6/18 6/19 3回東京・3回阪神5日6日目・1回函館1日2日目

意外なほどの好配当 ~土曜函館9R・3歳上500万下~

いよいよ今週末に迫った春のグランプリ「宝塚記念」。ただし「春の~」とは云われるものの、実際のところは梅雨真っ盛り。シトシトと雨が降り続くケースはもちろん考えておくべき。逆に「梅雨の晴れ間」となれば真夏の日差しが襲い掛かってくる。いずれにしろ、馬にも人にも難儀な季節に行われるG1という点を絶対に忘れてはいけない。本来G1ともなれば「調子より格」がモノを言うはずだが、毎年お伝えしているように、この一戦に関しては『格より調子重視』が基本。デキひと息の馬が好走できる季節ではない。そのことを大前提としたい。ここに至る過程において使ってきたレース数やグレードではなく、疲れている馬は疲れている。逆に使い詰めであってもデキだけは最高、そんな馬も事実存在する。従ってこのレースの場合は特に、最終調教の動きや気配まで絶対に目が離せない。デキの良し悪しを見分ける、弊社の冷静沈着な目をご信頼いただきたい。シーズン最終G1をお楽しみに。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜函館9R「3歳上500万下」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気に支持された10番トミケンシャルゴーだった。

『器用さのある先行力が武器であるトミケンシャルゴーにとってこの条件は何よりのプラス材料。前2走は1000万クラスで相手が強かったこともあるが、それ以上に適性外と言える京都1800mと東京マイル。全く持ち味が活きなかったのも無理はない。その点、今回は現級圧勝の小回り1700m。ここに向けて手の合う鞍上が美浦はもちろん、函館入厩後も攻め馬を付けているように臨戦態勢は万全。能力自体は現級上位レベル。同形との兼ね合いがカギとなるが、力でねじ伏せるレースに期待して軸馬とする』という見立て。

レースは大方の予想通り、7番スズカリバーが逃げ、2番手に9番タイセイラビッシュ。3番手に12番カレンマタドールが続き、差のない4番手に軸馬10番トミケンシャルゴーという順で、35.4-48.2-60.7~レース上がり49.7-37.3という速めの平均ペース。淡々と進む流れのなか、好位追走の12番カレンマタドールと軸馬10番トミケンシャルゴーが定石通り3コーナーすぎから徐々に進出を開始。軽快に飛ばす7番スズカリバーを射程圏に入れて、この2頭が4コーナーで差のない2、3番手に押し上げ、直線に入り逃げる7番スズカリバーを加えた3頭三つ巴の勝負に。3頭ともほぼ脚色は一緒だったが最後は地力の差か、降級馬の7番スズカリバーが地力の差を見せつける形でジリジリと後続との差を広げて逃げ切り勝ち。2馬身差の2着には競り合った12番カレンマタドールに1/2馬身差付けて軸馬10番トミケンシャルゴーが入線。この結果により「馬連7-10、900円」の的中。3番人気→1番人気と比較的人気サイドでの決着となったが、紐解けば降級馬2頭での決着。それを考えれば法外とは言わないまでも、この組み合わせでこの配当ならば納得のいくところだろう。

他にも日曜函館9R「3歳上500万下」の馬連970円の的中をお届け。確かに地味な配当ではあるが、土曜2鞍目の勝負鞍となった前記函館9Rの的中で潤った軍資金を、日曜一発目となったこの鞍に『ブチ込んだ』という声を少なからず聞いている。これはこれで有意義な的中鞍ではあった。

総じてマズマズという印象の函館開幕週は配当的に人気サイドでの決着により、最近の傾向から言えば少々物足りない面はあったかもしれないが、自他共に認める『安定&安心のアスコット』としては、夏の北海道シリーズの開幕週を土日共に的中できたことは一定の評価を得られるものだろう。

冒頭の「宝塚記念」は近年にない好メンバーの激突で興味津々。馬券的な妙味も十二分の一戦となる。また、他にも勝負鞍候補林立という状況。どうか今週末も楽しみにお待ちいただきたい。