7/6 7/7 2回福島・3回中京3日4日目・2回函館1日2日目

イチオシ鞍での的中劇 ~日曜福島8R・3歳以上1勝クラス~

先週末、中京で施行されたダート重賞「プロキオンS」。逃げ馬が多く出揃いハナ争いの激化が予想されたが、意外なほどスンナリとマテラスカイが先制。3F通過33秒3~レース上がり47秒9-36秒9とさすがにペースは速くなったが、昨年は同様のラップで後続に4馬身差の完勝劇を演じたマテラスカイ。そのまま押し切るかに思えたが、予想外に直線でバッタリ止まって4頭にも先着を許したあたり、歳を重ねたことで、一層、スプリント色が強くなったように思えた敗戦。道中で掛かるようなそぶりもあっただけに、それは明らかだろう。勝ったアルクトスを筆頭に、2着ミッキーワイルド、3着ヴェンジェンスの3頭はいずれも2連勝で駒を進めてきた、いわゆる上がり馬。今年は実績より勢いが勝った結果となったということ。それにしてもメンバーの揃ったここで勝つのだからアルクトスの成長は目覚ましい。距離はマイルの方が良さそうなだけに、今年一年でどれだけ強くなれるか、今後G1でも注目したい一頭だ。

それでは本題へ。今週斬るのはイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜福島8R「3歳以上1勝クラス」芝2000m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された8番パッシングスルーだった。

『今週イチオシの勝負鞍。休養明けで距離延長となった前走2000mの「フローラS」で0秒1差4着に力走したパッシングスルーが不動の軸馬。まだキャリア3戦の同馬だが新馬勝ち直後に「シンザン記念」→「フローラS」といずれも重賞で連続4着という実績の持ち主。再度間隔はあいたが、前走も3ヶ月半振りの臨戦だったように久々は不問のタイプ。この中間は一週前に美浦坂路で51秒台の自己ベストをマークしたように、休養前より攻め馬で動けるようになっており仕上がりも文句なし。加えて、本日の福島9R「織姫賞」と両睨みだったが、相手関係を考慮して平場戦のこちらを選択。見え見えの勝負気配だが、戦ってきた相手関係からもここはあっさり突破してくれるはずだ』という見立て。

レースは、大外からスタートを決めた13番カイザースクルーンがハナを主張。番手に7番キングポセイドンが続き、好発を決めた軸馬8番パッシングスルーは無理なく好位3番手を追走。5番サンライズサーカスも同様の位置で流れに乗り、以下、2番アトムアストレア、12番イルルーメ、9番サンメイコンが続いて先団を形成する。人気の一角10番ハギノカエラ、11番マジストラルの2頭は後方でじっくり脚を溜める競馬を選択。隊列もやや縦長となる。道中も大きな変動なく1000m通過59秒7という澱みのないミドルペース。3コーナー手前から後方勢も差を詰めに掛かって馬群が凝縮し、レースは最後の直線へ。他馬を尻目に軸馬8番パッシングスルーは手応え十分のまま、早めに先頭に躍り出て、満を持して追い出しを開始すると後続を全く寄せ付けず、直線半ばでも後続との手応えの差は歴然。そのまま押し切って難なく1着でゴールし、焦点は2着争いに絞られる。早めに抜け出した軸馬8番パッシングスルーに追いすがる先行勢の脚色が明らかに鈍るなか、後方から捲り気味に上がってきた10番ハギノカエラが直線では一気の伸び脚で先行勢を飲み込み2着を確保。同様の競馬で後方から脚を伸ばした11番マジストラルが追い込み3着入線。この結果により、「馬連8-10、460円」の的中。地味めの配当ではあったが、勝負度合の高い『週イチオシの勝負鞍』で、しかも一点目大本線による的中。そのあたりに一定以上の評価がいただけるものと自負している。

他にも日曜函館11R「マリーンS」でも大本線で難なく的中させ、大混戦だった重賞「七夕賞」においても、12番人気と不当に評価を落としていたロードヴァンドールをきっちり対抗馬に加えて、「3連複9-12-15、31,460円」の特大万馬券的中をお届け。全体を通じてみれば開催2週目でまだ完全に波に乗り切れてはいないが、それでも週ラストの提供となった重賞「七夕賞」を的中で締めくくり、良い形で翌週に繋がる結果で締めくくった次第。

例年、ガチガチの本命決着か、はたまた大波乱か。両極端な結果となる傾向にある非常に難解なローカル開催前半戦のこの時期。「競馬に簡単なレースなどひとつもない」のはもちろんだし、「軸馬&レース選択」の決定の難しさは百も承知。だが、それこそお客様が弊社に期待している部分である。そのことを徹底させて今週末以降の予想に臨んでいく所存だ。ロングランの函館開催、そして福島・中京開催もいよいよ終盤にさしかかる。特別戦の登録メンバーを俯瞰すると、そろそろ勝負気配という馬が少なくない。提供のその時を楽しみにお待ちいただきたい。