3/10 3/11 2回中山・1回阪神5日6日目・2回中京1日2日目

そろそろ爆発力のある的中を ~土曜阪神6R・4歳上500万下〜

トライアル「フィリーズレビュー」が終わって、そろそろ「桜花賞」での構図が見えてきた今年の3歳牝馬クラシック戦線。今年初戦の「チューリップ賞」を順当勝ちした2歳女王ラッキーライラック、2着のマウレア、3着のリリーノーブル。戦ってきた相手関係はもちろん、「阪神JF」の上位3頭そのままとなった「チューリップ賞」を考えると、当然この3頭が順当に人気の中心となりそうだ。これに加わるのが先週施行された「フィリーズレビュー」の勝ち馬リバティハイツだが、本番で魅力なのは2着アンコールブリュ。ただし、「フィリーズレビュー」はメンバー的にレースレベル自体が? 重賞のペースにも難なく対応し、外から唯一一頭だけ猛追したアンコールブリュの決め手は紛れもなく一級品で底を見せていない魅力十分だが、前記の通りレースレベルに疑問符がつくうえ、1600m→1400m→1400mと一見不可解なローテーションからも「チューリップ賞」組の3頭からは一枚割引いて考えた方が良さそう。もうひとつのトライアル「アネモネS」の1、2着馬ハーレムライン&レッドレグナントも同様。少々面白味に欠けるが、こう考えると今年の「桜花賞」は「チューリップ賞」好走組の3頭がそのまま有力であることは間違いない。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神6R「4歳上500万下」ダ2000m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された9番サウスオブボーダーだった。

『結果的に前走のサウスオブボーダーは内枠で揉まれるのを嫌い、後方からの競馬をしたことが全てだった。行った行ったの逃げ・先行馬決着のなか、それでも直線は際立つ伸びを見せて3着まで追い込んだことが地力上位の証。出走メンバー中最速の上がりをマークしているのだから、現級上位の脚力の持ち主であることは誰の目にも明らか。前走でレース内容に幅が出たことは大きな収穫だが、この組み合わせなら自然体からある程度のポジションが取りは容易い。ならば、地力の違いで圧倒する可能性が極めて高く、気難しい面を出さなければ楽勝まで見込める組み合わせなだけに軸馬に推す』という見立て。

スタートから躊躇なくハナを切った外枠から10番ソニックアロー。スッと2番手につけたのは8番ナムラスパルタクス。以下軸馬9番サウスオブボーダー、7番ハギノグランコート、4番シェアザモーメントと続く隊列。特に出入りのないまま1000m通過62秒3の淡々とした平均ペースで流れ、4コーナーから直線へ。逃げた10番ソニックアローと番手の8番ナムラスパルタクスこそ、後続の押し上げも早く、早々に手応えが怪しくなるが、軸馬9番サウスオブボーダーを筆頭に差のないポジションでレースを進めた先行勢はいずれも余力十分に直線の追い比べに。一旦は先頭に躍り出てそのまま押し切るかに思えた軸馬9番サウスオブボーダーだが、これをピッタリマークしていた7番ハギノグランコートが直線で急追。坂上で軸馬9番サウスオブボーダーをアッサリ交わすと後続との差をジリジリと引き離し1着でゴール。焦点は2着争いに。早め先頭からしぶとく粘る軸馬9番サウスオブボーダーに4番シェアザモーメントと後方から一気に追い込んできた5番ジョースターライトが差を詰めて3頭横並びでゴールしたが、最後は軸馬9番サウスオブボーダーが、5番ジョースターライトの強襲をハナ差凌いで2着を確保。この結果により、「馬連7-9、640円」の的中。配当的には地味ではあるが、週一発目の勝負鞍でキッチリと的中をお届けしたことについては、一定の評価をいただけるものと自負している。

他にも直線は3着馬に7馬身差をつけ、見ていて安心安全のマッチレースとなった土曜中京12R「瀬戸特別」や、勝負鞍ではないものの、土曜中山10R「サンシャインS」でも5番人気のグラッドシエルを軸馬に抜擢し、馬連好配当的中をお届け。ただし、肝心要の勝負鞍においては最低でも「あと一本」欲しかったところが本音。確かに弊社のスタンスを崩さず、流れを掴む意味でも土曜にキッチリ的中させたことは評価できるが、『そろそろ爆発力のある的中を出してくれるだろう』と信頼を寄せてくれている会員の方は少なくない。予想部には高いハードルではあるが、それを実現してこそ同業他社と一線を画す所以。今週末以降の更なる発奮を強く要望しておく。

今週末には「フラワーC」「スプリングS」「阪神大賞典」、さらに「ファルコンS」と、G1前哨戦を筆頭に4重賞がスタンバイ。そして翌週に控えるのは春のスプリント王決定戦となるG1「高松宮記念」。否応もなく競馬の季節はどんどん進んでいく。これまで以上に弊社アスコットシステムズに多大なるご期待をお寄せ頂きたい。