3回中山・2回阪神7日・8日目・1回福島3日・4日目

展開を読み切った本線的中 ~日曜阪神12R・4歳上1000万下~

『スローペースで流れていって上がりだけの瞬発力勝負』。一部の例外(たとえば中山1200mダート)を除くと今の競馬の過半数はこのパターン。特に2000m以上となると8割から9割がこれ。別段悪いことだとは思わないし、ほぼ全部の馬が余力を持って直線に向かうので僅差のひしめき合いとなり、それなりにスリリングでもある。しかし、せめてG1レースくらいは力と力のぶつかり合いが見たい、という気持ちがあることもまた事実。今年の「皐月賞」がまさにそんなレースとなった。週末まで降り続いた雨(雪)の影響でようやくやや重まで回復した馬場。パンパンの良馬場とは程遠い状態となったことも逆によかった。前半35.4-47.5-60.1~上がり60.7-48.2-35.9という緊張感十分の平均ペース。「力さえあればどこからでもこれる流れ」。逆に言えば位置取りの有利不利は理由にならない流れでもある。そこで1馬身半というハッキリとした差をつけて突き抜けたヴィクトワールピサの強さは本物。歴代の皐月賞馬の中でも上位ランクと断言できる。面白みはないが、今後逆らう気が失せる完勝劇。三冠馬誕生の予感さえ強く抱かせる「皐月賞」だった。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神12R「4歳上1000万下」ダート1400m。ここで弊社予想部が軸馬の期待を寄せたのは4番人気となった5番シャア
『ドキャーレ・ペプチドアトムを筆頭にハナがベストというタイプが揃った。いずれにしろ上がりのかかる展開で差し有利の一戦とみた。軸馬は昇級の前走で早々とメドを立てたシャア。イン突進からゴール前の脚はかなり目を引いた。中距離を多く使われてきたが、1400mダート2・3・3着の実績が示す通り適性はここにある。ハマる展開のここは一気の突き抜け期待』という見立て。

予想通り外から15番ドキャーレがハナを主張。1番人気に推された2番マルブツサクラオー・3番シャドウデイルが続き、後続を引き離す展開。前半33.9-45.8~上がり49.8-37.9という関西では珍しいほどのハイペース。軸馬シャアは中団馬群のインでジッと脚をタメる形。その3・4頭後ろに2番人気の8番ミゼリコルデ。4コーナーで外から先頭に並んだマルブツサクラオーだが、さすがにこの展開&流れは厳しい。直線半ばでは脚いろ一杯。先頭に立つと気を抜く面のあるシャアの鞍上・小坂はギリギリまで追い出しを我慢。ゴール前100mで抜け出す好騎乗だったが、最後の最後で大外からミゼリコルデの強襲を受け3/4馬身差の2着に惜敗。いわゆる『展開のアヤ』だが、「馬連5-8、1160円」の本線的中には何ら支障なし。結果だけみれば「2番人気→4番人気」決着なので、一見誰でも簡単に獲れそうなレースではあるが、本レースは人気上位5頭が横一線の接戦。いわゆる「人気上位5頭どの馬からでも馬券は入れる」レース。こういったレースの展開と流れを完璧に読み切り、出来る限り配当妙味のある馬を軸馬指名して、きっちりモノにしていることこそ弊社予想の高精度の証であり、皆様から信頼を寄せられている所以といえよう。続く東京・京都開催でも引き続き、こういったレース選択での好配当的中を期待したい。

他にも土曜中山7R「4歳上500万下」3連複1040円など、先週末も複数鞍の的中をお届け。アスコット予想は引き続きいい流れに乗り続けている。開催替わりとなる今週末。そしてその後に控える6週連続のG1戦へ向け、微かな不安材料さえ見当たらない。まさに競馬の佳境となる今週末以降のアスコット予想に多大なるご期待をお寄せいただきたい。