9/3 9/4 2回新潟・2回小倉11日12日目・2回札幌5日6日目

開催を締めくくるイチオシ鞍での的中劇 ~日曜札幌12R・釧路湿原特別~

「小倉2歳S」を6馬身差で制したレーヌミノルは今一番勢いのある種牡馬ダイワメジャー産駒。以前は「いいところ(繁殖牝馬)はみんなディープに持っていかれる」という見方もあったが、もはやディープ一色ではなくなってきている。以前にも本コラムにて書かせていただいたがダイワメジャーの最大の特徴はマイル~2000mあたりまでのスピード&勝負根性。それは産駒にも確実に伝わっている。前週に行われた新潟外回り1600m「新潟2歳S」は将来性豊かな馬。対して「小倉2歳S」はスピードと完成度の高さがモノを言う一戦という評価が定着しつつあるが、今年の「小倉2歳S」の覇者は少々趣が違うよう。少なくともマイルまでは楽にこなしてしまうはず。今年勝ち上がっている他のダイワメジャー産駒同様、今後に注目していきたい。

それでは本題へ。今週斬るのはローカル開催最終週を締めくくるイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜札幌12R「釧路湿原特別」ダ1700m。弊社予想部が軸馬として期待したのは上位拮抗のなか、最終的に3番人気に支持された8番スリーアローだった。

『立て直された今季2戦はいずれも逃げ切り勝ちを許して2着に甘んじているが、ひと叩きで良化した前走は後続に5馬身差。現級で2着6回と勝ち鞍は未だないとはいえ、実績的に言えば一枚抜けた存在。今回は連闘となるが、しっかり時計は出しているようにデキは高いレベルを堅持。能力通りの評価でいいだろう。自分の時計は走れるタイプなだけに、前走だけ走れれば勝ち負け必至。近走のように強力な逃げ馬不在のここは、今度こそ好位追走から直線抜け出してくれるはずだ』という見立て。

レースは外から主張した11番ドリームキラリが大方の予想通りハナを切る展開。2番手は10番メジャーシップ、その後に軸馬8番スリーアローが絶好位の3番手で流れに乗る。平均的なラップを刻み快調に飛ばす11番ドリームキラリ。勝負どころの3コーナーで中団〜後方各馬も外から一斉に押し上げにかかり急激なペースアップ。2番手で追う10番メジャーシップは早々に苦しくなり、4コーナー手前で急激に失速するが、これを尻目に終始好位内目の3番手で追走していた軸馬8番スリーアローが楽な手応えのまま自然体で4コーナー2番手に浮上し、直線に向いてようやく追い出しを開始。そこからは一気に突き抜けるかと思われた軸馬8番スリーアローだが、逃げた11番ドリームキラリの脚色も一向に衰える気配がなく、前走同様、36秒台の上がりを使いながら最後まで前を捕えることができないまま2着でゴール。勝ったのは終始自分の形で競馬ができた11番ドリームキラリの逃げ切り勝ち。1番人気に支持された6番エポックは好位後方から追い上げるも3着が精一杯。この結果により「馬連8-11、1,670円」の的中。特筆できる的中配当ではなかったが、開催を締めくくるイチオシ鞍をきっちりモノにしたことで会員の方々からの反響は思いのほか、大きかった。その意味では、イチオシ鞍の重みと共に価値のある的中鞍と言えよう。

先週末で終了となった夏のローカル開催。諸手を挙げて大団円とはいかなかったが、前記日曜札幌12Rの他にも日曜小倉10R「西日本スポーツ杯」でも的中をお届けし、最終日を連勝で締めくくった弊社予想部。改めて全体を振り返ってみると、不的中となったレースにおいてはレース選択自体は問題なかったものの、「軸馬快勝→2着ヌケ」という実に歯痒いパターンが例年以上に目立ったこと。『アスコットさんらしくない』という会員の方のご指摘が多かったが、忸怩たる思いは我々スタッフも同じ。その点を考慮して現在次々と打開策を講じていることはもちろん、幸いなことに今週末は開催替わり。場所が替われば流れも変わる。ひとつひとつ丁寧な作業を積み重ねることが好結果に繋がることは間違いないだけに、開幕週となる今週末には多大なるご期待をお寄せいただきたい。