3/1 3/2 2回中山・1回阪神1日2日目・1回小倉7日8日目

勝負気配を読み切った勝負鞍 ~日曜中山7R・3歳500万下~

今週はクラシックトライアルの弥生賞とチューリップ賞、高松宮記念前哨戦のオーシャンステークスが行われる。いよいよ春競馬も佳境に入りつつある感。さて、そのチューリップ賞には高知競馬から快速馬クロスオーバーが参戦し、鞍上には別府真衣騎手(26)が乗ることになっている。現在、7人いる女性騎手(ばんえい競馬を含め)の一人で、2013年度のNARグランプリ優秀女性騎手に輝いた高知競馬を代表する騎手でもある。地方競馬通の人に言わせると、直線での追い比べになっても男性騎手に負けないほどアグレッシブな追い方をするとか。初の中央競馬騎乗ということなのでどんな騎乗を見せてくれるか楽しみだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山7R「3歳500万下」・芝1200m。軸馬として期待したのは1番人気に支持された6番アスコルティだった。

「前走は掛かり気味に行ったため失速してしまったが、時計を詰めているし内容はそれほど悪いものではなかった。距離短縮はプラス材料だし、うまくタメて運べば巻き返し必至だろう。この中間、美浦坂路で馬なりのまま好時計を出しているように、体調の方も万全。騎手をリスポリに替えてきたのも勝ちにきたことの表われ。スタートさえ決めれば好勝負になる」という見立て。

レースは5番フルールシチー(3番人気)がハナを切ると、6番アスコルティ(1番人気)もすかさず2番手を確保。3番手には3番クリノイザナミ、そのあとに11番ポケットエースと13番フクノトリが続く。2番サグレス(6番人気)、12番クリノコマチ(2番人気)は中団、9番フリュクティドール(5番人気)、14番メイショウカイモン(4番人気)は後方から。逃げたフルールシチーが4角を先頭で回るが、すぐあとにつけていたアスコルティが直線であっさり抜け出す。2着にはそのままフルールシチーが入り3着争いが焦点となるが、追い上げて来たクリノコマチをハナ差しのいでクリノイザナミが入った。メイショウカイモンは結局、後方のまま。この結果により、「馬連5-6、660円」を的中。1戦ごとにガラッと変わってくる馬が多く非常に難解な3歳戦だが、アスコルティの距離短縮での適性の高さ、そして勝負気配をしっかりと読んで自信を持って推したことが、良い結果に結びついた。

先週末から中山・阪神開催が開幕したが、残念ながら的中は上記一本のみ。まだまだエンジン全開とはいかず、課題が浮き彫りになった開幕週ではあったが、馬場状態を含めて非常に難解だった開幕週を、全敗せずに乗り切ったことに一定の評価はいただけるものと自負している。次週以降、巻き返せる下地は作れた開幕週だったことに変わりはない。一層のご期待を持って今週末の巻き返しをお待ちいただきたい。