5回中山・6回阪神7日8日目・5回小倉9日10日目

勢いに乗ったまま年越し ~日曜中山8R・グッドラックハンデ~

現役最強と称される現4歳(牡馬)世代。他世代混合となった昨年夏から今年の序盤戦あたりまでは、まさにその称号に恥じない快進撃を続けていた。しかし、この秋「天皇賞・秋」を制したのは5歳牡馬トーセンジョーダン。続く「ジャパンC」は5歳牝馬ブエナビスタに完敗。2着の座もトーセンジョーダンに奪われる始末で、明らかにトーンダウンという趣。今回の「有馬記念」でも劣勢が予想されていたのだが、久々にその底力を見せてくれた。2着エイシンフラッシュ、3着トゥザグローリー、4着ルーラーシップと上位を独占。今秋苦杯を喫してきたトーセンジョーダン(5着)、ブエナビスタ(7着)にリベンジを果たし、改めて世代レベルの高さを示した。その強い4歳世代の上をいったのが三冠馬オルフェーヴル。1000m通過63秒6という超スローペースの後方待機。決して楽な展開ではなかったが、最後は力でねじ伏せる完勝。引退するブエナビスタに代わり『現役最強』の座に就いた。年が明け他世代と同斤になった時。それでも今回のような勝ち方ができればその座は不動のものとなる。

それでは本題へ。今年最後に取り上げるのは日曜中山8R「グッドラックハンデ」3歳上1000万下・芝2500m。「有馬記念」と同条件で行われる毎年恒例の一戦だが、弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気となった11番マイネルメダリストだった。

『メインの有馬記念と同条件。つまりトリッキーなコースの一戦だが、現級勝ち2頭を含め展開に注文のつくタイプが揃った。そんな中、先行・差し、あるいは強マクリも打てるのがマイネルメダリスト。前走はジックリ構えて末脚を活かす作戦が完全に裏目と出たが、最後押し上げて掲示板を確保→着実な地力強化と状態の良さが窺えた。乗り慣れた鞍上にスイッチした今回は、本来の自在に立ち回れる持ち味を発揮できるはず。であれば、連軸に据えて勝負すべきと判断した。下級条件のハンデ戦で配当妙味も十分見込める』という見立て。

レースは13番メジロミドウが逃げて1000m通過60秒7。「有馬記念」より2秒9も速いが、それでもようやく平均ペースといったところ。ただ、このクラスの2500m戦としてはまずまず流れている方。いち早く流れを察知した蛯名=マイネルメダリストは後方よりの追走。3コーナーすぎから定石通り動いて行く作戦。直線に入ると道中2番手の5番イグゼキュティヴが先頭に立つ。しかしそれも束の間、後続各馬が殺到する。その急先鋒となったのがマイネルメダリスト。12番ヒールゼアハーツとの競り合いを制して先頭へ。完全な勝ちパターンに持ち込んだわけだが、インで「死んだふり」を決め込んでいた4番コスモロビンの強襲には抗う術もなかった。結果コスモロビンの快勝。1馬身3/4差でマイネルメダリストは2着。更にクビ差でヒールゼアハーツが3着。この結果により「馬連4-11、1800円」の的中。配当妙味溢れる一戦ということを結果において見事に証明してみせた。

また土曜小倉10R「樅の木賞」では『本日イチオシの勝負鞍』としてレッドクラウディアを確信の軸馬に指名。「馬連2-11、1170円」を難なく的中している。今年の最終週を勝負鞍における的中率50%。ともに4ケタ配当で打ち上げた予想部。まずは上々の首尾と言えよう。

また、勝負鞍ではなかったものの、土曜小倉11R「宗像特別」では9番人気の13番アグネスウイッシュを軸馬に抜擢。「馬連13-14、6480円&ワイド13-14、1700円&ワイド13-15、3250円という見事すぎるようなトリプル的中があったこともお伝えしておきたい。

「東日本大震災」による影響も少なからずあった今年の中央競馬だが、先週末をもって終了となった。弊社アスコットシステムズがあるのは全て、会員の皆さまのおかげ。そのことを胸に刻みつけて明くる年を迎える所存。今年一年、本当にお世話になりました。弊社を代表して心より感謝いたします。有難う御座いました。そして、どうかよい年をお迎えくださいますよう、心よりお祈りいたします。明くる2012年もどうか、弊社アスコットシステムズをご愛顧いただけますよう、お願いいたします。