6/9 6/10 3回東京・3回阪神3日4日目

大本線での的中鞍 ~土曜東京8R・3歳上500万下〜

牝馬限定戦とはいえ重賞未勝利のレイホーロマンスが1番人気。このことひとつとってみても混戦ムードに拍車がかかった「マーメイドS」。押し出される形で軽ハンデでミリッサ・「福島牝馬S」勝ちのキンショーユキヒメといったあたりが人気となったが、勝ったのは内枠&ハンデ51で10番人気と評価を落としていたアンドリエッテだった。ハンデや馬場に恵まれたことはもちろん、歳を重ねるごとにズブさが出てきたことが最大の勝因。互角のスタートを切って重賞でようやく勝ち負けに持ち込んだワンブレスアウェイのクビ差2着も立派だが、この一事で「古馬牝馬勢のレベル云々」という話は時期尚早。毎年、この時期以降の重賞は世代レベルに関係ないもの。レベル比較は秋以降の話。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京8R「3歳上500万下」ダ1600m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された14番ダイワエトワールだった。

『前2走、1000万で4・1番人気→2・2着という格上馬のダイワエトワールが軸馬。デビュー2戦目にダートに路線変更してから一度も崩れを見せておらず、500万での地力上位は明らか。この中間も坂路で丹念に乗り込まれデキは高いレベルで安定。今回と同じ東京1600mダートで未勝利勝ち&1000万2着の実績があり条件も不足なし。加えて、前走0秒1差だった勝ち馬は次走も1000万で2着だし、3走前に500万を勝ち上がった際の2着馬もその後、500万1着→1000万でも2着に力走。もっと上を目指せるレベルの馬なだけに、降級のここは一発で勝ち上がれるだろう』という見立て。

好スタートを切った軸馬14番ダイワエトワールが労せず自然体でハナを切るも、その内から12番プロディジャスが並びかけてハナを主張。さらに8番ショーカノンも積極的に先行し2番手をキープ。軸馬14番ダイワエトワールは馬の気分を損ねず、行きたい馬に行かせて外目の3番手、絶好位。一旦は隊列が落ち着くかに思えたが、14番ホノカもグイグイ前に押し上げ、以下、15番アポロマーキュリー、10番モリトシラユリなどもほぼ差がなく追走。中団〜後方追走の馬たちも離されることなく全馬一団で前半3F通過36秒6の平均的な流れ。後方を追走していた5番パイルーチェと7番フクサンローズが3コーナー手前からマクリ気味に進出を開始。一気にペースが上がり、4コーナーでは軸馬14番ダイワエトワールが先頭に立ち直線へ。早めに先頭へ躍り出た軸馬14番ダイワエトワールを目標に後続各馬も追撃を開始。馬なりのまま手応え十分の軸馬14番ダイワエトワールは直線半ばでようやく追い出しを開始すると、後続との差をジリジリと広げ、完全な地力勝負に持ち込む。当然、軸馬14番ダイワエトワールに追いすがるのは15番アポロマーキュリー、5番パイルーチェ、そして7番フクサンローズといった地力上位の面々。残り100mでも脚色が鈍らない軸馬14番ダイワエトワールに最後は7番フクサンローズが唯一差を詰めて、1馬身1/4差まで詰め寄ったところがゴール。地力の違いを見せつけた軸馬14番ダイワエトワールが全く危なげのない走りで1着。2着に7番フクサンローズ、3着には終始軸馬をマークして好位からしぶとさを見せた15番アポロマーキュリーが入線。この結果により、「馬連7-14、410円」の的中。週を通じて全体的に「どこで勝負するか」、レース選定が非常に難解だった先週末。この東京8Rも非常に地味な的中配当ではあるが、対抗1点目との大本線での的中だったし、この時期の条件戦は降級4歳馬と3歳馬が圧倒的に強さを発揮するもの。それがため、必要以上に人気が集中する。このレースがまさにそのパターンだった。残念ながら配当まで操作することはできない以上、これはこれで由とするしかあるまい。

他にも日曜阪神10R「加古川特別」「3連複8-13-14、620円」をサポートにて的中。ただ、全体を通じてみれば、開幕週しかり、まだまだ流れに乗れていない印象。予想部には今開催残り2週での奮起に期待したい。

東京・阪神開催は2週残しているが、今週末からは函館開催も開幕し、いよいよ夏のローカル開幕が近づいてきた。お付き合いの長い会員の方ならよくご存知の通り、弊社アスコットシステムズはこの時期を莫大な稼ぎどころとしてきた。「夏のローカルは馬券休み」という方も少なくないようだが、我々に言わせれば『もったいない』のひと言。むしろここからが大勝負、なのだ。手ぐすねを引いて待っていた夏競馬。本格的な夏のローカル開催は今月末からとなるが、まずはその入り口となる今週末を楽しみにお待ちいただきたい。