11/26 11/27 5回東京・5回京都7日8日目

大本線での的中劇 〜日曜京都8R・3歳上500万下〜

今週末のメインは第17回を迎える「チャンピオンズカップ」。国際G1とは名ばかりで今年も日本馬のみの争いとなるが、東京→阪神へ移行した当初からこの事態は予想されていたことで今更な話。それはそれとして、今年もなかなかのメンバーが顔を揃えた。昨年の覇者サンビスタこそ不在なものの、ダートへ路線変更してから無傷の6連勝とまだ一切底を見せていないアウォーディーが、ついに中央G1獲りに駒を進めてきた。同馬が核となることは誰もが異存のないところ。それに対する一番手は、昨年の同レース2着→「フェブラリーS」2着のノンコノユメ。続いて「帝王賞」→「南部杯」のG1を連勝して未だ存在感十分のコパノリッキー、「フェブラリーS」勝ちのモーニン。他にもホッコータルマエ・サウンドトゥルー・ロワジャルダンといった常連組。「みやこS」が強い勝ちっぷりだったアポロケンタッキー。そしてゴールドドリーム・ラニの3歳勢からも目が離せない。一見して大荒れはなさそうなイメージだが、なんせ舞台は展開や流れ次第でどうとでも変わる中京1800mダート。全く予断は許されない。弊社は馬券的な妙味尽きないこの一戦も勝負鞍候補のひとつとして捉えている。大いなる期待をお持ちのうえ、一週間をお過ごしいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都8R「3歳上500万下」ダ1800m。弊社予想部が軸馬として期待したのは上位拮抗のなか、最終的に1番人気に支持された15番グレイトパールだった。

『初ダートとなった前走は相手が楽だったこともあるが、想像以上にダート適性の高さを見せて0秒6ちぎる圧巻の勝ちっぷり。勝ちタイムこそ強調できないものの、ラストは全く追わずに流していたように時計短縮は容易なはず。昇級即通用どころか、むしろ能力上位と言っても過言ではない。ダート2度目で慣れが見込めるだろうし、砂を被らないで進めるこの外枠も好都合。間隔をあけた臨戦だが中間は力感十分なパワフルな動きを見せており仕上がりは完璧。クラスが上がって極端に置かれた場合がどうかも、前走同様、発馬から出して行って好位で流れに乗れれば直線でアッサリ抜け出してくれるはずだ』という見立て。

全馬横並びのスタートから果敢にハナを切ったのは6番シャイニービーム。その直後に9番オウケンゴールド。以下、8番タガノクレイオス、1番ジョースターライト、5番アドマイヤロケットなどがポジション取りで先行集団を形成するが、軸馬15番グレイトパールも外枠から押して出して行き、外目の好位5番手をがっちりキープ。向正面に入り隊列が落ち着き、1000m通過61秒0のミドルペース。馬群が徐々に凝縮するのもの、隊列はそのままで勝負どころの3コーナーへさしかかる。ペースが上がり、逃げた6番シャイニービームが一杯になり、替わって終始番手に付けていた人気の一角8番タガノクレイオスが自然体で先頭に躍り出て4コーナーへ。8番タガノクレイオスの動きに合わせて軸馬15番グレイトパールも外から押し上げて2番手に浮上。直線の追い比べでは8番タガノクレイオスと軸馬15番グレイトパールの一騎打ちとなりそうだったが、脚色の差は歴然。鞍上が追い出すと一瞬にして8番タガノクレイオスを引き離して直線半ばで先頭へ。軸馬の脚色からもこの時点で勝利を確信し、焦点は2着争いへ。早めに抜け出した8番タガノクレイオスがしぶとく粘るところに外から11番クリノリトミシェルが猛追。ラスト100mの段階で粘っていた8番タガノクレイオスを差して11番クリノリトミシェルが2着に浮上。好位からジリジリと脚を伸ばした1番ジョースターライトが3着を確保。軸馬15番グレイトパールは強いのひと言。2着馬に5馬身差を付けての快勝劇だった。この結果により「馬連11-15、730円」の的中。戦前のイメージ以上に人気サイドでの決着となり配当面での物足りなさはあるが、「当たって文句を言うとツキが落ちる」のがこの世界の通例。加えて対抗1点目での大本線的中だったのだから、的中を素直に受け止めるべき。昇級で半信半疑な面があったなかでも、他馬との力関係を見抜き、沈着冷静な軸馬選択に導いた予想部による会心の的中鞍と言えよう。

他にも週イチオシ勝負鞍と断じて勝負に踏み切った日曜東京6Rなど、日曜日は連勝で締めくくった先週末。ただし、欲を言えば土曜日2鞍の取りこぼしが痛恨だったのは事実。開催替わりで本年最終となる5回中山・6回阪神開催においては土日を通じて好結果をお届けする所存。会員の方々には、弊社がプライドをかけて臨む今週末以降に多大なるご期待をお寄せいただきたい。