9/10 9/11 4回中山・4回阪神1日2日目

力関係を見抜いた的中劇 ~土曜阪神10R・鳥取特別~

スプリント路線の巡りは実に早い。秋開幕の今開催最終週にG1「スプリンターズS」が組まれる関係上、開幕週の「セントウルS」が実質的な最終トライアルとなる。毎年この時期になると思うのだが個人的には、かつてのように暮れの中山開催に「スプリンターズS」を施行した方が総決算の趣があると思うのは意外と少なくないはず……。閑話休題。替わってサマーマイルシリーズの最終戦「京成杯オータムハンデ」は、池添騎手騎乗のロードクエストが「NHKマイルC」2着以来で秋初戦を重賞制覇。勝因は馬を信じて自力で動いて行く、強気な勝ちに行く競馬に徹したこと。5F通過58秒0のミドルラップで不用意にこれまでのような後方からの追い込み一本にこだわることなく、途中から動いて行ったことが大きい。ロードクエストはこの勝利でマイル路線に進んで行くことになりそうだが、今の成長ぶりをもってすれば「マイルCS」あたりでもかなり楽しめそう。「1番人気は勝てない」というジンクスを破ることができたことも含めて、今回の価値は大きい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神10R「鳥取特別」ダ2000m。弊社予想部が軸馬として期待したのはトップハンデでも1番人気に支持された11番オールマンリバーだった。

『上位4・5頭とそれ以外とではかなり力の差がある組み合わせ。間隔をあけた好メンバー相手の前走で3着のオールマンリバーで問題なし。これが軸馬。距離・コース問わず、終いは確実に差し込んでくる馬で、これまでダートで10戦して4着以下なしの堅実派。脚質を考えるとこの安定感は地力がないとできない芸当だ。前走は相手も強かったが前有利の新潟で中団から終始外々を回らされての着順で単にコース取りの差。悲観する内容ではない。トップハンデ57キロも当然の評価で、関西圏とはいえ、前走よりも小粒な組み合わせとなったここはまず勝ち負け』という見立て。

ある程度想定の範囲内だったが、前走で久々にテンに行けた4番アドマイヤシャイが積極的にハナを主張。12番オウケンゴールド、2番カレングラスジョー、5番コンセギールと続くこの距離らしい平均的な流れ。軸馬11番オールマンリバーは外目から好発を決めて好位5番手の絶好位を追走、向正面に入り淡々とした流れで大方の予想では8番キングカヌヌがマクッてくるかと思われたが、意外にも途中からレースを動かす馬が不在のまま3コーナーへ。徐々に上がるペースに合わせて外からジリジリと前との差を詰めにかかる軸馬11番オールマンリバー。4コーナーでは3番手に浮上し、この段階でまず勝ち負けになるであろう絶好の手応え。直線に向いて終始マイペースが叶った4番アドマイヤシャイが二の脚を使って後続との差を広げにかかるも、唯一、一頭軸馬11番オールマンリバーだけがこれに追いすがり、一完歩ごとに差を詰めて2頭のマッチレースに。結局、半馬身差まで追いつめたところでゴールとなり、4番アドマイヤシャイの逃げ切り勝ち。軸馬11番オールマンリバーは安泰の2着確保。この結果により「馬連4-11、1,130円」の的中。ハンデ戦とはいえ力関係を見抜いた弊社らしい的中劇。軸馬こそ差し切れずに2着に敗れるも後続には3馬身差を付けており、1着、3着~5着を対抗馬が占めるという準パーフェクト的中。見ていて安心、まさに『左うちわ』の的中鞍であった。

開幕週となった先週末は重賞予想での連勝を含めて好スタートとなった弊社予想部。勝負鞍の方はノーマークの伏兵馬による「ここ一発」の大駆けにあって取りこぼしこそあったものの、週を通じて弊社軸馬着順は【1・3・0・0】と連対率&複勝率100%。日曜中山7Rなど土日共に安定した的中をお届けしている。今年前半戦では鬼門となっていたが、その心配も杞憂に終った開幕週。秋のG1第一弾「スプリンターズS」まであと3週。その大目標に向け、更に結果を積み重ねて行く所存。引き続き今週末以降に多大なるご期待をお寄せいただきたい。