5/30 5/31 2回東京・3回京都11日12日目

勝負どころは突然やってくる ~日曜京都5R・3歳500万下~

言うまでもないことだが、ダービーも朝一番の未勝利戦も馬券の控除率は一律25%だ。従ってどのレースを的中させたところで10倍は10倍。ダービーだから特別に12倍になるということはもちろん、ない。ならばより獲りやすいところで勝負する、それが馬券の鉄則。先週の目イチ勝負は意外にも日曜日の午後イチ、早い時間にやってきた。

そのレースは日曜京都5R「3歳500万下」ダ1400m。イチオシ鞍と断じたこの一戦でアスコット予想部が軸馬としたのは断然の1番人気に支持された15番ジェルブドールだった。

『ダートに鉾先を向けてから近3戦、まだ勝ち鞍はないものの、いずれも好メンバー相手に3着、4着、2着。休養明けだった前走の東京1600mでも7ハロン(1400m)通過が84秒4。今回は初のダート1400mとなるが、前走のラップから判断しても、楽に押し切れる計算が成り立つ。中間も迫力満点の動きで現状ピークを思わせるデキ。人気でも期待に応えてくれるはずだ』という見立て。

レースは好スタートを決めた6番ウェディングランの逃げ。2番手に4番アンクルダイチ、14番サンレイルージュ、9番タガノヴェルリーの3頭が好位集団を形成。軸馬15番ジェルブドールは大外枠から好発を決めつつも出たなりで内を見ながら5番手追走という絶好の位置取り。600m通過34秒5というこのクラスにしてはハイペースの流れ。勝負どころの3コーナー〜4コーナーでは馬群が詰まり一団になりつつも隊列は変わらず、澱みのない流れで直線へ。軸馬15番ジェルブドールは4コーナーで前を射程圏に入れた4番手で回る。直線に入り、先行した14番サンレイルージュ、9番タガノヴェルリーの2頭が抜け出しを図るが、すでに差のない3番手まで押し上げていた軸馬15番ジェルブドールはいつでも抜け出せそうな楽な手応え。追い出してエンジンがかかると一気に加速して前の2頭を捕らえ、ラスト1ハロンを切ったところで先頭へ。そのまま押し切り完勝。焦点は2着争い。先行した14番サンレイルージュがしぶとく脚を伸ばすが、その内から2番ビーチパラソルが強襲。一完歩ずつグイグイ脚を伸ばして2着を確保。同様に外から脚を伸ばした10番ゴーントレットが3着入線。この結果により、「馬連2-15、1250円」の的中。不動の軸馬からの勝負で12倍超の馬連はオイシイのひと言。週イチ押しの勝負鞍ということで、会員の方々には大いに喜んでいただけた様子。前週に続いて弊社のメールボックスには多くの喜びの声が寄せられている。

無論的中はこの1鞍だけではない。同じく日曜京都9R「東大路ステークス」でも対抗1点目の大本線で的中をお届けし、3着馬に2馬身1/2差を付けての決着だっただけに内容的にも全く危なげなし。確実な的中を生命線とする弊社にとってみれば、この鞍も決して見逃すことはできなかった。ただし、そんな先週の提供レースの中にも反省すべき点はいくつかある。土曜日の東京8R、東京12Rの2鞍だ。いずれも軸馬は現級ならばいつ勝ち上がっても驚けない馬。とはいえ、レースでは弊社らしからぬ凡走と燦々たる結果。当然、土曜日は的中をお届けできなかったわけだが、常々言っているように、これが「クビ差・ハナ差での取りこぼし」、または勝ち負けに加わりながらの結果ならまだ納得もいくところ。いずれも対抗馬同士での好配当決着だったようにレース選定に間違いはなかった。それだけに「軸馬選定でのツメの甘さ」を露呈した形。これは決して結果論ではない話。ここまでの流れからも期待が大きかっただけに、会員の皆様はさぞ肩を落としたことだろう。配当はともかく、「獲れるレースを落としたこと」に対し、今回斬った京都5Rとは逆に予想部に苦言を呈したい。

今週末からは東京は引き続き開催されるが、関西では京都から阪神へ舞台を移す。この時期から夏競馬にかけて出走馬の質は一枚落ちてくるが、一番最初に記した通り控除率は同じ25%。そして、馬券の勝負どころはむしろこれまで以上に増える。特にこれまで同様、高回収率を計上しているダート戦においては、今開催も勝負どころを用意している。春競馬の勢いそのままに突き進む弊社予想部に引き続き多大なるご期待を頂きたい。