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安心安全のイチオシ勝負鞍 ~土曜小倉11R・和布刈特別~

今週から新人騎手がデビューする。近年、華々しいデビューを飾った騎手というと三浦皇成がすぐ浮かぶが、果たして今年の新人はどうだろうか。三浦騎手の場合、本人の力もさることながら、所属先の河野調教師が馬主や他の調教師に「皇成をぜひ乗せてください」とお願いして騎乗数を増やしたことも大きい。そうでなければ、武豊の新人年間最多勝記録を破ることはできなかっただろう。騎手はやはり、数多く乗ることによって技量も磨かれていくし、自信もついてくる。その意味では、競馬サークルから追放された河野調教師は弟子思いの素晴らしい人だった。騎乗に関していうと、関西は昔から見習い騎手を好んで登用する傾向が強いが、残念ながら関東にはそういう姿勢があまりうかがえない。そのため、関西に比べ若くして一流騎手になるようなケースをあまり見ない。三浦皇成は例外的な存在だろう。競馬を活性化する意味では、徐々にでも世代交代を図って行く必要があると思うのだが……。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜小倉11R「和布刈特別」・ダート1700m。本社予想部が自信度の高い鞍として提供に踏み切ったひと鞍。軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された5番ポイントブランクだった。

「前走、勝ち馬とマッチレースに持ち込み、3着馬のリバータイキには2馬身半差をつけた。1分42秒8(重)の走破タイムも優秀。パワータイプなので、力のいる馬場コンディションになればさらに力を発揮できる。超大型馬だけにひと叩きした上積みも十分。今回はリバータイキよりも1キロ減になっていることもプラス材料。この1000万はあっさり通過だろう」という見立て。

レースは15番テイオーサクセスが押してハナを切る。10番トウカイアストロが続き、1番人気の5番ポイントブランクもすぐさま3番手を確保。2番人気の14番リバータイキは中団、3番人気の11番サナシオンは後方。2角手前から1番ランドマーキュリーが脚を伸ばしてポイントブランクと併走する形に。向正面に入るとペースは落ち着き、3角を迎える。そのあたりからリバータイキ、サナシオンもエンジンを掛けなければいけないが、思うように脚を伸ばすことができない。そんな中、7番人気の2番メモリーシャルマンが後方から捲るように脚を伸ばしてくる。4角過ぎてポイントブランクが先頭に立つと、メモリーシャルマンも追撃して直線ではマッチレースの形に。結果、ポイントブランクがクビ差しのいで1着。その2頭から5馬身遅れてランドマーキュリーが3着。上位人気に支持されたサナシオンとリバータイキはそれぞれ4着、10着に終わった。この結果により、「馬連2-5、1090円」を的中。不動の人気馬からの勝負馬券でも相手次第では妙味のある好配当にありつけるという、弊社十八番の的中劇。直線はマッチレースとなっただけに最後まで安心安全の勝負鞍だった。

上記イチオシ鞍の小倉11R「和布刈特別」を筆頭に土曜日は複数の的中をお届けしたものの、日曜日は残念ながら勝負鞍において的中なし。予想部としては週イチオシと断じて提供した鞍をキッチリものにしているだけに文句を言われる筋合いはないはず、と考えるかもしれない。しかし、ここはあえて苦言を呈しておく。先週末で終了となった東京・京都開催全般を通じての指摘になるが、レース選択はともかく、提供する軸馬が余りにも面白くない。軽い言い方をすれば「このレースならこの馬だよね」という感じ。それでも結果的に的中している今はいい。しかし、どこかで流れが変わった時に一抹の不安が残る。闇雲に配当を追及して「安定的中」に対する会員様の信頼を裏切ることはできないのは百も承知。ただ、数ヶ月続く一連の流れを崩すのを恐れ、守りに入ってはいないだろうか。もう一歩踏み込んだ予想、そして買い目を熱望しておく。

開催替わりとなる今週末からは早くも春の大舞台の前哨戦がスタートする。この開催を待って大攻勢をかける陣営も少なくない。それらの中から選りすぐった勝負鞍をお届けする所存。引き続き楽しみにお待ちいただきたい。