6/24 6/25 3回東京・3回阪神7日8日目・1回函館3日4日目

大収穫の夏のローカル開催へ ~日曜東京6R・3歳未勝利~

ひと口に『春秋のグランプリ』と称されてはいるが、実際のところ「有馬記念」は真冬だし、「宝塚記念」は梅雨真っ盛りの時期に行われる。言わずもがな、共にシーズン最末期のG1ということ。従って、ここを使ってくる陣営の思惑は様々。今回の「宝塚記念」を例にとれば、2着ゴールドアクターや3着ミッキークイーンは春シーズン走り足りなかったから。言い換えれば「デキを上げての臨戦」だったため。G1「天皇賞(春)」を走って上位争いしてきた馬たちの大半は、単にそこにレースがあるから。言わば「行きがけの駄賃」という感じ。能力云々ではなく、最も勝負度合が強いのはこの「宝塚記念」を春の最大目標とした臨戦の各馬ということ。紛れもなく「デキがいいから使う」のだから。勝ったサトノクラウンもそんな一頭ではあるが、元々の実績を考えれば本命視されても不思議ない一頭。日本のG1はこれが初制覇とはいえ、ダテに海外G1「香港ヴァーズ」を勝っているわけではない。それにしても、いったい何頭の馬がこのレースに絶好の状態で出走してきたのだろうか? その思いは例年通り。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京6R「3歳未勝利」ダ1400m。最終的に軸馬として期待したのは1番人気に支持された16番ブロードアリュールだった。

『前走は距離1200mの追走に戸惑い、道中の手応えも悪く直線も馬群のなかで追い出しを待たされるロス。並みの馬なら完全に終わっていたレースだが、外に出してからの末脚が圧巻。正味ラスト1ハロンだけの競馬で3着まで追い上げたのが素質上位の証。未勝利クラスではでは一線を画す脚力と断言できる。前走レース振りからも直線の長い東京コースはベストだろうし、揉まれずに不利を受けにくい大外枠も好材料。直線一気の差し切りに期待したい』という見立て。

レースをリードしたのは外から抜群のスタートを決めた13番ケイツーマルク。これに9番コウギョウスターが続き、差のない位置に2番ディスカバー、8番サントリーニ、14番リープスプラウト、軸馬16番ブロードアピールも前走より遥かに前の位置取りとなる外併走の好位で流れに乗って行く。向正面中ほどで、発馬で出遅れた15番ランボシが外目を一気に上がって好位3番手まで取り付き、この馬の影響もあって前半3F通過35秒5のハイペース。好位で流れに乗った戸崎=ブロードアピールだが、この流れでも終始手応えは抜群のまま。直線に入ってようやく追い出しを開始すると、前を行く各馬を楽に捕えて後続を突き放す一方。脚色も一切鈍ることなく、直線半ほどで焦点は2着争いに絞られる。マクリ気味に前に取り付き、早め2番手で粘り込んでいた15番ランボシだが、さすがに前半脚を使ったことで後続の追撃を凌げず、9番コウギョウスターがアッサリ差し込み、これが優々2着でゴール。3着には同様に好位から脚を伸ばした14番リープスプラウトが入線。この結果により、「馬連9-16、860円」の的中。1・3番人気馬による決着としては悪くない配当と言えるし、事実『厚く勝負した』という会員の方も少なくなかったよう。これはこれで納得のひと鞍、ではあった。

春の中央開催最終週の先週末は、残念ながら今回斬った日曜東京6Rのひと鞍のみの的中と、熱望した大喝采の大団円とはならなかった。6月は先週末を含め、安定的中を公言している弊社としては週によってムラのある月となってしまったが、弊社が夏のローカル開催を「勝負どころのひとつ」と繰り返しお伝えしているように、今週末からは7月に入り本格的な夏のローカル開催に突入する。流れをガラッと変えるには良いタイミングだろう。いずれにしろ、2ヶ月間にも及ぶ大収穫の開催へと突き進む所存。その端緒となる今週末の提供を大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。