9/8 9/9 4回中山・4回阪神1日2日目

週を締めくくる的中鞍 ~日曜阪神12R・3歳上500万下〜

サマーマイルシリーズの最終戦「京成杯オータムハンデ」(中山、芝1600m)は、ルメール騎手騎乗のミッキーグローリーが4連勝で重賞初制覇を飾った。勝因は「1800mでは距離が若干長く、マイルへの距離短縮が良かった」と言うように、馬の能力を信じてスムーズな競馬ができたこと。5F通過58秒1のミドルペースを読んで、3コーナーから動きだし、長くいい脚を使える同馬の持ち味をフルに発揮できたことが大きい。それが、直線での伸びにつながった。比較的小粒なメンバーのハンデ重賞なだけに、この勝利だけでG1云々は早計ではあるが、今の充実ぶりをもってすれば今後もかなり楽しめそうだ。「1番人気は勝てない」というジンクスが長年続いた同レースだが、ここにきて1番人気が3年連続制覇。調教技術の進歩や短期放牧によるローテーションの変化しかり、エアレーション作業やエクイターフの導入に伴う馬場の変化など、馬券的見地から考えれば、過去の傾向は今後さらに意味を成さなくなるかもしれない。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神12R「3歳上500万下」ダ1400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された15番サヴィだった。

『降級後は夏場を休養にあててこの開催を目標に仕上げてきた印象のあるサヴィ。今回は5月末以来の実戦となるが、同じく久々で体調が伴わなかった前走時の状態とは雲泥の差。前走惨敗は距離もあったのだろうが、とにかく、中間から直前の動きが目立つ。元々鉄砲実績のあるタイプだし、前走とは異なり今回は1000万でも強敵相手に勝ち負けしてきた距離1400m。明らかに一枚上の脚力があるだけに、久々を割引いても降級のここで逆らう意味はない。直線難なく抜け出してくるはずだ』という見立て。

大外枠から抜群のスタートダッシュを決めた軸馬15番サヴィだが、無理にハナを主張することなく内の出方を伺いつつの先行策。替わって3番ヌーディーカラーが内から積極的にハナを主張。軸馬15番サヴィはスッと番手で流れに乗り、差がなく14番ブライトエンパイア、11番アドマイヤロマンと続き、さらに4番ハッシュタグ、12番クリノアントニウスあたりまでで先行集団を形成。前半3F通過35秒1の淡々としたミドルペース。逃げ・先行勢の隊列変わらぬまま勝負どころの4コーナーへ。直線を向いたところでハナを切った3番ヌーディーカラーが一旦は後続を突き放しにかかるが、その差はなかなかひらかず、むしろ好位勢の脚色が優勢。なかでも軸馬15番サヴィは抜群の手応えのまま追撃態勢に入ると一気に差を詰め、前を行く3番ヌーディーカラーをアッサリと捕らえて先頭に立ち、そのまま優々と1着でゴール。焦点は2着争いに。しぶとさを見せていた3番ヌーディーカラーだがラスト50mあたりで力尽きてジリジリと脱落。替わって終始これをマークしていた14番ブライトエンパイアと4コーナーで5番手まで浮上してきた9番グリーリーグローリの2頭の2着争い。雁行のまま馬体を併せて追い比べとなったが、最後は9番グリーリーグローリがハナ差退けて2着を確保。1着軸馬15番サヴィ、3馬身1/2差2着に9番グリーリーグローリ、ハナ差3着に14番ブライトエンパイアが入線。この結果により、「馬連9-15、520円」の的中。開幕週で非常に難解なレースが多かったなか、週を締めくくるラストの勝負どころをきっちりとモノにできたことは一定の評価をいただける内容ではある。

痛恨の出遅れや軸馬3着による取りこぼしもあっただけに開幕ダッシュとはならなかったが、他にも土曜中山10R「鋸山特別」の馬連や勝負鞍ではないものの、土曜中山9R「アスター賞」では3連単の的中。土日を通じて随所に的中をお届けし、まずは堅調な滑り出しとなったアスコット。後はこの時期だけに勝負鞍だけでなく重賞戦線においても『爆発力のある的中』をお見せするのみ。無論、それに関しても態勢を整えて秋のG1戦線を迎える所存。引き続き今週末以降の提供に多大なるご期待をお寄せいただきたい。