4/6 4/7 3回中山・2回阪神5日6日目・1回福島1日2日目

3連複の有効活用 ~土曜阪神9R・丹波特別〜

「桜花賞」が終わり、今週末はいよいよ3歳牡馬クラシック第一弾「皐月賞」が行われる。ある程度有力馬が絞られた牝馬勢とは異なり、牡馬勢の方はかなり混沌としている雲行きだ。まずは2歳チャンプのアドマイヤマーズ。年明け初戦の前走「共同通信杯」で初めて土が付いたが、ハナを切って勝ち馬に上手く乗られた結果の敗戦。後続には4馬身差を付けているのだから評価を落とすことは一切なし。今回はさらに距離が伸びるが好位抜け出しの安定した取り口からも「皐月賞」向きであることは確か。おそらく人気ではこれを上回る可能性が高いのがサートゥルナーリア。デビューから3連勝で年末のG1「ホープフルS」を快勝。ラストで流す余裕があったのだから、これも相当な大器。また、大物感という意味でヒケを取らないのが、これまた3連勝で「共同通信杯」を勝利してみせたダノンキングリー。「共同通信杯」では前記アドマイヤマーズを並ぶ間もなく交わしている。サートゥルナーリアとダノンキングリーの無敗馬2頭も当然有力。最重要トライアル「弥生賞」を完勝したメイショウテンゲン。地味な血統&馬名だが、相手なりに走れてまだ大きく崩れていない強みがある。ただしこの馬、「弥生賞」は力のいる馬場で条件が噛み合った感もあり、お世辞にも良馬場の決め手勝負向きとは言えない。当然、立ち回りの巧さで上位進出を目論む。他にも重賞2勝のニシノデイジー&ファンタジスト、素質互角でオープン特別連勝中のヴェロックス、さらにシュヴァルツリーゼ・ラストドラフト・サトノルークス・ランスオブプラーナなど、なかなかのラインアップ。無論、弊社としてはこの大一番も勝負鞍候補のひとつとして捉えている。今週末にもアツイご期待をお寄せいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神9R「丹波特別」芝1600m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された3番エクレアスパークルだった。

『久々もこの中間の動き絶好で、5歳を迎えていよいよ本格化してきた印象のあるエクレアスパークルが軸馬。前走は1800m戦で大逃げを打って500万を勝ち切ったが、1600mの通過タイムは同日1000万の勝ち時計より0秒5速く、前週のG1「マイルCS」よりも0秒4速い優秀なモノ。自身でラップを刻んで出した時計であり、引っ張られて出した時計ではないだけにその価値は極めて高い。ここまで距離1800mと2000mにこだわって使われてきたが、前走の内容から距離短縮は明らかに好材料。ここは先行馬はいても主張すればハナを切れる組み合わせだし、元々、1000万でも2着の実績があるように昇級も不問。前走同様の競馬ができればまず勝ち負けになるはずだ』という見立て。

抜群のスタートを決めた軸馬3番エクレアスパークルだが、ハナを主張する素振りも見せず、最内枠からダッシュを利かせた1番モズダディーが逃げる展開。押して4番ミトノグラスが2番手で続き、この2頭が後続を引き離して先導。そこから4馬身ほど離された好位に軸馬3番エクレアスパークルと2番ドウディが馬体を並べて3、4番手追走。さらに3馬身後方の中団に5番エルプシャフト、7番アクセラレートが続き、以下、後方一団の縦長の隊列。淡々としたスローペースで流れ、3コーナー手前から中団待機の5番エルプシャフトがジンワリと動き出しを開始。この動きに合わせて後方待機勢も前との差を詰め、4コーナー手前では馬群が一気に凝縮して直線へ。レースを先導した1番モズダディーと4番ミトノグラスがしぶとく粘るところに、外から軸馬3番エクレアスパークルと6番エイシンスレイマン、さらに馬群のあいだを割って5番エルプシャフトの3頭が脚を伸ばして追い比べに持ち込む。一旦は内から完全に抜け出した5番エルプシャフトだが、これに軸馬3番エクレアスパークルが一完歩ごとに詰めより、最後は2頭並んでゴール。写真判定の結果、軸馬3番エクレアスパークルと5番エルプシャフトが1着同着。3着に逃げ粘った1番モズダディー、さらに3/4馬身差4着に6番エイシンスレイマンが入線。この結果により、「馬連3-5、940円&3連複1-3-5、730円」のダブル的中。モズダディーとの2頭軸3連複も提供した予想部の作戦勝ちという印象。この程度のダブル的中はよくある的中例ではあるが、3連複は時として有効な武器となることを示した一例と言えよう。

今開催前半2週のような胸のすくような好配当的中とはいかなかったが、他にも日曜中山8Rで手堅く的中をお届けし、キッチリ的中率50%をキープ。また、3歳クラシック第一弾となったG1「桜花賞」での3連複的中など、重賞予想も相変わらずの好調振り。安心・安全に加えて全体を通じて安定した結果をお届けした開催3週目となった次第。

好調のまま迎える今週末の牡馬クラシック第一戦「皐月賞」。そして一週置いて「天皇賞・春」と、いよいよ春競馬は佳境を迎える。レースとしての楽しみはもちろん、馬券的にも実に興味深い。開催3場から選りすぐりの勝負鞍をお伝えすること。それはこれまでもこれからも不変。大いなるご期待のうえ、今週末をお待ちいただきたい。