4回東京8日9日目・5回京都7日8日目・5回新潟5日6日目

的中連鎖の端緒となる勝負鞍 ~土曜新潟6R・3歳上500万下~

東京2000mは実に微妙な舞台で、例えばスローペースから上がりだけの競馬になればマイラーにも楽に克服できる。過去の天皇賞(秋)ウイナーで言えばヤマニンゼファーやアグネスデジタルあたりがそれに当たり、むしろマイラー向きとさえ言っていい。しかし、これが一転して速い流れになると純然たる選手権距離(2000m~2400m)を得意とする馬。あるいは他の競馬場なら3000mを楽々とこなすステイヤーの出番となる。これの代表格と言えるのはスペシャルウィークだ。今回の「天皇賞(秋)」、大方の予想通り逃げたシルポートのラップは3Fから順に34秒3-45秒1-56秒5というマイルG1に匹敵する数字。こうなるとダノンヨーヨー(16着)のようなマイラーの出番は全くなし。「距離不足」を懸念されていたトーセンジョーダン快勝劇の理由はここにある。また、今回の流れは底力のある馬しか好走できない過酷なもの。単純な言い方になるが、上位に入線した馬はみな『強い』。ただし一転してスローからの瞬発力勝負になった場合は、今回大敗を喫した馬たちがアッサリと反撃する可能性も十分ある。『レースは生きている』と云われる所以はまさにそれ。だからこそ、競馬は面白い。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜新潟6R「3歳上500万下」ダート1800m。『本日イチオシの勝負鞍』としたこの一戦で、弊社予想部が軸馬としたのは1番人気となった7番マルターズカイトだった。

『本日イチオシの勝負鞍。軸馬には、休み明け2戦を人気薄ながら連続2着と高い潜在能力を示し始めたマルターズカイトを指名する。3戦連続の大敗で地方(笠松)転出という経緯のある馬だが、当時は心身ともに脆弱のひと言。立て直して出戻り後は2戦で現級を突破。1000万で掲示板(東京ダート1400m5着)に食い込むなど、馬体の成長とともに安定感が増した印象。であれば、勝ち上がるのは順番待ち。使い込むよりフレッシュな時に結果を出しており、ミニ放牧明けで気配上々&相手も楽な今回こそ絶好の狙い目だ』という見立て。

逃げた5番メイショウゾウセンのペースは37秒4-51秒3-63秒3~レース上がり49秒7-37秒4という極端なスロー。2番手に2番バックハウスが続き、軸馬マルターズカイトはその直後という位置取り。普通ならこの位置でOKだが、今回に関してはあまりにも逃げた馬に有利な流れ。4コーナーから直線に入ってもメイショウゾウセンの脚いろは全く鈍らず、最後は3馬身半差の圧勝。4コーナーを回って2番手に上がったマルターズカイトだが、最後は脚いろが前と同じになり2着確保が一杯というレース内容。とはいえ3着に追い込んできた2番人気の3番トップオブカハラには1馬身という、ハッキリとした差をつけていた。この結果により「馬連5-7、820円」の本線的中。当該週最初の提供、そしてイチオシの勝負鞍をズバッと仕留めた予想部の手腕が光る。更に日曜新潟7R「馬連9-11、610円や日曜東京12R「東京ゴールデンプレミアム」など、終わってみれば勝負鞍における的中率75%を達成。開催最終週も随所でアスコットらしさを感じさせてくれた。

また重賞予想の方も相変わらず好調そのもの。土曜京都12R「スワンS」でも「馬連2-10、1330円」をいとも容易く的中している。加えて勝負鞍ではなかったものの、土曜京都8Rでは「馬連6-10、3670円」の好配当を仕留めるなど、弊社予想陣は益々快調のひと言。G1の谷間となる開催替わりの今週末ももちろん手抜きなど一切なし。より良い情報と的中をお届けし続ける所存。多大なるご期待を持ってお待ちいただきたい。