リアルプリンスはムリをせず4・5番手の外につけた。1000m通過58秒9という500万としてはかなり速い流れ。この流れに逃げたベルタリドは4コーナーで早々と失速。他の先行勢も次々と後退していく。好位につけたリアルプリンスにとっても決して楽な流れではなかったが、ゴール前150mでグイッと馬群を抜け出して1着ゴール。地力の違いをまざまざと見せつけた。その1馬身後ろでは激烈な2着争いが展開されたが、結局は2番人気の18番ナリタプラチナが確保。以下クビ・クビの差で3着シシャモフレンド、4着スティアヘッドという順。この結果により「馬連16-18、680円」の大本線的中。残念ながらクビ差で3連複とのダブル的中は逃したが、1・2番人気馬の決着としては納得のいく範囲内の配当と言えよう。

他にも日曜東京7Rでも馬連大本線的中など、勝負鞍における的中率50%を確保。また、勝負鞍ではないものの土曜中京11R「中京スポニチ賞」では「馬連1-6、2300円」のクリーンヒットと、昨年暮れ以降の『いい流れ』は続行中と断言できる。少々、配当面で物足りない結果ではあったが、ここ一番での「イチオシ鞍」の信頼度は引き続き高く、開催初週としてはマズマズのスタートをきった弊社アスコット。勝負鞍候補目白押しの今週末以降に多大なるご期待をお寄せいただきたい。