2/21 2/22 1回東京・2回京都7日8日目・1回小倉5日6日目

いよいよ本格的な春競馬 ~土曜東京7R・4歳上500万下~

文字通りの横綱相撲で「フェブラリーS」連覇を成し遂げたしたコパノリッキー。昨年末の「チャンピオンズC」の凡走から少なからず不安はあったが、当時の精神的に幼い面は完全に払拭。今やまさに完成形という感じ。発馬で後手を踏んで楽な条件ではなかったが、現ダート王者ホッコータルマエが不在のここは終わってみれば『役者が違う』と言わんばかりの別格の走り。1/2馬身という着差以上の完勝だった。勝ったコパノリッキーを筆頭に2着インカンイーション、3着ベストウォーリアまでが5歳勢。6歳勢はホッコータルマエ1強ムードなだけに、芝路線に比べると『時代の流れ』が遅いダート路線だが、徐々に世代交代の時が近づきつつある。今年の「フェブラリーS」を見ながらそんなことを考えていた。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京7R「4歳上500万下」ダ2100m。軸馬として期待したのは混戦のなか最終的に1番人気に支持された8番サヴァティアーノだった。

『去勢明けだった前走では内で砂を被りながらも我慢が利いており、気性面の成長が感じられ、去勢効果はテキメン。芝の2400mを楽勝しているように元々、距離が伸びてこその馬。それだけに、初の2100m出走は確実にプラス材料。中間も探り探りだった前走以上の攻め馬を見せデキは急上昇。馬体の良さもひと際目立っている。ここまで良くなれば500万で足踏みは許されない器。ハナ、もしくは好位から押しきりに期待したい』という見立て。

好発からハナを主張した軸馬8番サヴァティアーノ。番手に12番キネオフォルツァ、15番シゲルヒュウガと続き、その後に16番ターフデザイナー、4番テスティコ、3番オリオンザムーンなどまでほぼ差はなく好位勢がごった返して1コーナーへ。一旦は先行争い激化に思われたが、2コーナー手前で隊列が決まり最終的にレースを先導したのは8番サヴァティアーノ。向正面に入りペースが一気に落ちて完全なスローペースの展開。淡々とした流れのまま直線に入り、ハナ切っていた8番サヴァティアーノが手応え十分のまま、後続を引き離しにかかる。しかし、8番サヴァティアーノをぴったりとマークしていた12番キネオフォルツァもしぶとく追いすがり、直線坂上では2頭もマッチレースに。これまで勝ち味に遅かったキネオフォルツァだが意外なほどのしぶとい伸び脚を見せアタマ差で1着ゴール。2着に軸馬8番サヴァティアーノ、3着には中団から脚を伸ばした5番ドラゴンズタイムが差し込んできた。この結果により、「馬連8-12、1170円」の的中。1番人気ー4番人気の組み合わせの馬連でこの配当はまずまず。3着には4馬身差をつけていただけに安心安全の的中劇だった。

日曜日は取りこぼしが続き、開催最終日を大団円で締めくくるには至らなかったが、先週に引き続き、「ここはワイドを本線に勝負」と断じたサポートにより日曜東京12R「金蹄ステークス」でも手堅く的中をお届け。しかしながら、ここはあえて苦言を呈しておく。「提供=的中」という状態がいかに至難であることは十分に理解しているし、非常に難解なレースが多かった今回の東京・京都開催後半戦だっただけに情状酌量の余地はある。とはいえ、取りこぼしが目立っている点はやはり問題と言わざるを得ない。開催替わりとなる今週末、予想部には最大限の奮気を促したい。

今週末開幕の2回中山、1回阪神開催といえばG1前哨戦目白押し。いよいよ本格的な春競馬の到来となる。ここからがまさに正念場。まずは開幕ダッシュを誓う今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。