5/9 5/10 2回東京・3回京都5日6日目・1回新潟3日4日目

今週末以降の更なる発奮を ~土曜東京6R・3歳500万下~

以前も取り上げたが『逃げ・先行人気の差し・追い込み。差し・追い込み人気の逃げ・先行』という言葉がある。いわば大昔から語り継がれてきた競馬のパターンを指してのものだ。つまり「逃げ・先行馬が人気を集めているレースの差し・追い込み馬。逆に差し・追い込み馬が人気を集めているレースの逃げ・先行馬」が穴を開けるという意味。そんな超古典的な鉄則を今さらのように思い出させる「NHKマイルC」だった。しぶとさを活かす競馬しか活路のないレンイングランドが果敢に飛ばす。35.3-47.2-59.3という通過ラップははっきりとスロー。これを見て2番手以下につけた先行馬の鞍上はほくそ笑んだに違いない。当然、終始2番手のアルビアーノ、それを見る形で5番手追走のクラリティスカイにとっては願ってもない流れ。いずれも重賞ウイナー。これら2頭がこの流れで簡単に止まるはずもないのだ。直線に入るとレンイングランドの自然消滅を待って先頭に立ち、そこから押し切りを狙うアルビアーノに、それを目標に脚を伸ばしたクラリティスカイ。結果はクラリティスカイが1着、アルビアーノが2着というなるべくしてなった着順。差し・追い込み勢は脚を伸ばしてもミュゼスルタンの3着が精一杯。誰に文句を言うこともできない。これもまた競馬であり、だから競馬は難しい。だからこそ競馬は面白い。そんな感慨を抱く一戦だった。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京6R「3歳500万下」ダ1600m。この一戦でアスコット予想部が軸馬としたのは最終的に1番人気に支持された13番ジェルブドールだった。

『ダートに鉾先を変えてからの近2走は3着、4着と勝ちきれないレースが続いているが、いずれも内枠でスムーズに競馬ができておらず、揉まれる弱さを露呈しての敗戦。その意味でも今回の大外枠は好都合。3走前の芝での走りから脚力上位は間違いなく、2走前も超ハイレベルな一戦だったことからもここはアッサリ勝ち上がっても不思議ない組み合わせ。行きたい馬に行かせて好位〜中団あたりで流れに乗れればまず勝ち負け』という見立て。

レースは抜群のスタートで大外枠から軸馬13番ジェルブドールが後続に2馬身ほど前へ。ただ、ダートに替わり最内枠から1番パルファンデュロワが果敢にハナを主張。これに付き合う形で番手に2番ラブオーディーン。軸馬13番ジェルブドールは出たなりで無理せず馬なりのまま流れに乗り、これらを見る形で3番手追走。その後に4番ノースウッド、7番ゴッドバローズ、6番ウインオリファンの隊列。人気の一角8番ニットウスバル、11番ペルセヴェランテは後方で脚を温存。前半通過34秒4ー46秒7という3歳戦にしてはハイペースの流れ。直線に向いて軸馬13番ジェルブドールは軽く促す程度で先頭へ踊り出て早めに抜け出す。これを目標に後方から脚を伸ばしてきたのが、11番ペルセヴェランテ。残り1ハロンを残し、2頭のマッチレースに持ち込む。最後は決め手の差で11番ペルセヴェランテが1着入線。先に抜け出して目標にされた分、ゴール前で交わされて軸馬13番ジェルブドールは惜しくも2着。2馬身1/2の差で3着8番ニットウスバルの順。この結果により、「3連複8-11-13、2470円」の的中。先週に引き続き、サポートにて「ここは3連複をおさえて勝負」と判断したことは一定の評価をいただけるものと自負している。しかし、日曜の取りこぼしが響き、先週の勝負鞍における的中はこの一本のみと不完全燃焼。「最低でもあと一本」的中が足りなかった。確かに弊社のスタンスを崩さず、かつ狙っていく姿勢は評価できるが、今年の実績からも『配当はともかく、土日共に結果を出してくれるだろう』と信頼を寄せてくれている方は少なくない。予想部には高いハードルではあるが、それを実現してこそ同業他社と一線を画す所以。今週末以降の更なる発奮を強く要望しておく。

それでも苦言を呈す結果ばかりではないのが今の弊社アスコットシステムズ。先週も重賞「京都新聞杯」&「NHKマイルC」での3連複好配当的中など、こと重賞に限って言えば相変わらず絶好調のひと言。再三お伝えしているが、オプションの位置づけであり、あくまで遊び程度の購入を推奨している弊社重賞予想。それでも嫌が応にも注目が集まるこの時期のG1戦線。今週は古馬牝馬マイル女王決戦「ヴィクトリアマイル」がスタンバイ。今季、弊社重賞予想の的中ラッシュには終息の兆しさえ窺えない。前記の通り、弊社のメイン予想となる「勝負鞍」での奮起はもちろんのこと、引き続き今週末以降の重賞予想にもご期待いただきたい。