6/27 6/27 3回東京・3回阪神7日8日目・1回函館3日4日目

着差以上に安心の勝負鞍 ~土曜東京12R・3歳上500万下~

ひと口に『春秋のグランプリ』と称されてはいるが、実際のところ「有馬記念」は真冬だし、「宝塚記念」は梅雨真っ盛りの時期に行われる。言わずもがな、共にシーズン最末期のG1ということ。従って、ここを使ってくる陣営の思惑は様々。今回の「宝塚記念」を例にとれば、トーセンスターダムとワンアンドオンリーは海外帰りで今シーズンで使えるところはここしかなかった。春シーズンG1を走ってきた馬たちにとっては、単にそこにレースがあるから。言わば「行きがけの駄賃」という感じ。能力云々ではなく、最も勝負度合が強いのはG1以外から臨戦の各馬ということ。紛れもなく「デキがいいから使う」のだから。勝ったラブリーデイもそんな一頭ではある。今季重賞3勝で距離適性もベスト。元々の実績を考えれば伏兵という扱いは間違い。「京都記念」ではキズナ・ハープスターを問題にしなかった馬だ。ゲートを出ずに大出遅れだったゴールドシップは論外としても、いったい何頭の馬がこのレースに絶好の状態で出走してきたのだろうか? その思いは例年通り。

それでは本題へ。今週斬るのは先週ラストの土曜東京12R「3歳上500万下」芝1400m。弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された15番ミッキーユニバースだった。

『前走「ひいらぎ賞」はレース中の鼻出血により鞍上も途中でレースを止めていての敗戦。度外視していいだろう。それ以前の「札幌2歳S」、「いちょうS」、「ベゴニア賞」はいずれもハイレベルなメンバーのなか、差のない競馬ができているように500万クラスでは一枚上の脚力の持ち主。久々で古馬相手とはいえ、今回のメンバーなら見下ろしの力関係だし、馬場も不問。距離短縮も一本調子の同馬には間違いなくプラス材料なだけに押し切り濃厚とみた』という見立て。

レースは予想通り軸馬15番ミッキーユニバースが逃げる展開。積極的に出して行った14番コリーヌがスッと2番手に収まる。以下、外から16番ロッカバラードが掛かり気味に3番手。内から好発を決めた1番サクラディソールが出たなりでその後に続き、3ハロン通過35秒7のスローペース。3コーナーを過ぎ、4コーナーにさしかかっても早めに仕掛けてくる馬は皆無。この時点で完璧に前有利の展開。4コーナーに入り、外からロッカバラードが並びかけようとするも、逃げたミッキーユニバースはまだまだ手応え十分。ギリギリまで我慢し、直線半ばで満を持して追い出しにかかり、一旦は後続に3馬身ほど差を広げて逃げ込みを図る。この時点で勝負アリ。坂上から後続各馬が差を詰めるも、最後は3/4馬身差をつけて難なく逃げ切り勝ち。多少、展開が向いた面もあるが、現級での脚力の違いをまざまざと見せつけた。2着には内からスルスルと脚を伸ばした1番サクラディソール、以下14着コリーヌ、4着3番ホクラニミサという順。この結果により、「馬連1-15、1110円」の的中。着差以上に安心して見ていられるレースだったこと、さらに「注文通り単騎マイペース確約」として、展開面を重視した予想部の読み勝ちと言えよう。

他にも土曜阪神12Rなどの的中をお届け。しかし『稼ぎどころのローカル開催』と公言する弊社にとって、この程度の成果では全く満足できない。特に先週末はここぞという日曜の勝負どころで結果を残せなかったことは大誤算。会員の方の中には「勝負は日曜」と張り込んでいる方もいっらっしゃるのだから、予想部には今週末以降、より一層の精度向上と爆発力を強く要望しておく。無論、その起爆剤となる勝負鞍は3場のいたるところに仕込み済みなので、引き続きご期待をお寄せいただきたい。