2回阪神7日・8日目・3回小倉1日・2日目

手応え十分のひと鞍 ~日曜小倉8R・4歳上500万下~

本来なら「桜花賞」の翌週に行われる「皐月賞」だが、今年は東日本大震災から派生する中山競馬の中止により一週順延。23年ぶりに東京競馬場で施行されることになった。これを「単に一週遅れで中山から東京に替わるだけ」などと考えるのは大間違い。なぜなら、舞台はあの東京2000mなのだから。中山1600mと並び『JRA二大不公平コース』と称される難所中の難所。ある超一流ジョッキーによると「12番から外を引いた瞬間勝ちを諦める」ほどの外枠絶対不利のコース形態。「1番と18番ではざっと考えて7・8馬身の差がある」というのがジョッキーたちの実感だ。ただでさえ傑出馬不在の大混戦と謳われる今年の「皐月賞」。上位人気が予想されるオルフェーヴルにしろサダムパテックにしろナカヤマナイトにしろ、12番より外枠を引いた場合は『危険な人気馬』に変わることを忘れてはならない。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉8R「4歳上500万下」ダート2400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気となった3番ウインスカイハイだった。

『ここにきて気性面の成長が窺えるウインスカイハイが軸馬。以前は気を抜くような面のあった馬だが、前走は勝ち馬に交わされてからも諦めることなく最後まで渋太く粘り2着を確保。ダートの長距離戦に適性を見出した印象だ。ここは明らかに先行有利の組み合わせ。このタイプに鞍上中舘は心強く、危なげなく押し切ってくれるはずだ』という見立て。

レースは最内から主張したヒラボクエースの逃げ。半マイルから49.6-63.6~レース上がり50.3-38.2という平均ペースになった。2番手に2番バルトーロが続き、軸馬ウインスカイハイはその直後をガッチリと手綱をおさえて追走。普通ならマクリ合いとなる競走条件だが、このレースに関しては至って静か。ウインスカイハイは持ったまま2番手に上がり直線を向く。完全な勝ちパターンかと思えたが、ここで先行名人・中舘らしからぬ凡ミス。手応えの良さに騙されたのか、何と後続が迫ってくるのを待って追い出すという愚挙に出た。中舘といえば万人が認める『追って味のない乗り役』。このレースに関しては早く先頭に立って引き離すだけ引き離す策が正解だった。案の定、ゴール前の大接戦で追い負けてアタマ・クビの3着に惜敗してしまう。勝ったのは好位から伸びた1番人気の8番ジャストザシーズン。2着には後方から追い込んできた4番シルクマッドネスが入った。残念ながら馬連とのダブル的中は逃してしまったが、この結果により「3連複3-4-8、2800円」の好配当的中。弊社の得意とする2頭軸3連複が図に当たり、久しぶりに会員の方々にご納得いただける配当をお届けすることができた。

他にも『本日イチオシの勝負鞍』とした土曜小倉11R「桜島S」馬連3-4、1060円など、『当て頃、外し頃』という配当を的確に仕留めた予想部。完全復調とは言い切れないものの、一時の悪い流れを断ち切ったことは間違いない。今週末からの東京・京都開催といえばG1が連なる佳境中の佳境。また、弊社が稼ぎどころとする関東ローカル・新潟開催も開幕する。自らの力で苦境を脱した弊社予想部に多大なるご期待をお寄せいただきたい。