4/22 4/23 2回東京・3回京都1日2日目・1回福島5日6日目

イチオシ鞍での的中劇 ~日曜京都12R・4歳上1000万下~

「桜花賞」~「皐月賞」に続く今週末のメインは「天皇賞(春)」。主役は歴戦の古馬陣に代わり、我が国最長距離3200mのステイヤー決戦となる。このコラムでも再三記載しているように流れは緩くても「ただ単なる瞬発力勝負にはならない」点がこのレースの最大の特徴。さすがに3200mともなるとそれ相応のスタミナ能力が要求される。そこが2400mあたりのレースとは根本的に違うところ。人気は昨年の年度代表馬キタサンブラックと、そのキタサンブラックを「有馬記念」で破って目下4連勝中のサトノダイヤモンド。この2頭が抜けた存在。当然馬券もこの2頭に集中するが、この一戦に関してはキャリアがモノを言うケース多々。層の厚い4歳牡馬陣を筆頭に、G1ウイナーのゴールドアクターをはじめ、アルバート、シュヴァルグラン、アドマイヤデウスなどのベテラン伏兵陣からも当然、目は離せない。いずれにしろ馬券的にも興味深い一戦となることは間違いなし。レース発走のその時を楽しみにお待ちいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのはイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜京都12R「4歳上1000万下」芝1600m。ここで軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された7番キロハナだった。

『このクラスでは抜けた能力を誇るキロハナが不動の軸馬。3度の骨折があって出世が遅れているが、「新馬」→「つばき賞」を連勝した素質馬で元値は優にオープン級。復帰戦となった前走は相手に恵まれた感もあるが、中団から楽に抜け出して最後は流す余裕十分の勝ちっぷり。脚元に爆弾を抱えている馬なだけにここまで数を使えてないが、それだけ一戦一戦に全力投球だろうし、何よりも順調に使えることがプラス材料。まだまだ上積みが見込めるし、中3週ときっちり間隔を取って前走の反動は皆無。京都へのコース替わりもプラスで1000万クラスはまだまだ通過点。直線で危なげなく抜け出してくる』という見立て。

レースをリードしたのはこれまでも再三ハナを切ってきた2番ハッチャンハッピー。内枠から積極果敢にハナを主張。2番手に3番リリーヴィクトリー、その後に5番マイアベーア、1番タガノカムイ。更にそれら好位勢を見る形の好位後方に軸馬7番キロハナという隊列で前半3ハロン通過34秒0のミドルペース。初距離のマイルとはいえ、この流れなら追走する軸馬7番キロハナも楽。これまで同様の位置取り。淡々と流れ、勝負どころの4コーナーで一気に馬群が凝縮し、直線の追い比べに。軸馬7番キロハナは抜群の手応えで追い出されて早めに抜け出し、先頭に立った段階でも脚色は優勢で後続に差される気配はなし。焦点は2着争いに。軸馬7番キロハナの動きに併せて6番プリモンディアルが同様の位置から脚を伸ばし一旦は2着に浮上するも、道中最後方で脚を溜めていた11番ゼウスバローズが馬群を縫うように一気に脚を伸ばして猛追。最後は6番プリモンディアルに1/2差を付けて2着でゴール。軸馬7番キロハナは昇級戦も全く問題にせず、最後は流す余裕を見せて着差以上の楽勝劇。素質の違いをまざまざと見せつけた。この結果により、「馬連7-11、630円」の的中。先週に続き地味な配当ではあるが、週イチオシ勝負鞍で張り込む方が多い事を考えれば、1番人気→3番人気でこの配当ならマズマズの的中を言えるだろう。

他にも重賞などでは好配当的中をお届けできたものの、対抗馬ヌケを筆頭に軸馬3着が連発し、肝心要の勝負鞍における的中は上記1鞍のみ。開催替わりで流れを変えたかっただけに、切歯扼腕たる思いをされた会員の方も少なくなかったはず。予想部には更なる研鑽を要望したい。ここはあえて苦言を呈しておく。「提供=的中」という状態を維持することがいかに至難であることは十分に理解しているが、レース選定はともかく、軸馬選定ミスに加えて取りこぼしも目立ち、勝負鞍における的中率が落ちた点はやはり問題と言わざるを得ない。開催2週目となる今週末、予想部には最大限の奮気を促したい。

冒頭に触れた「天皇賞(春)」をはじめ、今週末には馬券的な妙味十分の勝負鞍候補が目白押し。春競馬前半戦の佳境を迎え、臨戦態勢整った弊社アスコットシステムズに多大なるご期待をお寄せいただきたい。