3/2 3/3 2回中山・1回阪神3日4日目・1回小倉7日8日目

貴重な的中鞍 ~日曜小倉9R・4歳上500万下〜

「弥生賞」は「皐月賞」の最重要トライアルと云われるレース。勝ったのは8番人気と低評価だったメイショウテンゲン。有力どころは馬場を意識してかいずれも内ラチ沿いの好位をキープ。重馬場とはいえ1000m通過61秒8はスローではなくミドル。見た目以上に内の馬場が悪化していたのだろうが、馬券になった上位3頭はいずれも外を回して伸びて来た。勝ったメイショウテンゲンが本番「皐月賞」でも有力の一頭に浮上したことは認めるが、鞍上・池添騎手も口にしていた通り「馬場が味方した」ハマった勝利であることは間違いなく、実際のところ今回の上位入線馬がそのまま=「皐月賞」に直結するとは到底思えない結果。重賞実績のある4着ニシノデイジー、7着ラストドラフトの人気2頭はいずれも勝ち馬とは逆に馬場に泣いたクチ。本番での巻き返しは容易に想像ができる敗戦といえるだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉9R「4歳上500万下」ダ1700m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された14番ペプチドバンブーだった。

『休み明けに加えて昇級初戦となった前走で強敵シュプリームゾーン(次走1000万特別3着)にハナ差2着と力走したペプチドバンブーが軸馬。その前走は+18キロと大幅馬体増だったが、全く太目感はなくほぼ成長分。また精神面の幼さが抜けていない現状ではあるが素質は相当なモノ。道中で気を抜く面があるため、今回はブリンカーを着用。馬場も不問で久々を叩いた上積み十分の今回、馬具の効果で最後まで集中して走れれば直線差し切りが期待できるとみた』という見立て。

レースは好スタートを切った9番ミンナノシャチョウの逃げ。8番ブロンズケイ、16番アドバンスマルス、13番オーケストラ、さらに1番インペリオアスールもダッシュを利かせて好位を取り、このあたりまでが一団で先行集団を形成。軸馬14番ペプチドバンブーは先行集団を見る外目の6番手追走。澱みのない流れとなり、1000m通過60秒2というハイペース。ただ、このペースでも脚抜きの良い不良馬場ということもあってか、4コーナーに差し掛かっても先行勢の脚色はまだまだ余裕アリ。直線に向いて先頭で回った9番ミンナノシャチョウこそ早々に脱落するも、13番オーケストラ、16番アドバンスマルス、そしてジンワリとポジションを上げた軸馬14番ペプチドバンブーが3頭雁行で追い比べに。一旦は軸馬14番ペプチドバンブーが差し切る勢いを見せたが、そこから13番オーケストラが盛り返して最後は1/2馬身差振り切って1着でゴール。2着に軸馬14番ペプチドバンブー、そこからクビ3着に16番アドバンスマルスが入線。この結果により、「馬連13-14、650円」の対抗一点目の大本線で的中。後述するが、先週においてはこれが貴重な的中鞍となった。

他にも土曜重賞「オーシャンS」の3連複や勝負鞍ではないものの土曜阪神9R「千里山特別」の馬連などで的中をお届けできたものの、残念ながら肝心の勝負鞍においては今回斬った日曜「小倉9R」のひと鞍のみ。「差し届かず軸馬3着」の土曜中山10Rや日曜阪神7Rなど、取りこぼしという以外の言葉がない勝負鞍も存在する。力量的に勝ってあたり前の馬が取りこぼすことは競馬において珍しくないし、その悪い流れが重なったことは事実ではあるが、絶好の開幕ダッシュを決めた翌週で会員の皆様の期待も大きかっただけに、それにしても……、という思いは少なからずある。今後より一層の慎重かつ冷静な軸馬&対抗馬選定を予想部には要望したい。

とにもかくにも、結果には結果でお応えするしかない。また「2週続けて悪いことは起きない」というのも弊社創設以来の厳然とした事実。そのことはお付き合いの長い会員の方なら先刻ご存知のはず。裏開催も小倉が先週末で終了となり、今週末からは中京開催が開幕。妙味十分の勝負鞍候補が存在する今週末、反転攻勢を期す弊社により一層のご期待をお寄せいただきたい。