1回東京・2回京都3日・4日目・1回小倉5日・6日目

全く危なげのない的中鞍 ~土曜東京12R・4歳上1000万下~

「きさらぎ賞」の通過ラップは3Fから35秒3-47秒7-60秒2~レース上がり47秒4-35秒4。スローに近い平均ペースと言うべきか、平均に近いスローペースと言うべきかは微妙なところだが、いずれにしろ「ちっとも速くない」ことは確か。にもかかわらず逃げたリキサンマックスと2番手メイショウナルトとの差は3コーナーでざっと10馬身。2番手と3番手との差も同程度あった。「これはまずい」と気がついて猛追態勢に入ったのはトーセンラーのデムーロだけ。以外オルフェーヴルの池添もウインバリアシオンの福永も、更にコティリオンの安藤勝もガッチリと手綱を絞っておさえていた。結果は皆さまご存知の通り。ここで何度も記してきたことだが、『日本のジョッキーは世界でも一流』などという認識は大間違い。本当にあの位置でOKと思っていたのなら、全員『ペース音痴』と言うしかない。「あの形では動けなかった」とは言わせない。現実に動いて行ったデムーロ=トーセンラーは差し切っているのだから。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京12R「4歳上1000万下」ダート1400m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気となった15番ギンザナイトだった。
『かなり低調なメンバー構成。ここなら近3走2・3・2着と常にV争いを演じているギンザナイトが軸馬。先行勝負の馬が多く差す同馬には絶好の展開&流れが予想されるし、休み明け叩きデキも確実に上昇ムード。4回コンビを組んで1・3・2・3着のこの鞍上とは相性抜群。今回もキッチリと差し込んでくる』という見立て。
レースは2番エースインザホールの逃げを8番ブルーソックスが追いかけ、3Fから35.1-47.3~レース上がり49.8-37.6という予想通りの速い流れになった。軸馬ギンザナイトは中団の少し前あたりを抜群の手応えで追走していく。そのすぐ後ろに5番ワーズワースがつけ、2番人気の9番ハンマープライスは出遅れて後方からのレースを強いられた。ほとんど馬順変わらず4コーナーから直線へ。内から外へ出してギンザナイトが追撃態勢に入る。連れてワーズワースも動いていくが、残り300m地点からはギンザナイトの独壇場。後続を置き去りにしてグングン伸び、アッと言う間に引き離す。最後は2着まで4馬身差の大楽勝となった。ゴール寸前内から4番タマモスクワートが際どく追い込んできたが、これをハナ差凌いでワーズワースが2着を死守。この結果により「馬連5-15、670円」の本線的中を果たした。軸馬の大楽勝→対抗馬2頭による2着争いという危なげのない的中鞍。3ケタ配当ではあったが、精度の高い情報をお届けできたものと自負している。

他にも『本日イチオシの勝負鞍』とした土曜京都11R「すばるS」馬連6-15、550円の一点目による大本線的中。更に勝負鞍ではなかったものの、日曜京都9R「宇治川特別」でも馬連11-12、1060円の的中と、随所で手堅く獲っていった。という印象の先週末。無論、配当的な物足りなさは100%認める。しかし、配当云々は的中を出しているからこそ言える言葉。たとえ100倍・1000倍の買い目があったとしても、まるで見せ場さえなければ「絵に描いた餅」でしかない。まずは的中ありき、という点で一応の評価はしておきたい。ただし、この結果で由などとは1%も思っていない。それは会員の皆さまであればなお更のことに違いない。今週末は『的中のその先にあるもの』を予想部には強く要望しておく。

いずれにせよ、年明け最初の大一番と認識する「フェブラリーS」まであと2週。その勝負鞍を余裕を持って迎えるためにも重要なのは今週末。多大なるご期待をお寄せいただきたい。