7/30 7/31 2回新潟・2回小倉・1回札幌1日2日目

貴重な的中鞍 ~日曜小倉7R・3歳上500万下~

「オークス」2着のチェッキーノの出走回避により一層、出走馬の小粒感に拍車がかかった「クイーンS」。終わってみれば6歳マコトブリジャールの快勝。2着にはシャルールが入線し、「福島牝馬S」1着2着馬のワンツー決着となった。3着は5歳ダンツキャンサーという結果。2着シャルールこそ1番人気だが、マコトブリジャールは9番人気、3着ダンツキャンサーは11番人気。ついでと言うのも失礼だが、8番人気のレッドリヴェールも3着にクビ差4着と健闘して見せた。結果的に波乱決着となった同レースだがやはり開幕週の札幌芝は異色。適性がモノを言うレースであり、全体時計&上がりのかかる洋芝がポイントということは言うまでもなかろう。もっとも、このレースに関しては勝ち馬と同様の位置で競馬をしていた人気上位馬たちがこぞって不甲斐なかったとも言えるのが……。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉7R「3歳上500万下」ダ1700m。弊社予想部が軸馬として期待したのは上位拮抗のなか、最終的に1番人気に支持された6番オウケンワールドだった。

『前走は同型が多く、厳しい流れになったことで大敗したが、ずっと使い詰めでデキがなかったことも敗因のひとつ。立て直されてリフレッシュされた今回はデキそのものが格段に上。以前はブリンカーを着用しなければレースに集中しない面があったが、レースを積むにつれて気性面の成長もはっきり。降級で現級圧勝のこの小倉1700mならば、仮に他馬に絡まれたとしてもマイペースを貫けば押しきり濃厚だろう』という見立て。

枠入りを待たされたことにより馬が暴れ、外枠発走となった軸馬6番オウケンワールド。全馬一斉のスタートを切り、最内枠を利して1番アドマイヤムテキがハナを切るが、大外枠から躊躇なく出して行った軸馬6番オウケンワールドが1コーナーで馬体を併せ、2コーナー手前で先手を主張。差のない2番手に1番アドマイヤムテキ、以下12番アイファーラブオー、15番ヤマイチレジェンドと続き、2番人気に推された11番ザイディックメアは中団後方の12番手で追走。淡々とした平均ペースで流れ4コーナーから直線へ。軸馬6番オウケンワールドは特に絡んでくる馬もいなかったことでまだまだ余力十分。これを追った先行・好位勢が逆に手応えが怪しくなるなか、唯一12番アイファーラブオーが絶好の手応えで差を詰めてくる。後方待機組では3コーナーからマクりをかけた11番ザイディックメアが外目をグイグイ上がって行き、4コーナーでは5番手まで押し上げる。直線に入って二の脚を使い、一旦は後続との差を広げてこのまま押し切るかに思われた軸馬6番オウケンワールドだが、外枠発走で前半脚を使った影響が尾を引いたためか、思うように後続を引き離せない。逆にこれを目標に12番アイファーラブオーと11番ザイディックメアが脚を伸ばし、直線半ばでは三つ巴の接戦に。ラスト100mの段階で軸馬6番オウケンワールドを捕えた12番アイファーラブオーが先頭に立ち、そのまま押し切って1着でゴール。脚色劣勢に見えた軸馬6番オウケンワールドだったが、勝ち馬に交わされた後もしぶとく食らいつき、11番ザイディックメアに3/4馬身まで詰め寄られたところでゴールし、かろうじて2着を死守。3着には11番ザイディックメアが入線。この結果により「馬連6-12、2,980円」の的中。7番人気-1番人気の決着としては妥当な配当ではあるが、前日に「軸馬完勝→対抗ヌケ」の失態があっただけに、そのあたりをキッチリ調整して対抗馬選定された、まさに『目の付けどころの違い』を感じさせる立て直しに成功した会心の的中鞍。前記の通り、ここに至る過程では精彩を欠いていた予想部だが、日曜一発目のこの鞍をキッチリと決めて次週以降に繋げた点には一定以上の評価が与えられよう。とにもかくにも貴重な的中鞍となった。

他にも重賞などでは的中をお届けできたものの、先週まで4連勝中だった弊社イチオシ勝負鞍において、的中をお届けできなかったことは痛恨の極み。配当に関わらず「的中する」という価値がどれほど大きいのか、改めて痛感させられた次第。それを忘れず、予想部には一層の奮起を期待し、今週以降の巻き返しを切に願う。

新潟・小倉・札幌開催も2週目に突入し、今週以降も芝・ダート問わず、夏のローカル重賞が数多く組まれている。否応もなく夏競馬も佳境に入り、どんどん進んでいく。反転大攻勢を誓う弊社アスコットシステムズに引き続き多大なるご期待をお寄せ頂きたい。