4/16 4/17 3回中山・2回阪神7日8日目・1回福島3日4日目

読み通りのダブル的中劇 ~土曜阪神8R・4歳上500万下~

『スローペースで流れていって上がりだけの瞬発力勝負』。一部の例外(たとえば中山1200mダート)を除くと今の競馬の過半数はこのパターン。特に2000m以上となると8割から9割がこれ。別段悪いことだとは思わないし、ほぼ全部の馬が余力を持って直線に向かうので僅差のひしめき合いとなり、それなりにスリリングでもある。しかし、せめてG1レースくらいは力と力のぶつかり合いが見たい、という気持ちがあることもまた事実。今年の「皐月賞」がまさにそんなレースとなった。前半34.2-45.9-58.4~上がり48.0-35.6という前半は若干速めだが緊張感十分の平均ペース。「力さえあればどこからでもこれる流れ」。逆に言えば位置取りの有利不利は理由にならない流れでもある。そこで1馬身1/4差というハッキリとした差をつけて突き抜けたディーマジェスティの強さは本物。歴代の皐月賞馬と比較しても遜色ないと断言できる。下馬評では3強と謳われていた一戦だったが、8番人気のディーマジェスティがここまで強い勝ち方をしたことにより、続く「日本ダービー」が一層、上位拮抗の見応えのあるレースになりそうな結果だった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神8R「4歳上500万下」ダ2000m。軸馬として期待したのは上位拮抗のなか、最終的に1番人気に支持された12番オースミラナキラだった。

『その前走はおよそ1年振りの実戦で発馬で後手を踏んで後方からの競馬となったが、向正面から徐々に押し上げてゴールまで長く脚を使って2着に好走。勝ち馬は相手ひとつで現級突破可能なレベルだっただけに、0秒2差2着なら休養明けとしては上々の内容。体質が弱く、長期休養明けを好走した反動が心配ではあるが、中3週としっかり間隔をとっての臨戦だし、ひと追いごとに動きも良化。加えてデビュー戦(7着)をひと叩きされた2走目でガラリ一変して現準オープンのダノングッドと接戦を演じたこともある。自分から動いて行ける機動力は、阪神ダート2000mにドンピシャ。まず勝ち負けになるはずだ』という見立て。

どの馬がハナを主張するか微妙な組み合わせだったが、8番ハドウホウが押してハナを切って先手を主張。これを見て競り合わず6番スリーマキシマムが控えて2番手。4番ニホンピロシナバーがこれら2頭を見る好位3番手で流れに乗る。その後ろに内から2番キングカヌヌ、外から11番ウイングアクティブが続き、互角に発馬を決めた軸馬12番オースミラナキラが、中団まで押し上げて早めにポジションを確保して追走。前半1000m通過62秒7のミドルペースで淡々とした流れ。向正面半ほどを過ぎたところで後方待機の5番デルマコテツが一気に捲り、この動きに合わせて後続各馬もペースアップし、一気に馬群が凝縮。この急激なペースアップの流れに遅れを取らないように軸馬12番オースミラナキラの鞍上=川島も押して位置取りを上げて行き、馬群一団のまま勝負どころの4コーナーから直線へ。先行各馬もしぶとく脚を伸ばすなか、まずは好位追走の4番ニホンピロシナバーが抜け出す構え。それを目がけて後続が殺到し、6頭横並びで追い比べとなるが、外から明らかに脚色で勝った軸馬12番オースミラナキラが一完歩ずつ差を詰め、早めに抜け出した4番ニホンピロシナバーをゴール前でキッチリと差し切り1着でゴール。クビ差2着に4番ニホンピロシナバー、3着には内からしぶとく脚を伸ばした2番キングカヌヌが入線。この結果により「馬連4-12、1080円」&「3連複2-4-12、1540円」のダブル的中。馬連は対抗1点目との大本線的中であり、「自分から動いて行ける機動力は、阪神ダート2000mにドンピシャ」と断じた弊社予想部の読み通りの決着となった次第。

他にも日曜中山7R「4歳上500万下」では3連複を本線勝負として的中をお届けするなど、先週末も土日を通じて的中をお届け。アスコット予想は相変わらずの安定した流れに乗り続けている。開催替わりとなる今週末。そしてその後に控える6週連続のG1戦へ向け、敢えて課題を挙げるとすれば一撃の高配当的中くらいなモノだが、それは的中数を増やして行けば自ずと結果に表れることは想像に難くない。いずれにしろ、競馬の佳境となる今週末以降のアスコット予想に多大なるご期待をお寄せいただきたい。