9/23 9/24 4回中山・4回阪神6日7日目

ここからが正念場 ~日曜阪神12R・3歳上1000万下~

早くも最終週を迎える4回中山・阪神開催。今週末のメインは秋のG1第一弾となる「スプリンターズS」。予想された有力どころは全て登録し、なかなかのメンバーとなりそう。外国勢は今年も1頭が参戦してきたが、このレースが香港で行われれば話は別だが、香港スプリント路線の波が来ていた一時期と比較して小粒感は否めず、現実的に今年は日本馬同士の戦いになりそうだ。その大将格はもちろんレッドファルクス。昨年の「CBC賞」勝ちを皮切りに次走で「スプリンターズS」も勝利。一躍スプリント路線のトップに踊り出た逸材。その後、昨年末の「香港スプリント」でこそ精彩を欠いたが、今春は「高松宮記念」3着→「京王杯SC」1着→「安田記念」3着とその存在感を存分にアピール。今年は連覇の偉業をかけて出走してくる。鉄砲巧者でもあり、他の日本勢とは一線を画す存在と考えるべきだが、他にも多士済々の出走メンバーで大変に興味深い一戦。当然、馬券的な妙味という点でも申し分なし。弊社は秋一番のG1となるこのレースも勝負鞍候補のひとつとして視野に入れている。多大なるご期待をお持ちのうえ、楽しみにお待ちいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神12R「3歳上1000万下」ダ1400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは上位拮抗のなか最終的に2番人気に支持された3番ファッショニスタだった。

『前走後、成長を促す意味でレース間隔を取り、ここに向けて万全の出走態勢を整えてきたファッショ二スタが軸馬。デビューからわずか4戦のキャリアだが、ここまで4戦2勝2着2回と全く底を見せていない馬。1000万への昇級初戦となった前走(2着)の勝ち馬は昨日1600万特別を完勝し、すでにオープン入り。その馬と0秒2差なら同馬も1000万勝ち上がりは時間の問題。前走もおよそ4カ月振りの臨戦だったように久々は不問。キャリアの浅さはあるが、能力と素質の高さには太鼓判が押せるだけに、2戦2勝と得意の阪神コースならまず勝ち負けだろう』という見立て。

最内枠から好スタートを切った1番メイショウジークが積極的にハナを主張。同じく好スタートを切った2番ソーディヴァインは兼ね合いをつけて2番手。軸馬3番ファッショニスタもゲートを上手く切れたことで、自然体で好位3番手追走という、これまでとは異なる好位で流れに乗る。以下、8番アドマイヤシェル、16番トップリバティ、6番ヴェンジェンスあたりが先行策をとり好位集団を形成。前半3ハロン通過34秒3のハイペース。4コーナー手前の段階で、1番メイショウジークが二の脚で後続を突き放しにかかるが、番手の2番ソーディヴァインも追い出しを開始し、この動きに合わせて軸馬3番ファッショニスタも前を捕らえにかかる。直線半ばで1番メイショウジークを2番ソーディヴァインが捕らえ先頭に踊る出るが、軸馬3番ファッショニスタがグイグイ伸びて、最後は力でねじ伏せるように1馬身半差の完勝。ファッショニスタと同様のポジションからしぶとく脚を伸ばした6番ヴェンジェンスが粘る2番ソーディヴァインを捕らえて2着でゴール。目標にされた分か、ゴール前で失速した2番ソーディヴァインが辛くも3着を死守。この結果により、「3連複2-3-6、1,210円」&「馬連3-6、1,190円」のダブル的中。人気サイドでの決着だったが、サポートにて「ここは3連複を本線に馬連をおさえて勝負」とした結果、予想部のファインプレー。週ラストの勝負鞍において、翌週の開催最終週に良い形で繋げる意味のある大きな的中鞍だったと言えよう。

他にも重賞や土曜中山8Rなど、いずれも大本線でキッチリモノにし、土日を通じて的中をお届け。確実に良い流れで開催最終週を迎えるだけに今週末を好結果で締めくくるよう、予想部に期待したい。

さしあたり目先で言えば、今週末のG1「スプリンターズS」が大注目鞍。その後に続く秋のG1・重賞戦線へ向け、視界はこの上なく良好。会員の皆さま、ご期待通りの結果を毎週お届けできるものと確信している。まずは今週末の「スプリンターズS」に多大なるご期待をお寄せいただきたい。

9/16 9/17 9/18 4回中山・4回阪神3日4日5日目

週を締めくくるダブル的中劇 ~月曜中山12R・3歳上500万下~

変則3日間開催となった先週末。中山では菊花賞トライアル「セントライト記念」が、阪神では秋華賞トライアル「ローズS」が行われた。トライアルと銘打たれている通り文字通りのG1前哨戦だが、前哨戦には前哨戦なりの『戦い方』というものがある。「セントライト記念」を制したミッキースワロー。「ローズS」のラビットランの両陣営には、ともに同様の思惑があったようだ。つまり『前哨戦でキチッと結果を出さなければ』ということ。次元の違いこそあれ、両馬ともデビューからここまでは不完全燃焼のまま終わった印象。それがため、「秋初戦から手抜きなし」という熱意が十分に伝わってきていた。それが見事に結実したわけ。これで胸を張って本番に駒を進める。また、前哨戦の『負け方』としては「セントライト記念」の2、3着馬、アルアイン・サトノクロニクルは文句なし。確実に、次に繋げることができよう。気になるのは「ローズS」の結果。3着リスグラシューはともかく、6着ファンディーナと7着モズカッチャンの春の実績馬2頭。大幅馬体増だったこの2頭、先を見越した仕上げだったことは明らかだが、それを差し引いても前哨戦とはいえ、掲示番外から本番で一変するケースは稀。過信は禁物としておきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは月曜中山12R「3歳上500万下」芝1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された11番サトノキングダムだった。

『間隔を取って立て直した降級の前走で2着と取りこぼしたものの、この中間はウッドで長目から時計を出して自己ベストをマーク。ひと叩きされて急激に良くなってきたサトノキングダムが軸馬。休養前は1000万で2着3回5着1回という実績がある馬。伸び倦ねて唯一、馬券にならなかった一戦でも0秒2差と地力上位は歴然。極端な馬場悪化だと持ち味を削がれる危険はあるが、馬場は明らかに回復傾向。能力と地力の高さには太鼓判が押せるだけに今回はまず勝ち切れるとみた』という見立て。

6番マイネルザウバアが積極的にハナを切り、7番ハナレイムーン、2番クインズラミントン、12番マコトグラディウス、4番ヴィガーエッジらが自然体から前々で流れに乗り先行集団を形成。軸馬11番サトノキングダムは出脚が付かず若干出遅れ、出たなりの後方12・13番手となったがこれはある意味想定内の位置取り。淡々とした流れのまま1000m通過62秒2のスローペース。軸馬11番サトノキングダムは定石通り向正面半ばから動き出し、外目から一気に進出を開始。3コーナーでは好位3番手まで押し上げ、前を行く6番マイネルザウバアと7番ハナレイムーンを射程圏に入れて勝負の直線へ。主導権を握り、まんまとマイペースに持ち込んだ6番マイネルザウバアが二の脚を使って粘り込むところに、終始番手を追走していた7番ハナレイムーンが一完歩ずつ差を詰め、軸馬11番サトノキングダムも同様にこれらを猛追し、坂上では三つ巴の勝負に。結局最後は終始番手で楽なペースに乗じて脚を溜められた7番ハナレイムーンが軸馬11番サトノキングダムをクビ差凌いで1着でゴール。2着に軸馬11番サトノキングダム、3着には3/4馬身差で6番マイネルザウバアが入線。この結果により、「馬連7-11、330円」&「3連複6-7-11、1,180円」のダブル的中。人気サイドでの決着だったことにより、馬連配当こそ堅かったものの、サポートにて「ここは馬連&3連複で勝負」と断じて提供に踏み切ったことに加え、週を締めくくるラストの勝負鞍とキッチリとモノにしたことで、この配当にもかかわらず会員の方々からの反響は思いの外、大きかった。その意味では、重みと共に価値のある的中鞍と言えよう。

月曜中山9R「白井特別」や重賞、さらに土日の勝負鞍におけるサポートでのワイド的中など、随所に的中はお届けできた先週末だが、弊社予想部が今ひとついい波に乗れていないことは事実。しかし、開催はまだ半分を経過したばかり。反転攻勢の時間も手立ても十分に残されている。会員の方々には、逆襲を誓う今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。

9/9 9/10 4回中山・4回阪神1日2日目

開催替わり一発目の的中劇 ~土曜中山7R・3歳上500万下~

スプリント路線の巡りは実に早い。秋開幕の今開催最終週にG1「スプリンターズS」が組まれる関係上、開幕週の「セントウルS」が実質的な最終トライアルとなる。個人的には、かつてのように暮れの中山開催に「スプリンターズS」を施行した方が総決算の趣があるとは思うのだが……。閑話休題。その「セントウルS」を制したファインニードルの騎手・Mデムーロジョッキーがトップジョッキーらしい騎乗を見せた。前走「北九州記念」でスムーズさを欠く不本意な競馬で5着だったことから、キッチリと軌道修正して全くロスのない、スムーズな競馬で好位から抜け出しで快勝。このあたりがリーディング上位を争うトップジョッキーたる所以。改めて騎手の技量の重要性を痛感した次第。当然のことながら、本番『スプリンターズS』でも有力の一頭だろう。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山7R「3歳上500万下」ダ1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された12番フェニックスマークだった。

『まだデビューからわずか3戦とキャリアの浅さはあるものの、久々+昇級に加えて好メンバー相手の前走でも勝ち負けしたように、本来500万は通過点になるレベルの素質馬。前走の勝ち馬は続く昇級の次走でも2着しているように、久々ではさすがに相手が悪かっただけ。未勝利勝ちがこの中山ダート1800mでコース替わりも不問。降級馬3頭と決して楽な組み合わせではないが、ひと叩きで順当に良化してきた今回は位置取りや流れがどうであろうとアッサリ抜け出してくれるだろう』という見立て。

抜群のスタートから主導権を奪った8番カブキモノがハナを切る展開。番手に最内枠から1番ミラクルウイング・13番ディアクーシーが続き、以下、6番ルミナリースピン・10番ベラポーサ・5番マイネルネッツと続きこのあたりは一団を形成。軸馬12番フェニックスマークも周りの出方を見ながら、これら先行勢を見る好位後方を追走していく。1000m通過61秒5の淡々としたミドルペース。3コーナー手前から徐々にペースアップし、好位追走の各馬が逃げる8番カブキモノとの差を徐々に詰めにかかる。直線に入り、4コーナーを先頭で回った8番カブキモノをめがけて後続各馬が殺到。しぶとく粘っていた8番カブキモノだが、好位勢から早めに動き出した5番マイネルネッツが直線半ばでこれを捕らえて先頭に躍り出る。勝負どころでの手応えが一瞬怪しく思えた軸馬12番フェニックスマークだが、エンジンがかかってからは一頭だけ違う脚色でグイグイ前との差を詰め、最後は早め抜け出しから押し切りを図った5番マイネルネッツを3/4馬身差差し切って1着でゴール。2着に5番マイネルネッツ。3着には大きく溝をあけられたものの、地力の高さでしぶとく粘り込み8番カブキモノが入線。この結果により、「馬連5-12、1,540円」の的中。休養明けで不当に人気を落としていた8番人気のマイネルネッツを抜けることなく対抗馬指名し、開催替わりの一発目の勝負鞍でキッチリと仕留めてみせた次第。

今回斬った前記、土曜中山7Rに関してはこれはこれで全く問題ないが、その後波に乗ることができず、残念ながら他の勝負鞍は今ひとつ煮え切らない結果となった開幕週。ただ、そんな中でも結果として実ることはなかったとはいえ、いわゆる「置きに行く」のではなく「攻めの姿勢」を貫いたことは必ず今後に繋がるはず。ハナ差クビ差の取りこぼしでも結果が全てのこの業界。そのことについては予想部には猛省を促すとともに、今週末までの僅かな軌道修正を強く要望しておく。

9/2 9/3 2回新潟・2回小倉11日12日目・2回札幌5日6日目

勝負のローカル最終週へ ~日曜新潟9R・両津湾特別~

平坦小回り1200mという『昔ながらの』レース条件で行われる「小倉2歳S」は、言うまでもなく早熟性とスピードの勝負。半端な将来性などはむしろ不要。無用の長物と言っていい。今年もその通りの結果になった。3F通過33秒3という猛烈なハイペースで引っ張ったモズスーパーフレアのウリは無論スピード。同馬に関してはハミをがっちり噛みっぱなしの逃げでさすがに最後は止まったが、それを好位追走から一気に伸びて最後1馬身1/4突き抜けたアサクサゲンキの大人びたレースぶりは、まさに早熟性以外のなにものでもない。2着アイアンクロー、3着バーニングフレアともに距離的には1400mが限界の印象で、それでさえ他馬が成長してくる前の2歳時だけのこと。それ以降は忘れられる運命だが、いずれ短距離専用馬として甦る可能性はある。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜新潟9R「両津湾特別」ダ1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された3番スペリオルシチーだった。

『本日イチオシの勝負鞍。未勝利圧勝から中2週で臨んだ昇級の前走の勝ち時計は1000万でも優に上位争い可能なレベル。外を回す正攻法の競馬で3/4馬身届かず2着惜敗だったスペリオルシチーは500万では一枚上の能力の持ち主であることは間違いなし。これが不動の軸馬。今回は中1週と間隔を詰めての臨戦だが、この中間はしっかり時計を出しているようにデキ落ちは皆無。前走と同条件&コースなら能力通りの評価でOK。昇級の前走で一気に1秒5も時計を詰めたように流れに応じての対応力もあるだけに、今回は普通に回って来れれば力の違いを見せてくれるはずだ』という見立て。

レースをリードしたのは大方の予想通り10番タイセイストーム。6番ナンヨーファミユが続き、軸馬3番スペリオルシチーは好位3番手を難なく追走。2コーナーを回って向正面に入り隊列が決まり、淡々とした流れで1000m通過62秒4のミドルペース。ただでさえ前有利の新潟でこのペースなら完全に後方追走組は出番なし。4コーナーから直線に入り、終始マイペースで逃げた10番タイセイストームが二の脚を使って後続を突き放しにかかるが、好位の内々でガッチリ脚を溜めていた軸馬3番スペリオルシチーが直線で外に出して追い出されると一気に脚を伸ばしてくる。脚色の差は歴然で直線半ばでアッサリ逃げた10番タイセイストームを交わすと一方的に差を広げ、最後は5馬身差の圧勝でゴール。それをただ一頭懸命に追いすがったのは逃げた10番タイセイストーム。終始マイペースで運べたことでこれが最後までしぶとく粘り込み2着を確保。更に1馬身1/4差で3着には12番キングドラゴンが入った。この結果により、「馬連3-10、630円」の的中。無論大イバリできるような配当ではないが、週イチオシ鞍と断じた勝負どころで、一点目の大本線的中というあたりに一筋の光明を見出したい。

夏のローカル最終週は、ハナ差、クビ差の取りこぼしが相次ぎ、上記ひと鞍の的中のみと残念ながら熱望した大喝采の大団円とはならなかった。例年のアベレージと比較しても、6〜7本程度、的中数も少なくご期待に反する結果となったことはこの場でお詫び申し上げたい。ただ幸いなことに夏のローカル開催も先週末で終了。今週末から中山・阪神へと舞台を移し、大収穫の秋中央開催へと突き進む所存。その端緒となる今週末の提供を大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。