2回福島・3回阪神・1回函館3日・4日目

外しようのない勝負鞍 ~日曜福島8R・3歳上500万下~

ひと口に『春秋のグランプリ』と称されてはいるが、実際のところ「有馬記念」は真冬だし、「宝塚記念」は梅雨真っ盛りの時期に行われる。言わずもがな、共にシーズン最末期のG1ということ。従って、ここを使ってくる陣営の思惑は様々。今回の「宝塚記念」を例にとれば、ドリームジャーニーやロジユニヴァースは春シーズン走り足りなかったから。言い換えれば「稼ぎが足りない」ため。春シーズンG1を走ってきた馬たちにとっては、単にそこにレースがあるから。言わば「行きがけの駄賃」という感じ。能力云々ではなく、最も勝負度合が強いのはG1以外から臨戦の各馬ということ。紛れもなく「デキがいいから使う」のだから。勝ったナカヤマフェスタもそんな一頭ではあるが、元々の実績を考えれば伏兵という扱いは間違い。「セントライト記念」ではフォゲッタブルを問題にしなかった馬だ。ダテに「凱旋門賞」に登録しているわけではない。それにしても、いったい何頭の馬がこのレースに絶好の状態で出走してきたのだろうか? その思いは例年通り。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜福島8R「3歳上500万下」ダート1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気となった3番フレンチドールだった。
『降級馬フレンチドールが軸馬。福島1700mダートに未勝利1着、500万2・1着という抜群の実績を残している馬。前走を勝ったあとは降級するこの開催までジックリと待機。充電を完了し、完璧な状態で復帰してくる。ここは牝馬限定戦としても低レベル。先行策から危なげなく押し切ってくる』という見立て。
レースは予想通り6番ピカンチラヴが逃げる展開。軸馬フレンチドールはスッと2番手に収まる。以下2番エレガントマナー、1番コウエイテンプウと続き半マイル通過48秒8の平均ペース。フレンチドールは3コーナー手前から徐々に前との差を詰めていく鞍上中舘の必勝パターン。4コーナーをほぼ並んだ状態で通過。内で一杯に追われるピカンチラヴ。対してフレンチドールの方は持ったまま。まるで手応えが違っていた。直線のひと気合で軽く抜き去り、更に加速していく。最後は4馬身差の大楽勝。脚力の違いをまざまざと見せつけた。2着には4コーナーまで「可愛がってもらえた」ピカンチラヴが粘り込み、以下3着エレガントマナー、4着10番クリノマックスという順。この結果により「馬連3-6、1000円」の的中。「注文通り単騎マイペース確約」として、5番人気ピカンチラヴを対抗馬の一頭に取り上げた予想部の読み勝ちと言えよう。他にも土曜福島7Rなど、前週同様連日に渡り的中をお届け。しかし『稼ぎどころのローカル開催』と公言する弊社にとって、この程度の成果では全く満足できない。特に先週末はここぞという『イチオシの一鞍』で結果を残せなかったことは大誤算。会員の方の中には相当な比重を付けて張り込んでいる方もいっらっしゃるのだから、予想部には今週末以降、より一層の精度向上と爆発力を強く要望しておく。無論、その起爆剤となる勝負鞍は3場のいたるところに仕込み済みなので、引き続きご期待をお寄せいただきたい。