1/11 1/12 1/13 1回中山・1回京都3日4日5日目

反転大攻勢を期す今週末 ~日曜中山9R・黒竹賞~

『気楽に後方で待機していた人気薄の馬が前崩れに乗じて浮上してくる』。『人気上位馬が後方で牽制し合った結果、無欲で逃げた人気薄の馬が粘り切る』。数十年前から語り継がれる展開関係の、いわゆる「荒れパターン」の二大格言だ。最近のレースから典型的な例を挙げると、先週末の「フェアリーステークス」を逃げ切ったノットフォーマル、ということになる。このレース、ノットフォーマルの逃げペースは1000m通過60秒0だからスローというほどではない。先行集団は4、5頭が一団だったとはいえ、4コーナーまで2番手以下が全く絡む気配すら見せず、直線までハナを切れていた点は望外の「オイシイ形」だったはず。11番人気と低評価だったがノットフォーマルとて、腐ってもオープン連対のある馬だ。しかも内目4番の絶好枠……等々まぁ、それも全て終わってみれば、のお話。仮にこの展開がレース前から読めていたとしても、大概は「それでも勝手にいなくなる」と考えるはず。改めてレースは生き物と再認識する一戦ではあった。それにしても、つくづく重賞レースは難しい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山9R「黒竹賞」ダ1800m。軸馬として期待したのは大混戦のなか最終的に1番人気に支持された9番アンヴァリッドだった。

『前走では物見をしながらも残り1Fで5馬身ちぎる圧勝劇。時計面はともかく、ラスト2F12秒1—12秒3の数字は優秀のひと言。前走後はここに向けて順調に乗り込みを消化し、デキは確実に前走以上。このデキなら昇級即通用と判断できるだけに、キャリアの浅さを度外視して前走の再現を期待したい』という見立て。

レースはスタートを決めたノースヒーローが果敢に逃げる展開。ハナが予想されたホワイトフーガだが、ここはジックリと2番手からの競馬。逃げたノースヒーローは4コーナー手前で早々と脱落。満を持してホワイトフーガが先頭に立つ。3番手まで押し上げていたスピリッツセカンドが直線で抜け出しにかかるが、ホワイトフーガも粘りを見せる。この2頭のマッチレースになるかと思われたなか、後方からマクリ気味に追走して、4コーナー5番手まで押し上げてきた軸馬アンヴァリッドが、楽に先頭を捕らえて1/2馬身差をつけてキッチリ勝利をモノにした。2着ホワイトフーガ、3着スピリッツセカンド、4着フクノグリュックと、対抗馬が上位を占める安心の的中劇。この結果により「馬連9-10、1400円」の的中。1番人気→2番人気の決着ではあったものの、レース前は混戦の様相を呈していただけに、情報精度の確かさを再確認していただくひと鞍となった。上位人気馬同士での決着でこの配当はまさに法外と言えるだろう。

本年度初週の年始開催では好配当的中をお届けして、大いに期待された変則3日間開催だが、あろうことか肝心要の勝負鞍においては実質『勝負鞍的中ナシ』という不本意な結果を残してしまった。『安心、安全のアスコット』として皆様からご信頼を頂いている弊社にとって、1月の、しかも変則3日間開催でのこの結果は弊社創業以来初の出来事。年間を通して2度、3度ある変則3日間開催だが、毎回的中率5割以上をキープし、「得意の3日間開催」と言っても過言ではない週なだけに珍事に近い事態。しかも好スタートを切った翌週なだけに、我々にとっても晴天の霹靂という以外の言葉がないほど。とはいえ、起こしてしまったことは紛れもない事実。入会されて間もない会員の方にとっては、さぞや落胆なされたに違いない。その点については何度でも頭を下げさせて頂く。重ね重ね申し訳ありませんでした。

しかし、弊社とお付き合いの長い会員の方なら我々以上によくご存知のはず。それは弊社アスコットシステムズが必ず巻き返してきたという事実を。競馬である以上、どこまで突き詰めてもパーフェクトは有り得ない。不本意ながら、前記の通り結果が伴わない週も時としてある。そのことは甘受せざるを得ないのだが、『やられたら数倍にしてやり返す』のが弊社の伝統。競馬予想会社としての矜持を賭け、反転大攻勢を期す今週末にご注目頂きたい。