1回東京・2回京都5日・6日・1回中京7日・8日目

危なげのない的中鞍 ~土曜京都7R・4歳上500万下~

今週末に迫ってきた今年最初のG1「フェブラリーS」。言わずもがなのダートの猛者たちが名を連ねる中、異彩を放っているのがスーパーホーネット・リーチザクラウン・レッドスパーダ・ローレルゲレイロという4頭の芝重賞ウイナー。思えば昨年は、故障がなければあのダイワスカーレットも参戦を予定していた一戦。ひと昔前までダート戦というと、「芝で頭打ちとなった馬たちが仕方なく回ってくる」というイメージが確かにあった。しかし、現在の世界基準は「芝もダートも強い馬は強い」という考え方。逆に言えば『どちらか一方しか強くない馬は、本当に強い馬とは言えない』ということ。その意味で我が国の関係者の意識がようやく世界に近づいてきた、ということで歓迎したい。無論そのことが即、今回の4頭が期待できるという意味ではない。それはともかくとして、弊社も勝負鞍と認識する「フェブラリーS」にご期待いただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都7R「4歳上500万下」ダート1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気となった2番ストームツイスター。『軸馬は久々&昇級の前走をアタマ+半馬身差の3着と力走したストームツイスター。叩いた効果が十分に窺える中間から直前の動きで、今回は相手関係にもかなり恵まれた。鞍上を強化して臨むここは、自然体の先行策から危なげなく押し切ってくれるはずだ』という見立て。

レースは絶好枠からスタートを決めた軸馬ストームツイスターが逃げる展開。3F通過35秒1という、この距離としてはさして速くない流れに持ち込む。スピード能力段違いの同馬がこの展開&流れに持ち込めば結果は見えている。直線に入っても脚いろは鈍るどころか更に加速する感じ。結果的には2着を6馬身も千切る大楽勝となった。焦点は2着争い。強い先行馬が圧勝する時の常で他の先行・好位勢は直線一杯一杯となり、まずは中団から5番コパノマユチャンが2番手に上がる。それで決まりかと思われたが、ゴール寸前最後方待機の10番チャームドリームが強襲。クビ差交わして2着をさらっていった。この結果により「馬連2-10、1050円」の的中。いわゆる「相手ヌケ」でマズマズの配当とはなったが、事実を包み隠さず書くと先週の勝負鞍における的中はこの一本だけ。辛口が身上の当コラムとしてひと言苦言を呈したい。昨年終盤から長く続く好調さに任せて慢心はなかっただろうか。先週提供されたどの勝負鞍をとってもインパクトがなさすぎる。軸馬選定&対抗馬選択ともに無難なものばかり。無論その結論に至る過程においてプロの目が注がれていたことは100%認めるが、会員の方々が実際に目にするのは買い目だけ、ということを十分に意識する必要がある。そのあたりの再チェックを強く要請したい。

今ひとつ精彩を欠いた勝負鞍ではあったが、全ての流れが悪かったわけではない。今年好調の重賞。先週の「シルクロードS」に続き、またまたクリーンヒットを放った。まずは「きさらぎ賞」。ここは『持続力十分の末脚は外回りコースで更に威力を増す』として11番レーヴドリアンを自信の軸馬に据える。そして『いかにも相手なりの走り』と判断して2番ネオヴァンドームを対抗馬のとして取り上げたところが好調の表れ。これが「馬連2-11、1300円」の的中に繋がった。しかし、これだけでは終わらない。続く「ダイヤモンドS」は『格より距離適性重視』のスタンスで単勝オッズ17.2倍の6番人気にすぎなかった1番ベルウッドローツェを軸馬に抜擢。こちらは買い目を絞ったうえ、一点目の大本線で「馬連1-13、2060円&ワイド1-13、930円」という好配当ダブル的中だ。昨年までの爆発力に加え、安定感も兼ね備えた今年の重賞予想。大レース目白押しとなる今後は更に目が離せない存在と言えよう。

冒頭の「フェブラリーS」を筆頭に勝負鞍候補満載の最終週。捲土重来を期す弊社予想部になお一層のご期待をお寄せいただきたい。