3回中山・2回阪神1日・2日目 1回中京9日・10日目

単勝馬券の効用とは ~土曜中山12R 4歳上500万下~

「単勝の提供が多いのはなぜ?」というご質問を複数の会員の方からいただいている。この場を借りて簡単にお答えしておこう。無論いくつか理由はあるのだが、一番大きいのは『買い目(目数)を絞れるから』ということ。数字を挙げて説明しよう。例えば「軍資金2000円。これをとりあえず10000円にしたい」場合。単勝の1点買いなら2000円×オッズ5倍=10000円という単純な計算。これなら、いわゆる『ムダ券』はゼロだ。それでは馬連の2点買いなら? 話を簡単にするために均等買いを前提とする。答えは言うまでもなく1000円×オッズ10倍=10000円だ。しかし実際問題として10倍つく馬連を2点で的中できるだろうか? 断言するが口で言うほど容易いことではない。競馬をやる方なら実感として理解できるはずだ。仕方なく馬連4点買いをすると500円×オッズ20倍という計算になる。おわかりだろうか? 感覚的に言えば『同じ元金を同じ目標額にするめには、買い目が1点増える毎に足し算ではなく掛け算分のオッズが必要になる』ということ。ちなみに3連単の20点買いなら100円×オッズ100倍が絶対条件。単勝ならたった5倍のオッズでOKなのに…なのだ。もちろん2・3着にどんな馬が入ろうと単勝には関係なし、という点も見逃せない。そのことも強調しておこう。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山12R「4歳上500万下」ダート1200m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは3番人気の7番ダイワエンパイア。「昨年9月以来の実戦になるダイワエンパイアだが、先月上旬から丹念に乗り込まれ臨戦態勢は万全。体もキッチリと仕上がっている。今回初のダートだが、血統・フットワークからむしろプラス材のはず。このクラスでは一枚上のスピードの持ち主。先行押し切りに期待する」という見立て。そして最後に『単勝が勝負馬券』ということが明記されていた。レースはスタート決めた軸馬ダイワエンパイアが2番手以下を終始3・4馬身離して逃げる展開。4コーナーから直線に入っても脚いろは全く衰えず後続との差を保ったまま。結局、いわゆる「オイデオイデ」の逃げ圧勝。影をも踏ませず、という形容がピッタリの大楽勝を納めた。良馬場の勝ちタイム1分10秒6は1000万を飛び越えて準オープンでも勝ち負けになる快時計。2着マルターズビクターには3馬身半の大差をつけ、弊社予想部の見立て通り一枚上のスピードを実証して見せた。「単勝7番550円。馬連7-12、870円」のダブル的中。言うまでもなく、ここで強調したいのはダブル的中ではなく「単勝550円」の方だ。これだけの馬の単勝が550円もついたことはむしろ驚異的。ムダ券なしの5.5倍でこのレースでは大幅な黒字収支を達成した会員の方も少なくなかったようだ。今後も随所で旨みのある単勝提供を続けていく所存である。
先週末は土曜日に中山10R「富里特別」も的中させて、良いイメージで迎えた日曜日であったが、残念ながら的中はそこで打ち止め。日曜日に的中をお届けできず、尻つぼみとなってしまった。惜しむらくは日曜日中山7R。軸馬はもちろん、対抗馬も指名しておきながら馬券的に的中をお届けできなかったことは痛恨の極み。これは完全な予想部のミスである。「結果論」と言ってしまえばそれまでだが、それは間違っても弊社が口にしていいことではない。馬連でも好配当決着となっていただけに、会員の皆様にしてみれば、この的中一鞍だけでも収支は大きく違っていたはず。今後こういうケアレスミスのないよう一鞍一鞍、提供の直前まで精査していく所存である。
今後「桜花賞」→「皐月賞」と続いていくG1ロード。そして、その裏に確かにある馬券の勝負どころ。無論、今週末にも興味あるレースは少なくない。弊社が配信する全ての提供にご期待いただきたい。

2回中山・1回阪神・1回中京7・8日目

常に開催全体を見渡す目が必要 ~日曜中京9R 4歳上500万下~

前週に行われたG3「ファルコンS」の決着タイムは1分9秒0。「中京の芝コースも開催が進むにつれて順当に荒れてきた」という印象が確かにあった。そして外差しが利き出したことも通常通りで、想定の範囲内という感じ。ところが、仮柵を設置した先週末の馬場は「これが同じコースなの?」と疑いたくなるほどの様変わり。土曜8R「4歳上500万下」で何と1分7秒9という、「高松宮記念」でも最近は滅多にお目にかかれないほどの快時計が記録された。無論5馬身も千切った勝ち馬が強すぎたこともあるが、他の1200mのレースも好タイム続出。そして呆れ返るほど逃げ・先行絶対有利の傾向が続いた。翌週にG1を控え、主催者自らがレースをややこしくしてどうするの? というのが正直な感想だ。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京9R「4歳上500万下」、ダート1700mの一戦。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的には1番人気となった4番マイネルハヤト。「3戦連続3着ともう一歩詰め切れないマイネルハヤトだが、反面堅実な末脚は高く評価できる。ここは近走に比べると一枚落ちのメンバー構成。いつも通りに回ってくれば自然と着順は上がるはずだ」という見立て。レースは大外からスタートを決めたゴールディーロックが先導する速い流れ。軸馬マイネルハヤトはジックリと中団で脚をタメて行く。そして中京の勝負どころである3コーナー過ぎからスパート。外々を回って一気にマクリ上げ、4コーナーの位置取りは11番グリンガレットと並びの2番手。直線はまさに独壇場。逃げるゴールディーロックをすれ違い様に交わし、並んでいたグリンガレットとの差は見る見るうちに開いた。最後は手綱を絞って余裕綽々のゴール。2着グリンガレットに3馬身半差の大楽勝だった。「単勝4番250円。馬連4-11、1310円」のダブル的中。この単勝配当で「弊社十八番の」とは面映い。まぁ、小さな声で『お馴染みの』程度で済ませておくとして、一応ダブル的中、ではある。馬単の提供に踏み切らなかった最大の理由は提供時点では5倍以上あった軸馬の単勝オッズ。ならば妙味ありとみて「買い」とした次第。結果は半分になってしまったが、いわゆる取りガミは絶対に有り得ないところが単勝の最大のメリット。今後も場面場面で迷わず提供していく所存だ。このレースの他にも日曜中京10R「豊橋特別」、土曜阪神9R「須磨特別」など、相変わらずの安定的中をお届けした弊社。しかし、依然として課題となっているのは決定力不足。最後の詰めを誤って的中を逃すレースが目につく。不的中の大半がそんなレースだ。『軸馬からどこへ何を買うか』、今週末以降は本格的にその点を最大のテーマとして、『質』の向上を一歩一歩おこなっていきたい。
さて、今週末には皆様お待ちかねのG1「高松宮記念」が行われる。言うまでもなくその準備は着々と進んでいるし、いい報告も入ってきている。ご期待の大きさを胸に刻んで事に当たっていく所存であることに変わりはない。とはいえ、勝負どころは「高松宮記念」を始めてとするG1ばかりではない。常々ここで強調しているようにG1の裏にこそ妙味あり、ということも真実。特に開催後半には興味あるレースが集中している印象もある。多くはお伝えできないが『連続開催の後半戦だからこそ狙える馬』の存在。これがポイント。いずれにせよ、今週末の「高松宮記念」はもちろん、開催を通じて楽しみにしていただければ幸いである。

2回中山・1回阪神・1回中京5・6日目

安定的中にプラスアルファーが欲しい ~土曜中山8R 4歳上500万下~

中京開催の最終日に控えるG1「高松宮記念」。その大一番の前に「今開催の中京1200mの傾向はいかに?」という意味で見逃せないレースが「ファルコンS」だ。古馬と3歳馬という違いはあるにしろ、同じ芝1200mの重賞レースだけに注目が集まるのは当然。その「ファルコンS」は今年も18頭フルゲート。外目の枠から好ダッシュを決めたコスモジャイロがハナを切る展開。3ハロン通過33秒8という別段速くもない流れ。2番人気マルブツイースターは好位外目からいつでも動いて行ける態勢。対して1番人気に推されたダノンゴーゴーは例によって後方待機。馬順に大きな変動なく4コーナーから直線、満を持して馬なりのままマルブツイースターが先頭に立つ。完全な勝ちパターンと思われたが、たった1頭だけ追い込んできたのがダノンゴーゴーだった。迷わず大外へ進路を取った武豊。推定上がり34秒1という鬼神の末脚でアッと言う間に突き抜けてしまった。「高松宮記念」では今回以上に『外差し』が効く馬場が予想されるだけに今回のダノンゴーゴーとほぼ同脚質の『アノ馬』はやはり有利なのか。まぁそれはそれとして、この「ファルコンS」の「馬連10-16、660円」は当然のように的中に導いた弊社予想部。欲を言えば1・2着が入れ替わって馬単・馬連ダブル的中といきたかったのだが…。何はともあれ「高松宮記念」の大よそのところは読めた。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山8R「4歳上500万下」、ダート1200m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気の7番クリノラブゴールド。「クリノラブゴールドの前走は4コーナーで包まれ、直線は前が詰まる不利。それでも半馬身差2着だから能力上位は明白だし、本来なら勝っていたレースだ。攻め馬の動き上々で状態は高いレベルで安定している。コース&距離に不安なく中心不動」という見立て。レースは4・5頭一団の先頭争い。しかし3ハロン通過34秒4は、中山1200mダートとしては決して速くない。直線、先団から真っ先に抜け出したエイワナギが独走態勢に入る。それを目がけてクリノラブゴールドとベルモントエアロが2頭並んで追う。結局そのままゴール。写真判定の末ハナ差クリノラブゴールドが先着。もっとも、エイワナギはその3馬身も前で余裕の1着ゴールだったが…。ともあれ「馬連7-10、630円」の的中は果たした弊社予想部。唯一的中という点に光明は見出せるが、相変わらず配当的には不満が残る。正直なところ、不完全燃焼という思いは会員の皆様はもちろん、我々も十二分に感じている。すでに皆様にはお伝えしているが、無論、その点を打開するための策は打っている。次開催から明確にその効果が表れてくると思うが、その前にまずは今週末に表れるはずだ。春競馬前半戦の大ヤマと位置づける「高松宮記念」まであと2週。その軍資金造りとなる今週末の提供にご期待いただきたい。

2回中山・1回阪神・1回中京3・4日目

山場の高松宮記念まであと2週 ~日曜中山9R 房総特別~

皐月賞の最重要トライアル「弥生賞」が終了。そして、この世代初の重賞2勝馬が誕生した。そのマイネルチャールズはこの勝利で中山2000m3連勝。『皐月賞コースを全て異なる戦法で』叩き出した結果だけに、史上稀に見る混戦から頭ひとつ抜け出したことは確か。絶対的な能力差は感じないが、レースセンスの高さ&凄まじいまでの勝負根性で「皐月賞」の一応の主役に躍り出た。賞金が足りなかったブラックシェルにとって「弥生賞」出走の最大の理由は本番の出走権確保。そのため武豊の騎乗法も100%「着取り」だった。もっとも、勝ちに行くレースをして勝てたか否かはまた別の話。マイネルチャールズとの決定的な違いは器用さという点で大きく見劣ること。少なくとも中山2000mの「皐月賞」において、この点は致命傷にもなりかねない。本質的には東京コースの方が全然いい馬、ではある。想像以上の機動力を見せ3着を確保したタケミカヅチまでの3頭が本番の『有資格者』という印象だ。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山9R「房総特別」。4歳上1000万下の芝1200m、ハンデ戦。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気の10番ソルジャーズソング。「今度こそソルジャーズソングで勝ち切れる組み合わせ。1000万昇級後3戦は惜敗続きだが、敗因はいわゆる展開のアヤ。力負けという印象は全くない。単調な快速型ではなく、毎回地力の高さを感じさせるレース内容。このタイプは直線に坂のあるコースの方が断然いい。小倉から中山へのコース替わりでVチャンスを掴む」という見立て。レースはコスモラナップの先導で、3ハロン通過34秒0という中山1200mとしてはさして速くもない流れ。軸馬ソルジャーズソングは好位外目をユッタリと追走していく。ゴール前200m、2番人気リッターヴォルトが楽な感じで先頭に立つ。しかし、それ以上に余力を残していたのが終始リッターをマークしていたソルジャーズソング。鞍上岩田の豪快なアクションに応え並ぶ間もなく交わして1着ゴール。マークした1分8秒9は前日に行われたG3「オーシャンS」と全くの同タイムで、オープン級のスピード能力を実証して見せた。「馬単10→16、960円。馬連10-16、550円」。弊社にとってもはや定番となったダブル的中だ
目数を絞って的中に導いたこの一戦はそれなりに評価する。しかし、今年二度目となる勝負鞍で的中をお届けできなかった点は許されることではない。会員の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことに対し、申し訳ない気持ちで一杯だ。弊社を代表して謝罪させていただく。それにしても、相変わらず目立つのが取りこぼし。「軸馬は1・2着しているのに対抗がこない」という、一番切ないパターンが常套化してしまった。不的中レースの大半がそうだ。これは絶対に看過できない。先週もお伝えしたように『軸馬から何をどう買うか』という点は永遠のテーマだが、言わば「ボタンのかけ違い」のような現状には我慢がならない。そんなレースを極力少なくし、さらにもうワンステップ予想全体の品質向上を図るため、すでに弊社予想部は馬券購入法の部分を大幅にテコ入れおこなっている。その効果は遅くとも次開催から体感していただけるはず。そして改めて【悪いことは続かないアスコット】を再確認していただく所存だ。弊社がこの春競馬前半戦最大の山場と位置づける「高松宮記念」まであと2週。無論そこでは乾坤一擲の大勝負をしていただくつもりだが、その前に重要なのが今週末、そして来週末での軍資金稼ぎ。弊社が用意する勝負鞍にご期待ください。

2回中山・1回阪神・1回中京1・2日目

安定的中は無論大前提として ~土曜中京7R 4歳上500万下~

今週斬るのは土曜中京7R、4歳上500万条件のダート1000m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは2番人気の7番エーシンエフダンズ。「ここ目標に急ピッチの乗り込みで臨戦態勢整ったエーシンエフダンズが軸馬。休養前の相手関係を考えるとかなりメンバー比較が楽になった。1000mダートなら絶対スピードの違いで押し切れる」という見立て。小回りローカル、つまり北から挙げると札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉の1000mダートは、最初のコーナーまでの距離が短いため外枠不利。反対に内枠も外から押し込められるケース多く割り引きが必要。どのあたりの枠がいいのかというと、スタートして真っすぐ加速していける中枠、だいたい6番~8
番あたりが理想だ。その点から言っても7番のエーシンエフダンズを軸馬としたことは理に適っている。ただし、このメンバーで安定感ということになると1番人気の12番カリスマダンディーの方が優っている。従って弊社予想部の「7番と12番の2頭軸3連複が本線」という選択は大正解。
レースはセンターから7番エーシンエフダンズと8番パレスワールドが好ダッシュを決めた。そのままグングン加速して行く。4コーナーではパレスを振り切ってエーシンが単独先頭。そこに差してきたのが好位3・4番手追走のカリスマダンディーだった。ゴールは1着エーシンエフダンズ→半馬身差で2着カリスマダンディー→3/4馬身差で3着アクロスザスターの順。以下4着以下には4馬身の大差がついていた。「3連複7-12-14、1850円。馬連7-12、560円」共に安心の、そして当社お家芸のダブル的中となった。
他にも日曜阪神7R、土曜中山10R・潮来特別など、いつも通りコンスタントに的中をお届けした弊社アスコットシステムズ。それはそれで弊社としても一定の評価はしていただけていると自負している。実際のところ『オタクの予想の安心感は抜群だね』という会員の皆様の声を数多く頂戴している。しかし、そんな皆様の声に甘えているだけの弊社ではない。言うまでもなく、現在は「軸馬と対抗馬をお伝えすれば終わり」という時代ではない。ある意味それ以上に重要なのが『それではそこから何(券種)を買うのか』という点だ。安定的中は当然のことながら大前提だが、「何をどう買うか?」という点は正直なところ未だ試行錯誤の段階。そこの部分をどう解決していくのか? そこが予想会社としての弊社の生命線となっていくに違いない。的中の中にこそ反省あり、そのことを改めて肝に銘じておきたい。
なにはともあれ、いよいよ今週末からはクラシック前哨戦のスタート。春競馬は佳境に入っていく。開幕週を無難に切り抜けたことでこの連続開催の手応えは掴めた。連続開催残り7週、弊社はその中でトータルの大幅プラス収支を実現していく所存だ。当面の目標となる大勝負は先週末もお伝えした通り、中京開催最終日の『高松宮記念』。ここを前半戦の山場として、それまでは的中を積み重ねていき、大勝負レースへ繋げたい。まずは複数の勝負どころが待ち受ける今週末にご期待いただきたい。

1回東京・2回京都7・8日目

大レースの裏に真の勝負鞍が ~土曜東京12R 4歳上1000万下~

今週斬るのは土曜東京12R、ダート2400mの4歳上1000万下。ここで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気に推された9番マキバスマイル。「2000m以上のダート戦ならまず崩れない馬。ここは久々の一戦となるが、中間に抽選除外を受け、その分乗り込みが進み仕上がりは文句なし。前2走の勝ち馬はすでにオープン入りを果たしている実力派で、レースレベルも相当高かった。そこで2・3着に食い下がったこの馬の実力も確かなもの。ここは中心不動」という見立て。ここからの馬連と、「前走の勝ち内容がケタ違いだった」3番人気の2番エターナルスマイルを一方の軸とした3連複、そのダブル提供となった。
レースはコマンドールクロスとピサノバンキッシュが並んで先導するスローペース。軸馬マキバスマイルは好位外目を持ったまま追走して行く。直線、コマンドールクロスを競り落としたピサノバンキッシュが懸命に粘る。それを目がけて差してきたのがマキバスマイル。残り200mで並ぶ間もなく捕らえる。最後は軽く流す感じでゴールを駆け抜けていった。2着はピサノバンキッシュが確保。そして、3着にはゴール前猛追のエターナルスマイルが入った。「馬連5-9、560円。3連複2-5-9、1400円今や弊社の代名詞となった感もあるダブル的中を果たした。無論満足のいく配当ではないが、両方足せば20倍弱と考えればギリギリ及第点と言ったところであろう。
今年最初のG1「フェブラリーS」をもって終了した1回東京、2回京都開催。ご存知の通り開催中には二週連続の『順延競馬』が行われるなど、ルーティーンとは程遠い状態となった。それを理由にするつもりはさらさらないが、「軸馬完勝→2着非対抗馬(いわゆるヌケ)」など、流れに乗れなかった開催であった。中でも痛恨の極みと言えるのはもちろん、皆様から多大なるご期待をいただいた最終日の「フェブラリーS」だ。直線を向き持ったままの手応えでヴァーミリアンに並びかける軸馬ワイルドワンダー。正直なところ「楽勝」を確信した。予想部内では「何か来い(配当のつく対抗馬が)」などという声も飛んだほど。しかし結果はあの通り。もちろん鞍上岩田が『着取り』の乗り方をしていれば100%2着だったはずだが、正攻法の『勝ちに行く競馬』でヴァーミリアンにねじ伏せられた、という形。岩田の、そして我々の予想より遥かにヴァーミリアンは強かった、それが真実。昨年秋だけで言っても「AJCC」「府中牝馬S」、そして「JCダート」と滅多に提供しない重賞を的中させてきただけにご期待も大きかったはず。その「フェブラリーS」を含め、開催通じて好結果で締められなかったことは残念だったが、『先週の、前開催の結果=今週以降の結果』ではないところが競馬の良いところ。過去と未来に繋がりはない。開催変わりの今週末以降にご期待いただきたい。
さて、その今週末開幕の2回中山、1回阪神、1回中京開催から、いよいよ春競馬に入っていく。中京最終日に控えるG1第二弾「高松宮記念」を春競馬前半の着地点に、弊社アスコットシステムズは開催後半に勝負をかける所存だ。いつもお伝えしていることだが、『大レースの蔭に真の勝負鞍あり』もまた事実。中でも一番食指が動くのは、某裏重賞のダート戦だ。「フェブラリーS」組、「フェブラリーS」を除外された組、そして上がり馬が入り乱れるこの一戦は毎年馬券的妙味十二分。無論その軍資金調達となるレースもいつも通りコンスタントに提供、そして配当をお届けするつもり。「2週連続タコを出さないアスコット」は皆様ご承知の通り。今度は『連続タコ開催を出さないアスコット』ということを証明しよう。後は結果でご納得いただきたい。まずは開幕週の今週末をお楽しみに。

1回東京・1回京都5・6日目

単なる的中とは意味が全然違う ~日曜東京10R 金蹄S~

東京3400m、我が国の平地レースで最も過酷な競争条件下行われた「ダイヤモンドS」は1番人気のアドマイヤモナークが制した。それも3頭による熾烈な2着争いを尻目に2馬身半の大差をつける楽勝。57.5キロのトップハンデを背負ってこの快走だから「天皇賞(春)」の有力候補となったことは確かだが、ともすれば「スローペース→上がりの瞬発力勝負」となる京都3200mと、とにかくスタミナ最優先の東京3400mは別次元。そのことを忘れるべきではない。驚異的とも思えるのはアドマイヤモナークの父ドリームウェル。サドラーズウェルズ直仔だが、現役時はスピード不足歴然で、記憶では準オープンまで行かなかったはず。しかし産駒に伝えるスタミナ能力は絶大で長距離の活躍馬は少なくない。今後も2400m以上のレースで産駒を見つけたら注目してほしい。閑話休題、「ダイヤモンドS」は2着入線の2番人気コンラッドを軸に据えた弊社予想部。「馬連1-8、1160円」は一点目の大本線的中となった。
それでは本題へ。今週取り上げるのは日曜東京10R、古馬準オープンによるダート2100m「金蹄S」。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは5番人気の11番エスケーカントリー。「東京2100mダートなら多少不利な流れになってもグイグイ追い込んでくる馬。昨年10月以来の実戦だが、丹念に乗り込まれ仕上がりは文句なし。極端なスローペースは考えにくい組み合わせで豪快に追い込む」という見立て。レースはコンプレッソの逃げで1000m通過63秒7という若干遅い流れ。しかし、軸馬エスケーカントリーは委細構わず最後方待機。このあたり、『決め打ち』の騎乗をさせたら天下一品の横山典ならではの大胆さ。4コーナーでようやく馬群に取り付いたが、それでも相変わらず16番手のまま。とはいえここからがエスケーカントリーの真骨頂。やおら大外に持ち出すと鬼神の追い。瞬く間に前を行く15頭を抜き去り、残り100m地点で先頭に踊り出た。最後は手綱をおさえて余裕のゴール。問題は2着争い。残り50mまでは1番メイショウゲンスイがリードしていたが、最後の最後、内田博幸の豪快な追いに応えて1番人気の16番ヴァンデグローブが差した。ヴァンデグローブは対抗一番手で「馬連1-16、1470円」の大本線的中となった。
本来ならスリリングな2着争いにアツくなるはずの弊社予想部だが、このレースの時ばかりはただただ静粛。それというのも、過去一度もない二週連続勝負鞍全敗の瀬戸際に立たされていたから。そのため声も出せず息を呑むばかり、というゴール前だった。その後安堵のため息に変わったわけだが、ここで誤解のないよう念のために言わせていただく。弊社予想部にとって二週連続不的中を回避するためだけの、いわば「当てるだけの」レースなら他に数鞍あった。『配当を考えずただ的中させるだけ』という意味のレースなら。しかし、それでは何のために順延された前週月曜の提供を見送ったのか? ということになってしまう。2着に1番人気が入線したため、胸を張れない14.7倍の的中だったが、それは結果論。要するに、「買っても儲かる可能性の低い的中」になるくらいなら『攻めの予想』で外れた方がマシという、この業界ではタブーの思考法を今週はあえて選択したのだ。本来、「安定的中」が使命でもある弊社ならば「好位で競馬ができるムラ駆けの少ない能力上位馬」を軸指名するのがセオリーのひとつ。だが、今回は脚質的に後方待機がみえみえの、しかも5番人気馬を軸に据える攻めの予想で勝負して的中を呼び込んだわけだから、いつもの単なる14.7倍の的中とは意味が全然違うことをご理解いただきたい。思っている以上にこの的中は大きい。今週末に控える大勝負鞍「フェブラリーS」に向けていい流れが出来上がった。これ以上は多言無用。とにかく、絶大なるご期待をお寄せいただきたい。

1回東京・1回京都3・4日目・1回小倉7・8日目

大勝負鞍「フェブラリーS」まであと2週

まずは何を置いてもここから始めなければならない。『先週末、今年初の勝負鞍で的中をお届けできなかったという、あってはならない結果を出してしまったこと、心よりお詫び申し上げます。毎週厳選鞍で安定した的中をお届けすることが使命でもあるアスコット。それが出来なかった以上、言い訳や弁解は一切致しません、本当に申し訳ありませんでした』。
久々の的中ナシとなった先週末。『週末的中ナシ』を年間で振り返ると3年前は2週、2年前は5週、昨年は6週あった。年間平均は約4週。1年間で52週競馬が施行されるため、的中なしの週にブチ当たることは概ね13週に1週、約3ヶ月に1回という、他社はいざしらず、弊社にとってはそれだけ珍しい、有難くない週となってしまったのが先週末である。珍しいことといえば2週連続の降雪中止→順延という事態も全く記憶にないほど異例中の異例。先週のこのコラムでお伝えした通り、順延された開催は厳密な意味で言えば「公正競馬」ではない。従って当アスコットシステムズでは順延開催の情報提供を見合わせていただいている。正直なことを言えば、土曜・日曜が勝負鞍で的中させられなかっただけに何か特別な理由をつけて情報提供に踏み切る手もあった。いや、業界他社なら99%そうしたはずだ。少なくとも「土日的中ナシ」というケースなら。しかし弊社はあえて、その策を取らなかった。無論そこには極力リスキーな勝負は避けるという意味もあるが、何よりも大きいのが最終日に控える「フェブラリーS」の存在。競馬でいえば「脚を溜めに溜めて最後に爆発させる」という手法だ。ここで改めて断言しよう。「ダートのアスコット」の定評がある通り、弊社にとって「フェブラリーS」は最高峰に位置する勝負鞍。大げさではなく、予想部一同進退をかけて事に当たっている。誤解を恐れずに言えば「その前のハンパな的中はむしろ願い下げ」という感じ。「フェブラリーS」一鞍で今開催の収支を大幅プラスに持っていく所存。皆様あと2週、その時を千秋の思いでお待ちいただきたい。
とはいえ、今週末にも興味深いレースは少なくない。「ハンパな的中」は嬉しくないが、『ハンパじゃない的中』なら大歓迎。会員の皆様ならすでにご存知のはず、弊社アスコットシステムズが2週続けて全敗を喫したことは過去に一度もなく、むしろこういう結果のあとは100%それを帳消しにする結果をすぐに出してきたことは周知の事実。転んでもタダでは起きないアスコット、それを実証するのが今週末であり、「フェブラリーS」に他ならない。借りは数倍にして返してみせる。「フェブラリーS」の軍資金作りとなる今週末の提供にご期待ください。

1回東京・1回京都1・2日目・1回小倉5・6日目

毎週的中はお届けしているのだが ~土曜京都11R 橿原S~

いわゆる『馬券プロ』の大昔からの鉄則のひとつに【順延された開催で馬券に手を出すな】というものがある。まさに今回のケースがそれ。人間にすれば「たった一日延びただけ」だ。しかし、サラブレッドは武豊をして「数分で変わる」と言わせしめたデリケートな生き物。場合によっては、一日もあれば別物と化す。順延された2月4日(月曜日)、関西馬の成績は[1・2・2・19](左から1着→2着→3着→着外)だった。言うまでもなく、この世界の西高東低は今や常識。その強い関西馬が24頭も出走してたった3頭しか連対しなかった。また、3着内と考えると5頭だ。対して、普通に行われた2月2日(土曜日)の関西馬の成績は[4・1・5・17]。何のことはない、やっぱり普通に強かった。なぜこれほどの差が出たのか? 通常関西馬はレース前日(馬によっては前々日)に東京競馬場の出張馬房に入る。従って日曜日出走予定の馬は全て、土曜日には栗東からの長距離輸送を終えて入厩していた。馬は非常に賢い動物だ。当然明日がレースであることを理解している。ところが、走るはずの日になってもお呼びがかからず、実際に走ったのは到着の翌々日となったわけ。その状態で『ちゃんと走る』方がむしろ不自然というもの。結果、前記の成績となった。また、関東馬も含めて月曜日の出走馬には体重の大幅な増減が目立った。これも多分に順延の影響と思われる。触らぬ神になんとやら、こんな日に馬券で勝負する必要はない。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都11R「橿原S」。古馬準オープンによるダート1200m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気に推された15番アントニオマグナム。「デキの良さに加え、ここではスピード能力断然。外枠からスムーズに先行していける展開面も見逃せない。休み明けを叩いた上積み十分だし、安藤勝への鞍上強化も心強い限り。信頼度の高い軸馬」という見立て。
さてレースは。スタートを決めたアントニオマグナムが悠々とハナを切って行く。そこへ内からウォーターバロンが並びかけ2頭併走の形。しかし馬体を離しているので競り合いという感じではない。このあたりがアンカツのアンカツたる所以。4コーナーから直線中ほど、満を持して抜け出すアントニオマグナム。完全な勝ちパターンと思われたが、そこに1頭だけ差してきたのが対抗馬の1頭である3番人気の16番ビクトリーテツニーだった。こうなると末脚の破壊力に優るビクトリーテツニーに軍配。並ぶ間もなく交わして1着ゴール。しかしアントニオマグナムも失速したわけではなく、3着タータンフィールズには2馬身半の差をつけて危なげなく2着確保。「馬連15-16、1060円」の安心の的中となった。配当面で若干の物足りなさはあるものの、準オープンのダート戦はいわば弊社の生命線。そこで的中をお届けできたことに一定の意義を見出したい。
毎週確実に的中を出している弊社予想部だが、何かもうひとつ弾け切れていないことも事実。会員の皆様にもその点で歯痒さを感じていられるに違いない。切歯扼腕の思いは当然弊社にも、もちろん弊社予想部の面々にもある。ただご安心頂きたい。幸いなことに予想のリズムは乱れていないし、ブレも感じていない。加えて今回の「根岸ステークス」で勝負していただけなかった分は、今開催最終日の「フェブラリーステークス」で大勝負してもらうつもりだ。『渾身の一撃』までもう一歩。まずは今週末の提供でキッチリ結果をお届けし、弾みをつけるので是非とも引き続きご期待いただきたい。

1回中山・1回京都7・8日目・1回小倉3・4日目

ダブル的中は果たしたが ~日曜中山12R 4歳上1000万下~

例えばディープインパクトでもない限り「展開不問の◎」などという馬は存在しない。オープン馬が500万に出るのなら話は別だが、クラス分けがされている以上そんなことは不可能。だから現在の競馬にとって展開は最重要ファクター。勝負の八割はこれが決めると言って構わないと思う。物事には全て反対の事、あるいは反対の言葉があるもので、今回の「アメリカJCC」はまさに『展開のアヤ』が勝敗の分水嶺となった。逃げたアドマイヤメインのペースは1000m通過61秒2。全然速くない。一流の乗り役ならペースの緩急は瞬間的に判断できるもの。無論ドリームパスポートに乗る松岡にしてもそれは同じ。「ダービー」2着馬アドマイヤメインが、この緩ペースで4コーナーまで保たないとは夢にも思わなかったはず。それがあにはからんやの急失速、ドリームパスポートは立ちたくもない先頭にこの時点で立ってしまった。ドリパスを徹底的にマークしていたブラックアルタイルも大外をブン回って早仕掛け。結果は内で脚をタメ、最後に脚を使ったエアシェイディ、トウショウナイトの1・2着。かつて武豊が言った「レースは生き物」という言葉を改めて痛感する一戦、ではあった。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山12R「4歳上1000万下」、ダート1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気の12番ヴァンデグローブ。「いわゆる『藤沢流』の調整で丹念に乗り込まれてきた。仕上がりは文句ないし、休養中に降級し過去2・1着の実績がある1000万からの再スタートはどう考えても有利。キャリア浅くまだまだ上が望める馬。モノの違いを見せつけるはずだ」という見立て。この馬からの馬連と、「前走が非常に強い内容だった」15番ダイワルビアとの2頭軸3連複という二本立ての買い目提供であった。
レースはフサイチカムーン、タカラトゥルー、サールドサンボーイという3頭のハナ争いで始まった。その3頭を3コーナー過ぎから動いたダイワルビアが4コーナーで捕らえる。しかし残り200m、軸馬ヴァンデグローブの脚が違った。並ぶ間もなくダイワルビアを交わし、最後は手綱をおさえて余裕綽々のゴール。まさしくモノが違う大楽勝だった。そして2着はダイワルビアが確保。次いで逃げたフサイチカムーンが3着に残った。「馬連12-15、460円。3連複7-12-15、1410円」、弊社お馴染みのダブル的中となった。配当面で物足りなさは残るものの、それはあくまでも的中してからの話。まず的中ありきということでご勘弁願いたい。ただし弊社予想部には苦言がひとつ。このレース、3連単提供という選択肢はなかったのか? 結果論ではなく、見解を読めば上位2頭の力が抜けていると判断したことは容易に想像できる。それだけに惜しい気がしてならない。会員の皆様の立場に立てば週の最後の勝負が『的中』で終わるのと、『不的中』で終わるのとでは雲泥の差である。週単位での勝負であるため、必要以上に週の最終提供となるレースが『配当』よりも『的中』を重視するのも解からなくはない。ただ、このレースにおいては、買い目が増えるリスクを負ってでも考える余地は十分にあったはずだ。
正直なところ、不的中のレースにしても弊社らしからぬ精細を欠く予想が目立った開催最終週。開催通じて大収穫には至らなかったが、そんな不完全燃焼の翌週、つまり今週末には『根岸ステークス』での勝負も準備万端。さらに替わって、今週末開幕の1回東京開催はレース日程の9割をダート戦が占める。『ダートのアスコット』は今さら言うまでもないところだし、会員の皆様にとっては既存の事実でもあるはず。無論、以前からお伝えしているように、その先の『G1フェブラリーS』を頂点とする勝負鞍も満載。より以上のアツいご期待をお寄せいただきたい。