3/26 3/27 3回中山・2回阪神1日2日目・2回中京5日6日目

展開を読切った的中劇 ~土曜阪神10R・甲南ステークス~

同日7Rに同距離で行われた4歳上500万下が前半3F33秒6~後半3F33秒7=走破タイム1分7秒3。対してG1「高松宮記念」は32秒7~34秒0=1分6秒7。平場の500万とG1がたった0秒6差という点だけを見て、「高松宮記念」が低レベルだった。という話ではない。注目したいのは「コース替わりでここまで劇的に変わるものか」ということ。これまで、中京コースの、特に短距離戦において要求されるのはスピードや一瞬の決め手ではなく、「底力ともう少し長めの距離をこなす持久力」に他ならない。それがどうしたことか、今年は完全にスピード競馬。1200mしか勝っていなかった1番人気ビッグアーサーの着差以上の完勝は、ある意味必然であった。この「高松宮記念」。言うまでもなく弊社は易々と仕留めている。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神10R「甲南ステークス」ダ2000m。軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された15番メイショウイチオシだった。

『前走は直線半ばで2着馬にアッサリ交わされたものの、そこからが実にしぶとく差し返す勢いがあっての1/2差3着。この馬本来の先行力でデキが上がってきたのは確実。その前走の勝ち馬はオープンも連勝し、2着馬も次走で現級勝ち。ひと言で相手が悪かっただけ。長期休養明けを3戦使って今季一番と思えるのデキ。オープン4着、5着の実績を素直に信頼し、後続を完封する逃げに期待したい』という見立て。

外枠と芝スタートの関係からか、スタートで後手を踏んだ軸馬15番メイショウイチオシ。そのため、ハナを奪うのに多少距離が必要となったが、無理にハナを主張する馬も不在で、内枠各馬の出方をうかがいながらジワッと1コーナー手前でハナに立ち、予定通り自分の形に持ち込む。好発を決めた9番タイガークラウン、最内の1番チェスナットバロン、外枠の13番マウントハレアカラ、これら3頭が好位を形成。軸馬15番メイショウイチオシは向正面に入っても特にペースを落とすことなく、前半1000mを60秒2のミドルペースで通過。逃げるメイショウイチオシにとってこのペースは全く無理のない展開。後方待機の11番セブンフォースが3コーナー手前から一気に捲りをかけたのをきっかけに、一気に馬群が凝縮してペースアップ。逃げた軸馬15番メイショウイチオシも一瞬好位勢に並ばれるような形になりつつも、多少気合いを付けてハナを譲らぬまま直線へ。ここからがしぶとい同馬の真骨頂。ジリジリではあるもしぶとく脚を伸ばし、追いすがる好位勢との差を詰めさせない。ラスト1ハロンを切っても全く同馬の脚色は鈍ることなく、そのまま押し切り、後続に1馬身3/4差をつけて1着でゴール。2着争いは大接戦となったが、終始好位で流れに乗れた13番マウントハレアカラが脚を伸ばして3着ミキノハルモニーにクビ差で2着入線。この結果により「馬連13-15、1350円」の的中。決して好配当的中とは言えない比較的地味目な配当ではあったが、力量拮抗なうえ、ハンデ戦とあって展開がカギとなる一戦をキッチリ仕留めたことは一定の評価をいただけるものと自負している。

また、他にも勝負鞍においては日曜阪神8R、さらに上記「高松宮記念」を筆頭に重賞で3本の的中があったことも併せてお伝えしておく。

「桜花賞」の最終登録馬も発表され、いよいよ春本番のG1シリーズが目前に迫ってきた。今年も、何ひとつ不安材料が見当たらぬままこの季節を迎える。そう強調させていただく。G1シリーズを迎えるにあたり、まずは今週末の「大阪杯」&「ダービー卿CT」。ここで潤沢な軍資金調達が至上命題。起爆剤となる勝負鞍候補目白押しの今週末に一層のご期待をお寄せいただきたい。