11/29 11/30 5回東京・5回京都8日9日目

力関係&距離適性を見抜いた的中劇 ~土曜東京8R・3歳上500万下~

今週末のメインは新たに中京にて施行される「ジャパンカップダート」改め、「チャンピオンズカップ」。近年、国際G1とは名ばかりで日本馬のみの争いとなっていたが、これは創設当初の東京2100mから阪神1800mに移行した時点でこの傾向は予想されていたこと。国際化が進んでいる今現在、認識の誤りを認めて左回りのダートに戻したのは賢明な判断だろう。それはそれとして、今年もなかなかのメンバーが顔を揃えた。今年の「フェブラリーS」の覇者で、その後も「かしわ記念」1着→「帝王賞」2着→「JBCクラシック」1着と地方交流のG1で好走を続けるコパノリッキー。同馬が核となることは誰もが異存のないところ。それに対する一番手は、ここにきていよいよ本格化してきたインカンテーション。続いてローマンレジェンド・ワンダーアキュート・ホッコータルマエ・ニホンピロアワーズといった常連組。「JBCクラシック」2着と復調著しいクリソライト。そしてナムラビクター・クリノスターオー・ベストウォーリア・ワイドバッハなど力を付けてきた面々からも目が離せない。一見して大荒れはなさそうなイメージだが、なんせ舞台は展開や流れ次第でどうとでも変わる中京1800mダート。全く予断は許されない。弊社は馬券的な妙味尽きないこの一戦も勝負鞍候補のひとつとして捉えている。大いなる期待をお持ちのうえ、一週間をお過ごしいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京8R「3歳上500万下」ダ1600m。軸馬として期待したのは上位拮抗のなか、最終的に1番人気に支持された15番エーシンサファイアだった。

『現級勝ちを含め、勝ち鞍は1400mまでだが、追走に脚を使わされている近走を見る限り、今回のマイルへの距離延長はプラスになる公算が高い。ダートへの適性は近2走で証明済。地力上位と思える馬も不在で展開面からも楽に先行できそうな今回、手の合う鞍上の手腕で好位から押しきりに期待したい』という見立て。

レースは9番パワーショットが積極的に逃げる展開。35.5-47.8-60.4~上がり48.6-36.0というこのクラスでは普通のミドルペース。軸馬15番エーシンサファイアは好スタートを決めて出たなりの位置で自然と2番手を確保。以下、4番ザンブローネ、6番ユキノビリーブ、8番カンタベリーマーチ。人気を分け合っていた3番トウカイビジョンは積極的なレース運びで6番手追走。隊列はほぼ変わらず4コーナーから直線。逃げたパワーショット楽に交わし、先頭に立ったエーシンサファイアが押し切り態勢に入るが、終始エーシンサファイアをマークする形だったトウカイビジョンと2頭の追い比べ。最後はトウカイビジョンが競り勝ち1着入線。2着にエーシンサファイア、3着にはジリジリと脚を伸ばした16番メガオパールカフェ。今の東京ダートは極端な差し・追い込みが決まりにくいこともあり、4角の段階で好位のポジションを取れた3頭での決着。この結果により「馬連3-15、640円」の的中。人気サイドでの決着だったが、大本線での的中だったこともあり、大きく張り込んでいた方も多かったようだ。鞍上人気も加味して結果的に1番人気に支持されたが、力関係&距離適性を見抜き、躊躇なく軸馬に据えた予想部の洞察力が産んだ的中と言えよう。

東京・京都開催最終週となった先週末。結果論だが日曜日2鞍の取りこぼしが痛恨だったのは事実。ハナ差やクビ差、ほんの少し噛み合わなかっただけで流れが大きく変わるのが競馬とはいえ、いささか物足りない開催最終週ではあった。とはいえ、先週を差し引いても、開催を通じては相変わらずの安定感で開催を終えることができた。先週の歯痒いような結果は全て、本年最終となる5回中山・5回阪神・4回中京開催においてお返しする所存。会員の方々には、弊社がプライドをかけて臨む今週末以降に多大なるご期待をお寄せいただきたい。